アルバムレビュー:Yes by Yes

※本記事は生成AIを活用して作成されています。

発売日:1969年7月25日

ジャンル:プログレッシブ・ロック、サイケデリック・ロック、アート・ロック、ジャズ・ロック、フォーク・ロック

概要

Yesのデビュー・アルバム『Yes』は、後に1970年代プログレッシブ・ロックを代表するバンドへ成長する彼らの出発点を記録した作品である。1971年の『The Yes Album』、1972年の『Fragile』、同年の『Close to the Edge』で確立される、長尺構成、複雑なアンサンブル、精神性の高い歌詞、技巧的な演奏、シンフォニックな音響は、本作の時点ではまだ完全には形成されていない。しかし『Yes』には、その後の飛躍を予感させる要素がすでにいくつも含まれている。

本作のメンバーは、Jon Anderson、Chris Squire、Peter Banks、Tony Kaye、Bill Brufordである。後のYesにおいて中心となるJon Andersonの高く透明なヴォーカル、Chris Squireの太く旋律的なベース、Bill Brufordのジャズ的なリズム感覚は、すでにデビュー作の段階で強い個性を示している。一方で、ギターのPeter BanksとキーボードのTony Kayeは、後のSteve HoweやRick Wakeman期のようなシンフォニックで技巧的な広がりとは異なる、よりサイケデリックでジャズ・ロック的な質感をバンドにもたらしている。

1969年という時代は、英国ロックが急速に変化していた時期である。The Beatlesの実験的ポップ、The Moody Bluesのシンフォニックな発想、Procol Harumのクラシカルな要素、CreamやThe Jimi Hendrix Experience以降の演奏重視のロック、さらにKing Crimsonの『In the Court of the Crimson King』によって決定的に示されるプログレッシブ・ロックの萌芽が、同時多発的に現れていた。Yesのデビュー作は、そのような激動期の中で、サイケデリック・ロック、フォーク、ジャズ、クラシック、ポップを統合しようとする若いバンドの試みとして位置づけられる。

本作には、オリジナル曲だけでなく、The Byrdsの「I See You」とThe Beatlesの「Every Little Thing」のカバーが収録されている。この選曲は、初期Yesの方向性を理解するうえで重要である。彼らは単に既存の楽曲を再現するのではなく、原曲を長いインストゥルメンタル・パートや複雑なアレンジによって再構築している。これは、後のYesがポップ・ソングの枠を超え、楽曲を拡張された構造体として扱うようになる前兆である。

アルバム全体の音像は、後のYesに比べるとまだ荒削りで、サウンドも比較的コンパクトである。メロトロンや大規模なシンセサイザーによる壮麗な音響はなく、ギター、オルガン、ベース、ドラム、ヴォーカルのバンド・アンサンブルが中心である。しかし、その中でChris Squireのベースはすでに極めて前面に出ており、単なる低音の支えではなく、楽曲を推進する旋律楽器として機能している。Bill Brufordのドラムも、単純なビートを刻むのではなく、細かなアクセントやジャズ的な揺れを用いて、曲に独特の軽さと緊張を与えている。

Jon Andersonの歌詞は、後年のような宇宙的・精神的な抽象性にはまだ完全には到達していないが、すでに日常的な恋愛歌やブルース的な題材から離れ、光、時間、記憶、内面、存在への問いを含んでいる。彼の声は、本作において最大の特徴のひとつである。高く澄んだ声は、ロックの荒々しさよりも、透明感や浮遊感をもたらし、Yesを同時代のハード・ロックやブルース・ロックとは異なる方向へ導いている。

『Yes』は、完成されたプログレッシブ・ロックの名盤というより、プログレッシブ・ロックへ向かう過程を記録したアルバムである。だが、その未完成さは欠点ではない。若いバンドが、自分たちの音楽的理想を探りながら、ポップ、ジャズ、サイケデリア、クラシック的構成を手探りで結びつけている。その瑞々しさと探究心こそが、本作の大きな魅力である。

