
1. 歌詞の概要
!!!の「Must Be the Moon」は、2007年発表のアルバム『Myth Takes』に収録された楽曲である。Bandcampの公式ページでは、「Must Be The Moon」は『Myth Takes』収録曲として2007年3月5日にリリースされたと記載されている。(chkchkchk.bandcamp.com)
この曲は、夜のフロアで起きる出来事を、ほとんど実況のように描いたダンス・パンクの物語である。
酒を飲む。
視線が合う。
声をかける。
踊る。
外へ出る。
タクシーに乗る。
キスをする。
部屋へ行く。
歌詞の内容だけを追えば、かなり直接的で、下世話で、クラブの夜の武勇伝のようでもある。
しかし「Must Be the Moon」は、ただの軽薄なナンパ・ソングではない。
この曲の面白さは、欲望の場面を描きながら、それをどこか滑稽に、どこか演劇的に、そしてかなり自覚的に見せているところにある。
タイトルの「Must Be the Moon」は、「きっと月のせいだ」という意味に近い。
なぜこんな夜になったのか。
なぜこんなに気分が高まるのか。
なぜ相手と引き寄せられるのか。
なぜ自分でも少し馬鹿げているとわかっているのに、止められないのか。
その理由を、曲は月のせいにする。
もちろん、本当に月だけが原因ではない。
酒もある。
音楽もある。
ダンスフロアの熱もある。
夜の空気もある。
偶然もある。
そして、どうしようもない身体の反応もある。
それでも「月のせい」と言ってしまうことで、曲は欲望を少しロマンティックに、少し茶化している。
!!!の音楽は、頭で考えるより先に身体を動かす。
「Must Be the Moon」でも、ベースはしなやかに動き、シンセサイザーは鋭く点滅し、ドラムとパーカッションが曲を前へ押し出す。
Nic Offerのヴォーカルは、歌うというより語り、煽り、笑いながら状況を転がしていく。
Pitchforkは『Myth Takes』のレビューで、「Must Be the Moon」を「sex-jam」と呼び、動き回るベースと電信のようなシンセが支配する曲だと評している。(pitchfork.com)
まさに、この曲は汗とネオンと冗談でできている。
夜の誘惑を真正面から美化するのではなく、少し馬鹿馬鹿しく、でもかなり魅力的に踊らせる。
それが「Must Be the Moon」の核心である。
2. 歌詞のバックグラウンド
!!!は、アメリカのダンス・パンク/ディスコ・パンク・バンドである。
バンド名は「Chk Chk Chk」と発音されることが多く、パンクの荒さ、ファンクのグルーヴ、ディスコの快楽、ポストパンクの鋭さを混ぜながら、2000年代のインディー・ダンス・シーンで独自の位置を築いた。
「Must Be the Moon」が収録された『Myth Takes』は、!!!の3作目のアルバムである。資料によって細かな地域差はあるが、アルバムは2007年3月にWarp Recordsからリリースされた作品として広く記録されている。Wikipediaのアルバム項目では、リリース日は2007年3月5日、レーベルはWarp、ジャンルはダンス・パンクと記載されている。(en.wikipedia.org)
『Myth Takes』は、!!!にとってひとつの整理と集中のアルバムでもあった。
初期の!!!は、長尺のジャム感、ファンクの反復、パンク的な粗さを武器にしていた。
それはライブでは非常に強い。
しかしアルバムとして聴くと、ときに散漫にもなりうる。
『Myth Takes』では、そのエネルギーがより曲として引き締められている。
Pitchforkはこのアルバムについて、以前よりも無駄がなく、バンドの強みが明確になった作品として評しており、アルバム全体を貫く推進力にも触れている。(pitchfork.com)
「Must Be the Moon」は、その中でも特にポップで、かつ!!!らしい曲である。
フックがある。
物語がある。
踊れる。
