
発売日:2017年9月22日
ジャンル:ゴシック・ロック、ドゥーム・メタル、インダストリアル・ロック、ダーク・フォーク、ノイズ・ロック、エクスペリメンタル・ロック、ドローン
概要
Chelsea Wolfeの『Hiss Spun』は、2017年に発表された通算5作目のスタジオ・アルバムであり、彼女のディスコグラフィの中でも最もヘヴィで、肉体的な圧迫感を持つ作品のひとつである。Chelsea Wolfeは、カリフォルニア州サクラメント出身のシンガーソングライターで、ダーク・フォーク、ゴシック・ロック、インダストリアル、ドゥーム・メタル、ノイズ、アンビエントを横断する独自の音楽性によって、2010年代以降のダーク・オルタナティヴ・ミュージックを代表する存在となった。
彼女の音楽は、単純に「暗い」という言葉だけでは説明しきれない。そこには、身体の痛み、精神の疲労、記憶の濁り、女性性、欲望、恐怖、夢、神秘性、トラウマ、死のイメージが複雑に絡み合っている。初期作品では、ローファイなダーク・フォークや幽玄なゴシック感覚が強かったが、2015年の『Abyss』では、ドゥーム・メタルやインダストリアルの重量感が大きく前面に出た。『Hiss Spun』は、その流れをさらに推し進め、ギターの轟音、低音の圧力、ノイズの濁り、そしてChelsea Wolfeの幽霊的な声を、より濃密に結びつけた作品である。
タイトルの『Hiss Spun』は、直訳すれば「シューという音で紡がれたもの」といった意味に近い。“Hiss”はノイズ、蛇の鳴き声、テープのざらつき、不穏な呼気を連想させる。“Spun”は紡がれること、回転すること、酩酊やめまいの感覚も含む。本作の音楽はまさに、ノイズ、吐息、歪み、記憶の断片が、暗い糸のように紡がれていくアルバムである。音は滑らかではなく、ざらつき、擦れ、時に皮膚を引っかくように響く。
制作面では、ConvergeのKurt Ballouがプロデュースを担当し、Queens of the Stone AgeやMondo Generatorなどで知られるTroy Van Leeuwenも参加している。Kurt Ballouの関与は特に重要で、彼のプロダクションはChelsea Wolfeの音楽に、メタル/ハードコア由来の密度と攻撃性を与えている。ただし、『Hiss Spun』は純粋なメタル・アルバムではない。重いギターと轟音はあるが、その中心にあるのは、Chelsea Wolfeの声が作る呪術的で内面的な空間である。ヘヴィさは外へ向かう暴力ではなく、内側から圧迫してくる悪夢のように機能する。
歌詞面では、身体性が非常に強い。痛み、病、皮膚、血、欲望、依存、崩壊、再生といった言葉やイメージが全体を覆う。Chelsea Wolfeは、精神的な苦しみを抽象的に歌うだけでなく、それを身体の感覚として描く。トラウマや不安は頭の中だけにあるのではなく、筋肉、骨、皮膚、呼吸、声に刻まれる。本作の重いサウンドは、その身体化された痛みを鳴らしている。
また、『Hiss Spun』は、女性の声とヘヴィ・ミュージックの関係を考えるうえでも重要な作品である。Chelsea Wolfeの声は、メタル的な絶叫やロック的な力強さだけで存在しているわけではない。むしろ、囁き、祈り、うめき、遠くから響く霊的な声として、轟音の中に溶け込む。その声は弱さではなく、別の種類の強度を持つ。重いギターに対抗するのではなく、その内部に入り込み、闇を内側から震わせる。
本作は、日本のリスナーにとって、ゴシック・ロック、ドゥーム・メタル、インダストリアル、ダーク・フォークの接点として聴くことができる。PJ Harvey、Swans、Nine Inch Nails、Earth、Boris、Zola Jesus、Emma Ruth Rundle、Marissa Nadler、Neurosis、Chelsea Wolfe自身の『Abyss』などに関心がある場合、『Hiss Spun』の暗く重い美学は深く響くだろう。