全曲レビュー

1. Beyond and Before

アルバム冒頭の「Beyond and Before」は、Yesのデビュー作の幕開けにふさわしい力強い楽曲である。もともとはChris Squireが以前在籍していたMabel Greer’s Toyshop時代からの楽曲であり、初期Yesのルーツを示す重要な曲でもある。

曲は、コーラス・ワークと太いベース、硬質なギター、タイトなドラムによって始まる。後年のYesに比べると、サウンドはよりサイケデリック・ロックやハード・ロックに近い。しかし、単純なロックの推進力だけではなく、ヴォーカル・ハーモニーやリズムの切り替えに、すでに複雑な構成への意識が見える。

Chris Squireのベースは、この曲の大きな聴きどころである。低音を支えるだけでなく、うねるように動きながら曲の輪郭を作っている。Squireのベースは、Yesの音楽においてギターやキーボードと同等の主役性を持つが、その特徴はデビュー作の冒頭から明確に示されている。

歌詞は、タイトルが示すように「彼方」と「以前」、つまり時間や存在の広がりを感じさせる。まだ後年ほど抽象的ではないが、日常的な恋愛や社会批評を超えた、より広い感覚がある。Jon Andersonの声は、ロック的な荒々しさの中に透明な光を差し込むように響き、バンドのサウンドを独自の方向へ引き上げている。

「Beyond and Before」は、Yesが単なるビート・バンドやサイケデリック・バンドではなく、より構築的で、多声的な音楽を志向していたことを示す重要な冒頭曲である。

2. I See You

「I See You」は、The Byrdsの楽曲のカバーである。原曲はフォーク・ロック/サイケデリック・ロック的な性格を持つが、Yesはこれを大きく拡張し、長いインストゥルメンタル・パートを含むジャズ・ロック的な楽曲へ変換している。このカバーは、初期Yesの編曲能力と実験精神をよく示している。

音楽的には、Peter Banksのギターが大きく前面に出る。彼のギターは後のSteve Howeほどクラシカルで精密ではないが、ジャズ的な即興性とサイケデリックな鋭さを持つ。曲の中盤では、ギターとリズム隊が自由に展開し、原曲のポップな輪郭を超えた演奏空間が生まれる。

Bill Brufordのドラムも非常に重要である。彼は単純なロック・ビートを刻むのではなく、シンバルやスネアの細かなアクセントを用いて、曲にジャズ的な流動性を与えている。Chris Squireのベースは、ギターとドラムの間をつなぎながら、曲の推進力を保つ。

歌詞自体は、相手を見ること、認識することをめぐる比較的シンプルなものだが、Yesのアレンジによって、その「見る」という行為はより抽象的で広がりのあるものに変化している。視線は単なる恋愛的な視線ではなく、相手の存在を音楽的に探り続けるような感覚を持つ。

「I See You」は、Yesがカバー曲を単なる再演ではなく、独自の音楽実験の場として扱っていたことを示す。後の長尺曲へ向かう前段階として、非常に重要な試みである。

3. Yesterday and Today

Yesterday and Today」は、アルバムの中でも特に叙情的で穏やかな楽曲である。前2曲の力強さや即興的な展開とは異なり、この曲ではJon Andersonの繊細な歌声と、バンドの柔らかなアンサンブルが中心となる。

タイトルは「昨日と今日」を意味し、時間の流れ、記憶、現在への感覚を示している。歌詞は大きな物語を語るものではないが、過去と現在が静かに重なり合うような雰囲気を持つ。後年のYesに見られる時間や意識への関心が、ここではより素朴な形で表れている。

音楽的には、フォーク・ロック的な要素が強い。ギターやキーボードは控えめで、声の美しさを引き立てるように配置されている。Jon Andersonのヴォーカルは、この曲で特に重要である。彼の高く澄んだ声は、Yesの音楽が持つ精神性や透明感の核であり、この曲ではその魅力が非常に直接的に伝わる。

「Yesterday and Today」は、アルバム全体の中では短く控えめな曲だが、Yesの叙情的な側面を示す重要な楽曲である。後の「Wonderous Stories」や「And You and I」に通じる、柔らかな光のような感覚がすでにここにある。

