発売日: 2019年3月1日
ジャンル: ロック、ポップ・ロック
Bryan Adamsの14thアルバム『Shine a Light』は、彼の40年以上にわたる音楽キャリアの集大成ともいえる作品であり、現代のポップ・ロックサウンドと彼のクラシックなロックのスタイルを融合させたアルバムだ。タイトル曲「Shine a Light」は、エネルギッシュで前向きなメッセージを持ち、シンプルでキャッチーなメロディがリスナーを引き込む。エド・シーランと共作したこの楽曲は、世代を超えた音楽のつながりを象徴しており、アルバム全体を通じてBryan Adamsの変わらぬ音楽的情熱とエネルギーを感じさせる。ノスタルジックな要素もありつつ、時代に適応したサウンドを見せる一作だ。
各曲ごとの解説:
- Shine a Light
タイトル曲であり、エド・シーランとの共作による明るくポジティブなメッセージが込められた楽曲。軽快なビートとシンプルでキャッチーなメロディが特徴で、Bryan Adamsの力強いボーカルがサウンドをリードする。アルバム全体の雰囲気を象徴する一曲。 - That’s How Strong Our Love Is (feat. Jennifer Lopez)
Jennifer Lopezをフィーチャリングしたロマンチックなデュエット曲。恋愛の強さと永遠性を歌った歌詞が印象的で、二人のボーカルの相性が非常に良い。アコースティックギターのサウンドが、曲全体に温かさを加えている。 - Part Friday Night, Part Sunday Morning
ロックとポップを融合させた軽快なナンバー。金曜日の夜の楽しさと日曜日の静けさを対比させた歌詞がユニークで、アダムスの得意とするシンプルでノリの良い楽曲だ。 - Driving Under the Influence of Love
エネルギッシュなロックナンバーで、恋愛による高揚感をテーマにしている。力強いギターリフとアップテンポのリズムが、Bryan Adamsのクラシックなロックスタイルを彷彿とさせる一曲。 - All or Nothing
ドラマチックなメロディラインが印象的な、感情豊かなバラード。アダムスのソウルフルなボーカルが楽曲を引き立て、愛に対する強い決意を歌った歌詞が心に響く。 - No Time for Love
80年代のアダムスを思わせるシンプルなロックサウンドが魅力的な曲。恋愛を拒絶する軽快な歌詞と、軽快なビートが特徴的で、リズムの良さがリスナーを引き込む。 - I Could Get Used to This
柔らかく親しみやすいメロディが特徴のラブソング。アコースティックなサウンドと、アダムスの穏やかなボーカルが印象的で、リラックスした雰囲気の中にロマンチックな要素が詰まっている。 - Talk to Me
ソウルフルでグルーヴ感のある楽曲。シンプルなリズムに乗せて、対話を求める歌詞が展開され、コミュニケーションの大切さをテーマにしている。サウンドはシンプルだが、深いメッセージ性を持つ一曲。 - The Last Night on Earth
迫力あるギターリフが印象的なロックナンバー。終末的なテーマを扱いながらも、情熱的なボーカルと高揚感のあるメロディで、ポジティブなエネルギーを感じさせる。 - Nobody’s Girl
自由をテーマにした明るいロックナンバー。女性の独立心を讃える歌詞と、軽快なギターリフが特徴で、Bryan Adamsらしいシンプルなロックサウンドが際立っている。 - Don’t Look Back
前進する力強いメッセージを持った楽曲。ギターサウンドとアップビートのリズムが、希望と未来に向かう姿勢を描いており、ポジティブで明るいトーンが印象的だ。 - Whiskey in the Jar
このアルバムを締めくくるアコースティックなバラード。哀愁漂うメロディと、Bryan Adamsの感情豊かなボーカルが静かに心に残る。控えめなアレンジが、彼の歌唱力を際立たせている。
アルバム総評:
『Shine a Light』は、Bryan Adamsの変わらぬロック精神と、新しいサウンドへの挑戦がバランスよく融合された作品だ。エド・シーランとの共作曲「Shine a Light」や、Jennifer Lopezとのデュエット曲「That’s How Strong Our Love Is」など、さまざまな要素を取り入れながらも、彼の持つシンプルで親しみやすいロックスタイルが全体を通して一貫している。時代を越えてリスナーに訴えかける力があり、Bryan Adamsの音楽の普遍性を感じさせる一枚だ。
このアルバムが好きな人におすすめの5枚:
- Reckless by Bryan Adams
Bryan Adamsの代表作で、キャッチーなメロディとエネルギッシュなロックが詰まった一枚。「Summer of ’69」や「Run to You」など、彼のクラシックなサウンドを楽しむなら必聴。 - Tracks of My Years by Bryan Adams
Bryan Adamsによるカバーアルバムで、60〜70年代の名曲を彼のスタイルで再解釈した作品。ノスタルジックなサウンドが好きなリスナーにはおすすめ。 - Divide by Ed Sheeran
エド・シーランのアルバムで、Bryan Adamsと共作した「Shine a Light」に共通するポップで親しみやすいメロディが満載。ポップ・ロック好きには特におすすめ。 - Bon Jovi by Bon Jovi
同じ時代を駆け抜けたBon Joviのセルフタイトルアルバム。キャッチーなロックサウンドと力強いボーカルは、Bryan Adamsのファンにも受け入れやすい。 - Let’s Dance by David Bowie
80年代の名作で、ポップとロックの融合が魅力。シンプルでキャッチーなメロディラインが特徴で、Bryan Adamsのロックスタイルと共通する要素が多い。
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