全曲レビュー
1. Spun
オープニングを飾る「Spun」は、アルバム全体の質感を決定づける楽曲である。重く歪んだギター、沈み込むようなリズム、霧の中から浮かび上がるChelsea Wolfeの声が、最初から聴き手を深い暗闇へ引き込む。タイトルは「紡がれた」「回転する」「酩酊した」といった意味を含み、本作の中心的な感覚を示している。
音楽的には、ドゥーム・メタルの重さとインダストリアル的な不穏さが結びついている。ギターは単なる伴奏ではなく、巨大な壁のように鳴り、声はその壁に埋もれながらも確かに存在感を放つ。曲のテンポは急がず、重力に引きずられるように進む。
歌詞では、身体と精神が絡まり合い、ほどけない糸のように締めつけられる感覚が描かれる。Spunという言葉は、何かを紡ぐ行為であると同時に、めまいや制御不能な回転も示す。Chelsea Wolfeはここで、自己が安定した中心を失い、暗い音の中で回転していく状態を表現している。「Spun」は、アルバムの入口として極めて強力な楽曲である。
2. 16 Psyche
「16 Psyche」は、本作の中でも特に印象的なリフとフックを持つ楽曲であり、Chelsea Wolfeのヘヴィな側面とメロディアスな魅力が高い密度で結びついている。タイトルの“Psyche”は、精神、魂、あるいはギリシア神話のプシュケを連想させる言葉であり、数字の16と組み合わされることで、思春期、記憶、精神の分裂のようなイメージも浮かぶ。
音楽的には、重いギター・リフが曲を支配している。ドラムは力強く、ギターは鋭く濁り、全体にメタル的な硬さがある。しかし、Chelsea Wolfeのボーカルはその上で冷たく浮遊し、曲を単なるヘヴィ・ロックにしない。轟音と幽玄さが同時に存在する点が重要である。
歌詞では、自己の奥に潜む欲望や壊れた精神の断片が描かれる。16という数字は、若さ、傷つきやすさ、初期の記憶を暗示するようにも響く。精神は一枚岩ではなく、複数の層を持ち、時に自分自身を裏切る。「16 Psyche」は、『Hiss Spun』の中でも最もキャッチーでありながら、深い不穏さを抱えた代表曲である。
3. Vex
「Vex」は、苛立たせる、悩ませる、苦しめるという意味を持つタイトルの楽曲である。ゲストとしてIsisやSumacで知られるAaron Turnerが参加しており、本作の中でも特に重く、荒々しい空気を持つ曲である。Chelsea Wolfeの声とAaron Turnerの咆哮的な声が交錯することで、楽曲は内的葛藤のような構造を持つ。
音楽的には、ドゥーム、ポストメタル、ノイズ・ロックの要素が濃い。ギターは分厚く、リズムは地面を引きずるように重い。Chelsea Wolfeの声は幽玄でありながら、その周囲を男性的な咆哮が取り囲む。この対比が、曲に強い緊張を生んでいる。
歌詞では、精神や身体を蝕むものへの苛立ち、逃れられない圧迫が描かれる。Vexという言葉は、単なる怒りよりも、長く続く不快感や神経を削る苦しみを示す。曲全体が、内側から何かに侵食される感覚を持っている。「Vex」は、『Hiss Spun』のヘヴィネスを最も直接的に示す重要曲である。
4. Strain
「Strain」は、緊張、負荷、歪み、血筋、菌株など複数の意味を持つ言葉である。本作においては、身体や精神にかかる圧力としての意味が強く響く。Chelsea Wolfeの音楽では、痛みは単発の事件ではなく、長く続く緊張として表現されることが多い。この曲はその感覚をよく示している。
音楽的には、比較的短く、アルバム全体の中で間奏的な役割も持つ。だが、その短さの中に、圧縮された不安がある。音は濁り、声は遠く、曲は明確な解放へ向かわず、次の暗い空間へ接続する。
歌詞では、何かに引き伸ばされ、限界まで負荷をかけられるような状態が暗示される。Strainは、壊れる直前の緊張であると同時に、遺伝や血の記憶のようにも読める。トラウマが身体に残るという本作のテーマとも深く関係する楽曲である。