4. Looking Around

「Looking Around」は、Tony Kayeのオルガンが強く前面に出た楽曲であり、初期Yesのアート・ロック的なエネルギーをよく示している。曲は比較的ポップな構造を持ちながらも、リズムやコードの動きには独特のひねりがあり、単純なロック・ソングには収まらない。

Tony Kayeのオルガンは、後のRick Wakemanのような華麗なクラシック的技巧とは異なる。よりブルージーで、ロック的で、時にジャズ的な響きを持つ。彼の演奏は、バンド全体に厚みと推進力を与え、曲を明るく躍動的なものにしている。

歌詞では、周囲を見渡すこと、世界を観察することがテーマになっている。タイトルの「Looking Around」は、初期Yesの姿勢そのものとも重なる。彼らは当時、ロック、ジャズ、クラシック、フォーク、サイケデリックなど、さまざまな音楽的可能性を見渡しながら、自分たちの方向性を探していた。

リズム隊も活発で、SquireのベースとBrufordのドラムが曲を軽やかに動かす。特にBrufordのドラムは、シンプルなポップ・ソングに細かな変化を加え、曲に知的な緊張を与えている。

「Looking Around」は、Yesの初期の明るさと探究心を示す曲である。後の壮大な組曲とは異なるが、複数のジャンルを吸収しようとする姿勢がはっきりと感じられる。

5. Harold Land

「Harold Land」は、アルバムの中でも特に物語性の強い楽曲であり、初期Yesが単なるサイケデリック・ポップから一歩踏み出そうとしていたことを示す重要な曲である。タイトルはジャズ・サックス奏者Harold Landの名前から取られているが、歌詞の内容は戦争に出た男の物語を描いている。

音楽的には、曲は複数のパートを持ち、単純なヴァース/コーラス構造に収まらない。静かな導入、歌のパート、展開部が組み合わされ、後のYesが得意とする長尺構成の萌芽が見える。曲のスケールはまだ大きくないが、物語を音楽的に展開しようとする意識は明確である。

歌詞では、戦争によって人生を変えられた人物の姿が描かれる。Harold Landという名前は、具体的な個人であると同時に、戦争の中で失われていく無数の人間の象徴として機能している。Yesの後年の歌詞はより抽象的・精神的な方向へ進むが、この曲では社会的・人間的なテーマが比較的明確に扱われている。

演奏面では、バンド全体が抑制と展開を使い分けている。Jon Andersonの声は物語を語るように響き、Squireのベースは曲に重心を与える。BanksのギターとKayeのキーボードは、場面ごとの雰囲気を作る役割を担う。

「Harold Land」は、Yesの初期作品の中でも特に重要な曲である。短い楽曲の中に物語性、構成意識、社会的テーマを盛り込み、後のプログレッシブ・ロック的な発展を予感させている。

6. Every Little Thing

「Every Little Thing」は、The Beatlesの楽曲のカバーである。原曲は比較的コンパクトなポップ・ソングだが、Yesはこれを大胆に拡張し、重厚なイントロと複雑なアレンジを加えることで、まったく異なる楽曲のように再構築している。

冒頭部分では、バンドが非常に力強く演奏し、原曲のポップな親しみやすさから離れた、ドラマティックな展開を見せる。ここには、既存のポップ・ソングを素材として扱い、自分たちの音楽的構想に合わせて変形する姿勢がある。これは、プログレッシブ・ロックの重要な発想のひとつである。

Chris Squireのベースは、ここでも非常に存在感がある。原曲のメロディを支えるだけでなく、曲の構造そのものを大きく押し広げる役割を担っている。Brufordのドラムは、ロック的な力強さと細かなリズム感覚を両立し、演奏に緊張を与える。

歌詞自体は愛情を歌うシンプルなものだが、Yesのアレンジによって、曲はより大きなスケールを持つ。The Beatlesのポップな旋律が、サイケデリックでアート・ロック的な演奏の中に置き直されることで、原曲とは異なる表情を見せる。