下品である。
でも、演奏はかなり洗練されている。
このバランスが、2000年代半ばのダンス・パンクの面白さでもある。
ロック・バンドがクラブ・ミュージックの身体性を取り込み、クラブの快楽をインディー・ロックの皮肉や不器用さで包む。
その結果、汗をかいているのに少し笑える、踊っているのに少し斜めから見ているような音楽が生まれた。
!!!は、その代表的なバンドのひとつである。
「Must Be the Moon」は、2007年にミュージックビデオも制作されている。Apple Musicのビデオページでは「Must Be the Moon」は2007年のロック・ミュージックビデオとして掲載されている。(music.apple.com)
この曲は、アルバムの中でも夜の欲望とダンスフロアのリアルを最も露骨に描いた曲だと言える。
ここで描かれる男女のやりとりは、ロマンティックというより、かなり軽い。
だが、その軽さの中にも、当時の都市的な夜遊びの空気がある。
携帯電話。
クラブ。
タクシー。
橋を越える移動。
一時的な関係。
翌朝の気まずさと笑い。
それらが、ほとんど映画のワンシーンのように並ぶ。
そして、全部を最後に「月のせい」にしてしまう。
これは、!!!のユーモアであり、曲の逃げ道でもある。
欲望を自分の責任だけにしない。
音楽のせいでもないと言う。
悪い曲でもラッキーなことはあった、と歌う。
ならば、これは月のせいなのだ。
このくだらなさが、かなりよい。
3. 歌詞の抜粋と和訳
歌詞の権利に配慮し、ここでは短い範囲のみを引用する。歌詞確認用リンクとして、Spotifyの楽曲ページおよびJOYSOUNDの歌詞掲載ページを参照する。Spotifyでは「Must Be The Moon」が『Myth Takes』収録の2007年の楽曲として掲載されている。(open.spotify.com)
歌詞確認用リンク:JOYSOUND「MUST BE THE MOON」歌詞掲載ページ
1 drink, 2 drinks, 3 drinks, 4
和訳:
1杯、2杯、3杯、4杯
この冒頭の数え方だけで、曲の世界はほとんど決まっている。
夜は、理屈ではなくカウントで始まる。
酒の量が増え、判断力は少しずつ緩み、フロアの輪郭が柔らかくなる。
語り手は、状況を説明する前に、まず飲んだ数を数える。
この数字の軽さが、曲全体のリズムとも合っている。
続いて、曲の中心的なフレーズを短く引用する。
Must be the moon
和訳:
きっと月のせいだ
この言葉は、曲の言い訳であり、魔法の言葉でもある。
なぜこんな夜になったのか。
なぜふたりは引き寄せられたのか。
なぜ音楽や酒や偶然が、こんな流れを作ったのか。
説明はできる。
でも、説明しすぎると興ざめする。
だから、月のせいにする。
この曖昧な言い方によって、曲は欲望を少し神話化し、同時に少し笑いに変えている。
もうひとつ、曲の自己言及的な部分を短く挙げる。
You could blame it on the music
和訳:
音楽のせいにすることもできる
ここで面白いのは、曲が自分自身の力を少し疑っていることだ。
クラブで起きることは、音楽のせいにされがちである。
ビートが気分を高めた。
曲がよかった。
踊っていたら距離が近づいた。
でもこの歌詞では、それだけではないと言う。
音楽のせいにするのは簡単だが、それは正しくない。
なぜなら、悪い曲でもラッキーな夜はあったからだ。
この身も蓋もないユーモアが、!!!らしい。
引用した歌詞の著作権は各権利者に帰属する。ここでの引用は批評・解説目的の短い範囲に限定している。
4. 歌詞の考察
「Must Be the Moon」の歌詞は、クラブの夜をめぐる短編小説のようである。
ただし、文学的に美化された夜ではない。
もっと汗っぽく、軽く、冗談っぽく、少し下品な夜だ。
語り手は酒を飲み、女性に目を奪われ、声をかけ、ダンスフロアへ行く。
彼女はタバコを切らし、店へ向かう。
そこから身体的な距離が縮まり、電話が入り、友人から忠告され、それでも夜は進んでいく。