5. The Culling
「The Culling」は、「間引き」「淘汰」を意味するタイトルを持つ楽曲であり、本作の中でも特に儀式的で不穏な雰囲気を持つ。間引きという言葉には、不要なものを選別して取り除く暴力性がある。それは自然界の残酷さであり、社会的な排除であり、自己の中の何かを切り捨てる行為でもある。
音楽的には、ゆっくりとした展開の中で、重い音が積み重なっていく。Chelsea Wolfeの声は祈りのように響くが、その祈りは救済ではなく、暗い儀式に近い。ギターの歪みとドローン的な空気が、曲に宗教的な不気味さを与えている。
歌詞では、捨てられるもの、選ばれるもの、失われるものが暗示される。自己の中の何かを殺すことによってしか先へ進めないような感覚がある。「The Culling」は、『Hiss Spun』における死と再生のテーマを象徴する楽曲であり、アルバムの中でも特に深い闇を持つ。
6. Particle Flux
「Particle Flux」は、粒子の流れ、変動、放射のようなイメージを持つタイトルである。物質が安定した形を失い、微細な粒子として流動する感覚がある。『Hiss Spun』では身体性が強調されるが、この曲では身体や自己が分解され、粒子レベルで揺らぐようなイメージが提示される。
音楽的には、比較的動きのあるリズムと、ノイズを含むギターの層が特徴である。曲は重いが、完全に沈み込むのではなく、内部で細かく振動している。タイトル通り、音が粒子のように飛び散る感覚がある。
歌詞では、自己の輪郭が崩れ、エネルギーや物質の流れの中へ溶けていくような状態が描かれる。人間の身体は固定されたものではなく、常に変化し、崩れ、再構成される。「Particle Flux」は、本作の重いサウンドに科学的・抽象的なイメージを加える楽曲である。
7. Twin Fawn
「Twin Fawn」は、双子の子鹿を意味するタイトルを持ち、本作の中では比較的繊細で儚いイメージを持つ楽曲である。子鹿は弱さ、純粋さ、傷つきやすさを象徴するが、双子という要素が加わることで、分身、鏡像、自己の二重性も感じさせる。
音楽的には、アルバムの轟音の中で一時的に静けさをもたらす曲である。Chelsea Wolfeの声は近く、柔らかく、しかし不安を含む。重いギターよりも、空間と余韻が重要になる。静かな曲でありながら、安心感よりも脆さが前面に出る。
歌詞では、無垢なものが傷つけられる感覚、あるいは自己の中にいる弱い分身へのまなざしが描かれる。Twin Fawnというイメージは、女性性、幼少期、失われた純粋さとも結びつく。「Twin Fawn」は、『Hiss Spun』の中で、轟音の裏側にある壊れやすい感情を露出させる重要な楽曲である。
8. Offering
「Offering」は、捧げもの、供物を意味するタイトルの楽曲である。Chelsea Wolfeの音楽には、しばしば儀式性や宗教的な雰囲気が漂うが、この曲ではその感覚が明確に表れている。何かを差し出すこと、失うこと、犠牲にすることが中心にある。
音楽的には、重く暗いサウンドの中に、ゆっくりとした祈りのような旋律がある。ボーカルは前面に出すぎず、音の奥から浮かぶように響く。ギターとリズムは、供物を捧げる儀式のように、一定の重さを保ちながら進む。
歌詞では、自分自身の一部、身体、記憶、感情を何かに差し出す感覚が描かれる。捧げることは、救済を求める行為でもあり、自己を消耗させる行為でもある。「Offering」は、『Hiss Spun』における犠牲と祈りのテーマを担う楽曲である。
9. Static Hum
「Static Hum」は、静電気のようなざらついた音、持続する低い唸りを意味するタイトルである。本作の音響美学を非常によく表す言葉であり、ノイズそのものが楽曲の主題になっているような曲である。