「Every Little Thing」は、Yesがポップ・ミュージックの遺産を尊重しながらも、それをそのまま受け継ぐのではなく、より複雑なロック表現へ変換しようとしていたことを示す。デビュー作の中でも、彼らの野心が特に分かりやすく表れた曲である。

7. Sweetness

「Sweetness」は、アルバムの中でも最も柔らかく、ロマンティックな楽曲のひとつである。Yesのデビュー・シングルでもあり、初期の彼らがまだポップ・ソングとしての親しみやすさを重視していたことを示している。

音楽的には、穏やかなテンポと美しいハーモニーが中心である。Jon Andersonの声は非常に透明で、曲全体に純粋な叙情性を与えている。後のYesの壮大な構成や技巧的な演奏から見ると、この曲は非常にシンプルに聴こえるかもしれない。しかし、そのシンプルさの中に、Yesのメロディ感覚と声の魅力がよく表れている。

歌詞は、愛や優しさを扱った比較的直接的なものだが、Andersonの歌唱によって、単なるラブソング以上の浮遊感が生まれている。彼の声は、感情を重く沈めるのではなく、上方へ持ち上げるように響く。この特徴は、後のYesの精神的な高揚感へとつながる。

演奏は控えめだが、バンド全体のバランスはよい。Squireのベースは柔らかく曲を支え、Kayeのキーボードは温かい響きを加える。Banksのギターも装飾的に機能し、曲の甘さを過度に重くしない。

「Sweetness」は、Yesの後年の大作主義とは異なるが、彼らのポップ・センスとヴォーカル・ハーモニーの美しさを示す重要な曲である。初期Yesの純粋な叙情性がよく表れている。

8. Survival

アルバムを締めくくる「Survival」は、本作の中でも特に後のYesへつながる要素を多く含んだ楽曲である。タイトルは「生存」を意味し、自然、生命、時間、存在の持続といったテーマを連想させる。曲は複数の展開を持ち、デビュー作の終曲として、バンドの野心を強く示している。

音楽的には、静かな導入から徐々に広がっていく構成が印象的である。アコースティックな質感、ヴォーカル・ハーモニー、リズムの変化、ドラマティックな展開が組み合わされ、後のYesの長尺曲に通じる構造意識が見える。

歌詞では、生き残ること、存在し続けることが抽象的に描かれる。これは単なる肉体的な生存だけでなく、精神的な持続や自然との関係も含んでいるように響く。Jon Andersonの歌詞における生命への肯定感、自然や宇宙への関心は、後年さらに発展していくが、その萌芽はこの曲にすでに存在している。

演奏面では、バンド全体がバランスよく機能している。Squireのベースは曲に力を与え、Brufordのドラムは変化する構成を柔軟に支える。BanksのギターとKayeのキーボードは、それぞれの場面で色彩を加え、曲をアルバムの締めくくりにふさわしいものにしている。

「Survival」は、Yesのデビュー作の中で最も未来を感じさせる楽曲である。まだ『Close to the Edge』のような完成度には至っていないが、長い構成、抽象的なテーマ、バンド全体による展開の意識は、後のYesの方向性を明確に予告している。

総評

『Yes』は、後にプログレッシブ・ロックの頂点のひとつへ到達するYesの、若く未完成ながら非常に野心的な出発点である。本作には、後年の『Fragile』や『Close to the Edge』に見られる完成されたシンフォニックな音響や、複雑で緻密な長尺構成はまだない。しかし、その代わりに、サイケデリック・ロック、フォーク、ジャズ、ポップを自由に吸収しようとする瑞々しい探究心がある。

本作の最大の魅力は、バンドの個性がすでに強く現れている点である。Jon Andersonの高く澄んだ声は、Yesの音楽に独自の透明感と精神性を与えている。Chris Squireのベースは、ロックにおけるベースの役割を拡張するような存在感を持ち、単なる伴奏ではなく旋律的・構造的な中心として機能している。Bill Brufordのドラムは、ジャズ的な柔軟さと知的なリズム感覚を持ち、曲を単純なビートから解放している。