この流れは、ほとんどコメディに近い。
情熱的な恋愛の始まりというより、勢いとタイミングとアルコールと音楽で起きてしまった出来事である。
しかし、だからこそリアルでもある。
クラブの夜は、必ずしも美しくない。
会話は雑だ。
相手の名前もよく知らない。
電話も鳴る。
友だちは横から忠告する。
タクシー代や鍵や寝落ちの問題もある。
「Must Be the Moon」は、その雑さを隠さない。
むしろ、雑さこそをグルーヴにする。
ここでの欲望は、ロマンティックな幻想として描かれない。
相手の女性も、ただ受け身の存在ではない。
彼女は友人と会話し、自分の欲望や過去についてかなり率直に語る。
語り手が一方的に勝利する物語というより、ふたりが夜の流れに乗りながら、その場その場で判断していく感じがある。
そして、そこに「Must Be the Moon」という言葉が重なる。
月は、古くから狂気、恋、潮の満ち引き、女性性、眠れない夜、変身の象徴として使われてきた。
この曲では、その古典的な象徴が、クラブの下世話な物語に接続される。
それが面白い。
月の光に照らされた詩的な恋愛ではない。
汗だくのダンスフロアと、酔った会話と、タクシーと、少し雑なセックス。
それでも、月のせいにできる。
つまり、!!!は低俗な夜に神話的な言い訳を与えている。
この曲が下品なのにどこかチャーミングなのは、そのためだ。
また、「音楽のせいにすることもできるが、それは違う」という歌詞は、ダンス・ミュージックそのものへの皮肉にもなっている。
ダンス・ミュージックは、しばしば人を解放するものとして語られる。
ビートが身体を解き放つ。
フロアで自分を忘れる。
音楽が人と人をつなげる。
もちろん、それは本当である。
しかし「Must Be the Moon」は、そこに少し水を差す。
音楽が良かったからそうなった?
いや、悪い曲でもそういうことはある。
つまり、音楽は重要だが、すべてではない。
この身も蓋もない視点が、曲を単なるクラブ賛歌から救っている。
!!!は、ダンスフロアを愛している。
だが、神聖化しすぎない。
フロアには汗も欲望も笑いも失敗もある。
その全部を含めて踊らせる。
サウンド面でも、この曲は欲望とユーモアのバランスがよくできている。
ベースラインは非常にしなやかで、身体を横に揺らす。
シンセは鋭く、少しチープで、夜の電飾のように点滅する。
リズムはファンク的でありながら、ロック・バンドの荒さも残している。
Pitchforkがこの曲を「pimp-strutting nursery rhyme for the 21+ set」と評したのは、かなり的確である。(pitchfork.com)
大人向けの童謡。
酒場のわらべ歌。
色気があり、ばかばかしく、反復的で、口ずさみやすい。
「1 drink, 2 drinks, 3 drinks, 4」という数え歌のような始まりも、その評価に合っている。
この曲では、夜遊びがほとんど童話のように単純化されている。
ただし、その童話は子ども向けではない。
酔い、欲望、電話、タクシー、翌朝の会話が出てくる、21歳以上のための童話である。
この曲の主人公は、自分の行動を完全にはコントロールしていない。
だが、完全に無責任でもない。
彼は自分が少し滑稽であることを知っている。
だから、語り口には妙な軽さがある。
本気で自分をかっこよく見せようとしていたら、この曲はもっと退屈だったかもしれない。
しかしNic Offerの語りは、少し自分を笑っている。
その自虐的なニュアンスが、曲に人間味を与えている。
「Must Be the Moon」は、誘惑の曲であり、同時に誘惑を観察する曲でもある。
その二重性が重要だ。
曲は欲望に乗る。
でも、欲望を少し外から見ている。
踊る。
でも、踊っている自分の滑稽さもわかっている。
この距離感が、!!!のダンス・パンクらしさである。
5. この曲が好きな人におすすめの曲 5曲
- Heart of Hearts by!!!