音楽的には、ノイズとドローンの質感が強く、曲全体に持続的な不快感がある。Chelsea Wolfeの声は、その静的なノイズの中を漂う。タイトルにある“Hum”は、機械の低いうなり、身体内部の振動、精神の中で止まらない雑音のように響く。
歌詞では、沈黙の中に残るノイズ、消えない記憶、身体の中で鳴り続ける不安が暗示される。静けさは完全な無音ではなく、常に何かが鳴っている。「Static Hum」は、『Hiss Spun』の音響的な核心を示す楽曲であり、ノイズを感情表現として扱うChelsea Wolfeの方法がよく表れている。
10. Welt
「Welt」は、皮膚にできる腫れ、みみず腫れを意味する言葉である。タイトルからして非常に身体的で、痛みが皮膚の表面に現れる感覚がある。『Hiss Spun』の身体性を象徴する楽曲のひとつである。
音楽的には、短く、圧縮された重さを持つ。音は荒く、曲は長く展開するより、傷のように浮かび上がって消える。Chelsea Wolfeの声は、痛みを直接叫ぶのではなく、皮膚の下から響くように感じられる。
歌詞では、内側の苦痛が外側へ現れる感覚が描かれる。精神的な痛みは見えないものだが、身体はそれを痕跡として示すことがある。Weltというタイトルは、トラウマや暴力の記憶が身体に刻まれることを示しているようにも読める。「Welt」は、本作の中で小さくも鋭い傷跡のような楽曲である。
11. Two Spirit
「Two Spirit」は、北米先住民文化に由来する概念を想起させるタイトルであり、二つの魂、二重性、性や精神の境界を越える存在を連想させる。Chelsea Wolfeの作品には、しばしば自己の分裂、二重性、男性性と女性性、身体と霊性の交錯が登場する。この曲もそのテーマと深く関係する。
音楽的には、アルバム終盤にふさわしく、暗く、広がりのある雰囲気を持つ。ギターの重さは保たれているが、曲全体には霊的な空間がある。声は儀式的で、ひとつの身体の中に複数の声や存在が宿るように響く。
歌詞では、自己が単一ではなく、複数の精神や記憶を内包している感覚が描かれる。これは単なる分裂ではなく、複雑な存在としての自己の肯定にもつながる。「Two Spirit」は、『Hiss Spun』の中で、アイデンティティと霊性のテーマを深く掘り下げる楽曲である。
12. Scrape
アルバムを締めくくる「Scrape」は、こする、削る、擦りむくという意味を持つタイトルであり、本作の荒い質感を最後に象徴する楽曲である。『Hiss Spun』は、滑らかに終わるアルバムではない。最後まで皮膚を削るような痛みとノイズを残す。
音楽的には、重く、暗く、終曲としての圧力がある。音はきれいに解決せず、傷を残したまま消えていく。Chelsea Wolfeの声は、最後まで完全な救済を与えない。むしろ、痛みが続いていることを認めるように響く。
歌詞では、削られること、擦り減ること、何かを剥がしていくことが暗示される。Scrapeという行為は痛みを伴うが、同時に表面を剥がし、下にあるものを露出させる行為でもある。「Scrape」は、『Hiss Spun』というアルバムの最後にふさわしく、傷、露出、ノイズ、身体のテーマを残して終わる楽曲である。
総評
『Hiss Spun』は、Chelsea Wolfeの作品の中でも特にヘヴィで、身体的で、圧迫感の強いアルバムである。『Abyss』で大きく前面に出たドゥーム・メタルやインダストリアルの要素を引き継ぎながら、本作ではさらにギターの重さとノイズの濃度が増している。しかし、単に重い音を鳴らすだけのアルバムではない。重要なのは、その重さがすべて、身体と精神の痛みを表現するために使われている点である。
Chelsea Wolfeの声は、本作において最も重要な楽器である。轟音の中で消えそうになりながらも、彼女の声は常にアルバムの中心にある。囁き、祈り、うめき、呪文のような歌唱は、ギターの壁と対立するのではなく、その内部に入り込む。これによって、『Hiss Spun』の音は外部から襲いかかる暴力ではなく、内側から増殖する闇として感じられる。