Peter BanksとTony Kayeの存在も重要である。後のYesではSteve HoweとRick Wakemanによって、よりクラシカルで技巧的な音楽性が形成されるが、本作におけるBanksとKayeは、よりロック的でサイケデリックな手触りをバンドに与えている。特に「I See You」や「Every Little Thing」では、Banksのギターの即興性とKayeのオルガンの力強さが、初期Yesならではの荒削りな魅力を作っている。

カバー曲の扱いも、本作の重要なポイントである。The Byrdsの「I See You」とThe Beatlesの「Every Little Thing」は、どちらも原曲のポップな形を残しつつ、Yes独自のアレンジによって大きく変形されている。これは、既存のポップ・ソングを長い展開や複雑な演奏によって再構築するという、後のプログレッシブ・ロック的発想の初期形である。

歌詞面では、まだ後年ほど神秘的・宇宙的な抽象性は強くないが、時間、記憶、生命、存在、観察といったテーマがすでに現れている。「Yesterday and Today」や「Survival」には、後のJon Andersonの精神的な歌詞世界につながる萌芽がある。「Harold Land」のように、物語性や社会的テーマを持つ曲もあり、Yesが単なる演奏技巧のバンドではなく、言葉と音楽を結びつけようとしていたことが分かる。

音楽史的には、『Yes』はプログレッシブ・ロックが確立される直前の重要な記録である。1969年の英国ロックは、サイケデリックからプログレッシブへ移行する過程にあり、本作もその流れの中にある。King Crimsonの『In the Court of the Crimson King』ほど決定的な革新性を持つわけではないが、Yesがどのようにして独自の音楽言語を探し始めたのかを知るうえで、非常に価値のある作品である。

日本のリスナーにとって、本作は後期の代表作から遡って聴くと、意外なほど素朴でロック色が強く感じられるかもしれない。しかし、その中に耳を澄ませると、後のYesを特徴づける要素がいくつも見えてくる。ヴォーカル・ハーモニー、旋律的なベース、ジャズ的なドラム、長尺構成への意識、抽象的な歌詞、カバー曲の大胆な再構築。これらはすべて、後の名作群へ向かうための種である。

『Yes』は、完成された名盤というより、可能性に満ちたアルバムである。若いバンドが、まだ自分たちの最終形を知らないまま、既存のロックを超えようとしている。その探究心こそが本作の本質である。Yesの壮大な歴史は、ここから始まった。

おすすめアルバム

1. Yes — Time and a Word(1970年)

Yesの2作目であり、オーケストラを導入するなど、よりシンフォニックな方向を模索した作品。デビュー作のサイケデリック/ジャズ・ロック的な感覚を受け継ぎつつ、より大きな音響を目指している。初期Yesの試行錯誤を理解するうえで重要である。

2. Yes — The Yes Album(1971年)

Steve Howe加入後の3作目であり、Yesの音楽性が大きく確立された作品。「Yours Is No Disgrace」「Starship Trooper」「I’ve Seen All Good People」など、長尺構成、技巧的演奏、明るい精神性が本格化している。デビュー作からの飛躍を知るうえで不可欠である。

3. Yes — Fragile(1971年)

Rick Wakeman加入後の代表作。各メンバーの個性がより明確になり、「Roundabout」「Heart of the Sunrise」など、Yesのシンフォニックで技巧的なスタイルが完成へ近づく。『Yes』にあった萌芽がどのように発展したかを理解できる作品である。

4. The Byrds — Fifth Dimension(1966年)

「I See You」の原曲を含む、The Byrdsのサイケデリック期の重要作。フォーク・ロックからより実験的な方向へ進んだ作品であり、初期Yesが参照した1960年代後半の音楽的背景を理解するうえで有効である。

5. King Crimson — In the Court of the Crimson King(1969年)

『Yes』と同じ1969年に発表された、プログレッシブ・ロックの出発点のひとつとされる作品。メロトロン、ジャズ、クラシック、文学的歌詞を統合し、英国ロックの可能性を大きく押し広げた。Yesが同時代にどのような環境で登場したのかを比較するうえで重要である。

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