『Myth Takes』収録曲で、「Must Be the Moon」と同じくアルバムの中核をなすダンス・パンク曲である。Wikipediaの『Myth Takes』項目では、「Heart of Hearts」がアルバムからの最初のシングルとして2007年2月にリリースされたことが記されている。(en.wikipedia.org)
「Must Be the Moon」が夜の欲望をコミカルに描く曲だとすれば、「Heart of Hearts」はよりタイトで、鋭く、バンドのグルーヴの強さが前に出る曲である。!!!の踊れる側面をさらに味わいたい人に合う。
- Me and Giuliani Down by the School Yard (A True Story) by!!!
!!!の代表的な長尺ダンス・パンク曲で、バンドのジャム感と政治的な皮肉、ファンクの反復が一体になった重要曲である。
「Must Be the Moon」のコンパクトで物語的な作りに対して、こちらはもっと長く、粘り、フロアをじわじわ支配していく。!!!がどのようにパンクとディスコを混ぜていたかを理解するには外せない。
- Yadnus by!!!
『Myth Takes』収録曲で、アルバム後半の強いフックを持つ楽曲である。Wikipediaの『Myth Takes』項目では、「Yadnus」が複数の映像作品やゲームで使用されたことも記されている。(en.wikipedia.org)
「Must Be the Moon」のシンセとベースの動きが好きなら、「Yadnus」の転がるようなリズムも楽しめるはずだ。タイトルは「Sunday」の逆読みで、曲全体にもどこかひねくれたポップ感がある。
- House of Jealous Lovers by The Rapture
2000年代ダンス・パンクを語るうえで欠かせない一曲である。鋭いギター、ファンク的なベース、パーカッシブなリズム、叫ぶようなヴォーカルが、ロック・バンドの形でクラブの熱を作り出している。
「Must Be the Moon」の身体を動かすロック感が好きなら、この曲は自然につながる。!!!よりもさらに緊張感が強く、ニューヨークの夜の焦りを感じさせる。
- North American Scum by LCD Soundsystem
LCD Soundsystemもまた、2000年代のダンス・パンク/インディー・ダンスを代表する存在である。「North American Scum」は、皮肉とグルーヴとロック的な勢いがうまく重なった曲だ。
「Must Be the Moon」のように、踊れるのに笑える、ふざけているのに演奏は強い、というバランスが好きな人にはよく合う。!!!の汗っぽさに対して、LCD Soundsystemはより都会的で批評的な目線を持っている。
6. 月のせいにしたくなる夜のダンス・パンク
「Must Be the Moon」の特筆すべき点は、夜の欲望を、ロマンティックにも下品にも、そして少し神話的にも描いているところにある。
この曲の物語は、冷静に考えるとかなりくだらない。
飲む。
声をかける。
踊る。
キスをする。
電話に邪魔される。
タクシーに乗る。
部屋へ行く。
翌朝、少し間抜けな会話がある。
それだけだ。
しかし、そのくだらなさこそが夜のリアルである。
人生を変えるような大恋愛ばかりが夜に起きるわけではない。
むしろ、たいていの夜はもっと雑で、偶然で、滑稽で、説明のつかない流れでできている。
「Must Be the Moon」は、その流れを非常にうまく捉えている。
そして、曲は最後に言う。
きっと月のせいだ。
この一言が、すべてを軽くする。
本当は酒のせいかもしれない。
欲望のせいかもしれない。
退屈のせいかもしれない。
孤独のせいかもしれない。
音楽のせいかもしれない。
でも、どれかひとつに決めるのは野暮である。
だから、月のせい。
この言い方には、昔からある人間の知恵のようなものがある。
説明しすぎない。
責任を完全に消すわけではないが、少し夜空へ逃がす。