音楽的には、ドゥーム・メタル、ゴシック・ロック、インダストリアル、ノイズ、ダーク・フォークが溶け合っている。ギターは巨大で、ドラムは重く、ノイズは皮膚感覚を持つ。しかし、曲の根底にはフォーク的な歌の構造も残っている。これはChelsea Wolfeの大きな特徴である。どれほど音が重くなっても、中心には歌がある。そのため、本作は極端な音楽に慣れていないリスナーにも、感情の輪郭を通じて届く可能性を持つ。
歌詞面では、身体性が圧倒的に強い。皮膚、痛み、緊張、腫れ、削れ、粒子、供物、精神の二重性。これらのイメージは、精神的な苦しみが身体に刻まれることを示している。Chelsea Wolfeはトラウマや不安を抽象的な闇として扱うのではなく、肉体の感覚として描く。そのため、本作は非常に触覚的である。聴くというより、音に触れられる、あるいは音に削られるようなアルバムである。
『Hiss Spun』は、暗い音楽を好むリスナーにとって非常に完成度の高い作品である一方、気軽に聴けるアルバムではない。音は重く、空気は濁り、歌詞は痛みを伴う。だが、その重さは装飾ではなく、作品の必然である。Chelsea Wolfeはここで、美しさを明るさや清潔さの中に見出すのではなく、傷、歪み、ノイズ、暗い呼吸の中に見出している。
日本のリスナーにとって本作は、Borisのドローン/ヘヴィネス、PJ Harveyの身体的な歌、Nine Inch Nailsのインダストリアルな不安、Swansの圧力、Zola Jesusのゴシックな声、Emma Ruth Rundleのダークなギター表現などと接続して聴くことができる。メタル、インディー、フォーク、ゴシックの境界を越えた作品として、非常に重要なアルバムである。
『Hiss Spun』は、ノイズで紡がれた傷のアルバムである。そこには救いがないわけではないが、その救いは明るい光としてではなく、痛みを見つめ続ける力として存在する。Chelsea Wolfeは本作で、闇を美化するのではなく、闇の質感を丁寧に鳴らしている。重く、冷たく、肉体的で、霊的でもある。2010年代のダーク・オルタナティヴを代表する重要作である。
おすすめアルバム
1. Chelsea Wolfe『Abyss』
2015年発表のアルバム。『Hiss Spun』の直前作であり、ドゥーム・メタル、インダストリアル、悪夢的なアンビエントが大きく前面に出た重要作である。Chelsea Wolfeのヘヴィな方向性を理解するために欠かせない。
2. Chelsea Wolfe『Pain Is Beauty』
2013年発表のアルバム。ゴシック、ダーク・フォーク、シンセ、インダストリアルがよりバランスよく混ざった作品で、彼女の美しさと暗さの関係がよく分かる。『Hiss Spun』よりもメロディアスで、入門にも適している。
3. Emma Ruth Rundle『Marked for Death』
2016年発表のアルバム。暗いギター、内省的な歌、重い感情表現が特徴で、Chelsea Wolfeのダーク・フォーク/ヘヴィ・ロック的な側面と強く響き合う。女性ボーカルによる重いオルタナティヴ表現として関連性が高い。
4. Zola Jesus『Stridulum II』
2010年発表のアルバム。ゴシック、インダストリアル、シンセ・ポップ、強い女性ボーカルが結びついた作品で、Chelsea Wolfeの霊的で暗い声の表現と比較して聴ける。より電子音楽寄りのダーク・ポップとして重要である。
5. Swans『The Seer』
2012年発表のアルバム。極端な反復、圧倒的な音圧、儀式的な雰囲気を持つ作品で、『Hiss Spun』のヘヴィで呪術的な側面を理解するうえで有効である。暗く長大な音響体験を求めるリスナーに適している。

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