自分でもよくわからない行動に、詩的な言い訳を与える。
その結果、曲は単なるセックス・ジャム以上のものになる。
下世話な物語に、月の光が差す。
ただし、その光はきれいすぎない。
クラブの出口、タクシーの窓、橋の上、部屋の玄関先に薄く反射する程度の光である。
サウンドは、その夜の移動を見事に支えている。
ベースは歩く。
シンセは点滅する。
ドラムは会話のテンポを作る。
ヴォーカルは、主人公の頭の中の独り言と、誰かに話している自慢話のあいだを行き来する。
曲は約6分近くある。Spotifyでは「Must Be The Moon」は5分57秒の楽曲として掲載されている。(open.spotify.com)
この長さも大事だ。
ポップ・ソングとしては少し長い。
しかし、クラブの夜を描くにはちょうどいい。
出来事はひとつずつ進み、グルーヴは続き、同じフレーズが何度も戻ってくる。
まるで、夜がなかなか終わらないようだ。
そして実際、夜というものは、終わってほしいときには長く、終わってほしくないときには短い。
「Must Be the Moon」は、その奇妙な時間感覚を持っている。
曲の中では、欲望がどんどん進む。
でも同時に、リズムは同じ場所を回っている。
進んでいるのに反復している。
これは、ダンス・ミュージックの本質でもある。
踊っているとき、人はどこかへ進んでいるわけではない。
同じ場所で身体を動かし続ける。
しかし、その反復の中で気分が変わる。
人との距離が変わる。
自分の身体への感覚が変わる。
「Must Be the Moon」は、その反復の中で起こる小さな事件を歌っている。
また、この曲は!!!の美学を非常によく表している。
彼らは、ダンス・ミュージックを真面目にやっている。
演奏はタイトで、グルーヴは強く、リズムへの理解も深い。
しかし、歌詞やパフォーマンスにはバカバカしさがある。
このバカバカしさが、むしろ重要なのだ。
ダンスフロアは、かっこいい人だけの場所ではない。
そこには、ぎこちない人、酔った人、勘違いしている人、妙に自信がある人、次の日に少し後悔する人がいる。
!!!は、その人間臭さを隠さない。
「Must Be the Moon」は、まさにその人間臭いダンス・ソングである。
格好つけている。
でも、少しダサい。
欲望している。
でも、少し笑える。
踊っている。
でも、どこか観察されている。
このバランスが絶妙だ。
もしこの曲が完全にシリアスだったら、歌詞の内容は重くなりすぎるか、ただの下品な曲になっていたかもしれない。
しかし、!!!はユーモアとグルーヴでそれを軽くする。
逆に、完全に冗談だけだったら、曲は残らなかっただろう。
だが、演奏が本気だから、冗談が踊れるものになる。
ここに「Must Be the Moon」の強さがある。
2000年代半ばのダンス・パンクは、ロックの身体性を取り戻す試みでもあった。
ギター・ロックが内省やポーズに寄りすぎたとき、!!!のようなバンドは、汗をかくこと、踊ること、反復すること、ベースに身体を預けることを前面に出した。
しかし、それは単なる享楽ではない。
享楽を笑いながら、それでも身体を動かす音楽である。
「Must Be the Moon」は、その時代の空気をとてもよく残している。
夜の街。
クラブ。
酒。
携帯電話。
タクシー。
軽い関係。
冗談。
ベースライン。
そして月。
そのすべてが、6分弱の曲の中でぐるぐる回る。
聴き終えたあとに残るのは、深い感動というより、夜明け前の妙な笑いである。
なんだったんだ、あの夜は。
なぜあんなことになったのか。
音楽のせいではない。
酒だけのせいでもない。
きっと月のせいだ。
そう言ってしまえば、少しだけすべてが許される。
「Must Be the Moon」は、そんな夜のための曲である。
欲望を正当化するのではなく、踊れる笑い話に変える。
そこに!!!の軽やかで鋭い才能がある。

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