New Riders of the Purple Sage――カントリーロックを彩る開拓者たち

※本記事は生成AIを活用して作成されています。

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New Riders of the Purple Sage(ニュー・ライダーズ・オブ・ザ・パープル・セイジ)は、1969年に米国カリフォルニアで結成されたカントリーロック・バンドである。Grateful Dead周辺のミュージシャンたちから生まれ、ロックの自由な空気とカントリーの素朴な演奏を結びつけた。

中心人物はJohn DawsonとDavid Nelsonである。初期にはGrateful DeadのJerry Garciaもペダル・スティール・ギターで参加し、Phil LeshやMickey Hartらも演奏していた。その後、Dave Torbert、Spencer Dryden、Buddy Cageらを含む独自のバンドへ発展する。

The ByrdsやThe Flying Burrito Brothersなどとともに、1960年代末から1970年代初頭に広がったカントリーロックの流れを理解するうえで重要な存在だ。ただしNew Ridersには、Grateful Deadと共通するサンフランシスコのヒッピー文化やライブ志向が強く残っている。カントリーを昔ながらの形で再現するのではなく、自分たちの時代の若者文化へ持ち込んだバンドだった。

New Riders of the Purple Sageの背景と歴史

New Riders of the Purple Sageの始まりには、Grateful Deadとの深い関係がある。

1960年代末、John Dawsonはカントリー色の強い自作曲を書き始めていた。そこへ旧知のDavid NelsonとJerry Garciaが加わり、小規模なクラブなどで演奏するようになる。

Garciaにとって、この活動にはペダル・スティール・ギターを演奏する場という意味もあった。ペダル・スティールはカントリーでよく使われる楽器で、弦の音程を滑らかに変化させることができる。New Riders初期の、空中を漂うような音を作るうえで重要な役割を果たした。

初期にはGrateful DeadのPhil Leshがベース、Mickey Hartがドラムを担当することもあり、両バンドの関係は非常に近かった。New RidersはGrateful Deadの公演でオープニングを務めることも多く、同じ聴衆の前で演奏しながら知名度を高めていった。

やがてNew Ridersは独立したバンドへ変わっていく。ベースにはDave Torbert、ドラムにはJefferson Airplaneの元メンバーであるSpencer Drydenが加入した。

1971年にはデビューアルバム New Riders of the Purple Sage を発表する。この作品ではまだJerry Garciaがペダル・スティールを担当しており、「Glendale Train」「Louisiana Lady」など、初期の代表曲が収録された。

その後GarciaはGrateful Deadに集中するため離れ、ペダル・スティールにはBuddy Cageが加入する。CageはそれまでIan & SylviaのGreat Speckled Birdで活動しており、高度な演奏力を持っていた。

この交代はNew Ridersにとって重要だった。Garciaとのつながりから生まれたバンドが、自分たちだけのカントリーロック・グループへ進むきっかけになったからである。

1972年の Powerglide、1973年の The Adventures of Panama Red と作品を重ね、人気を広げていく。特に「Panama Red」はバンドを代表する曲となり、1970年代のカウンターカルチャーとNew Ridersのイメージを強く結びつけた。

1970年代半ば以降はメンバー交代が増える。Dave Torbertが離れ、Skip Battinらが参加した。レーベル移籍もあり、音楽にはより一般的なカントリーやポップへ接近する部分も見られるようになる。

1980年代にはJohn Dawsonを中心として活動が続けられたが、やがて活動は縮小した。2000年代にはDavid NelsonとBuddy Cageを中心にNew Ridersの活動が再び活発化し、新作も制作された。

こうした長い歴史のなかでも、特に重要なのは1970年代前半である。Grateful Dead周辺のサイドプロジェクトから、一つの独立したカントリーロック・バンドへ成長した時期だった。

New Riders of the Purple Sageの音楽スタイルと特徴

New Ridersの音を最も分かりやすく特徴づけるのが、ペダル・スティール・ギターである。

普通のギターとは違い、弦の音を滑らかに上下させることができる。New Ridersではこの音が歌の後ろをゆっくり流れ、ときにはボーカルへ返事をするような短いフレーズを弾く。

初期のJerry Garciaは、ペダル・スティールを派手な技巧のために使うより、曲に浮遊感を与えるように演奏していた。Buddy Cage加入後は、より速く複雑なフレーズも増え、楽器そのものの存在感が強くなる。

John Dawsonの曲作りも重要だ。メロディは比較的シンプルで、古いカントリーやフォークの物語歌に近い。鉄道、旅、酒、恋愛、アウトローなど、アメリカのカントリーで昔から歌われてきた題材がよく登場する。

しかし、歌っている人々の文化は昔ながらのカントリーとは違っていた。長髪のヒッピー世代が、サンフランシスコ周辺の自由な文化のなかでカントリーを演奏している。この組み合わせがNew Ridersらしさである。

David Nelsonのギターも欠かせない。カントリーらしい短いフレーズを弾きながら、ロックバンドとしての力強さも加える。ペダル・スティールと通常のギターが交互に動くことで、演奏に奥行きが生まれる。

ライブではスタジオ盤より演奏を広げることもあった。ただしGrateful Deadほど長い即興を中心にはしない。あくまで歌を軸にしながら、演奏に少し自由な余白を持たせるのがNew Ridersのスタイルだった。

New Riders of the Purple Sageの代表曲

「Glendale Train」

1971年のデビューアルバムに収録された初期の代表曲である。

列車強盗を題材にした物語歌で、古い西部劇やカントリーソングを思わせる世界が描かれる。軽快なリズムとペダル・スティールによって、悲劇的な物語でありながら音楽は明るく進む。

New Ridersが伝統的なアメリカ音楽の物語を、1970年代のカントリーロックとして鳴らしていたことがよく分かる。

「Louisiana Lady」

John Dawson作の代表的なラブソングで、デビューアルバムに収録されている。

親しみやすいメロディとコーラスを持ち、New Ridersのポップな面が分かりやすい。演奏にはカントリーの感触が強いが、ロックを聴いてきた人にも入りやすい作りになっている。

複雑な演奏ではなく、歌とメロディを中心にしたNew Ridersの基本的な魅力が表れた曲だ。

「I Don’t Know You」

デビューアルバムの冒頭を飾るJohn Dawson作の楽曲である。

ペダル・スティールがボーカルの周囲を滑るように動き、New Ridersらしい音を最初からはっきり示している。リズムは軽快で、カントリーとロックの境目を意識させない自然な演奏になっている。

初期New Ridersのサウンドを短時間で理解するのに適した曲である。

「Panama Red」

1973年の The Adventures of Panama Red のタイトル曲であり、New Riders最大の代表曲の一つである。

曲を書いたのはPeter Rowanで、New Ridersによる録音によって広く知られるようになった。軽快なカントリーのリズムと覚えやすいサビを持ち、ライブでも人気曲となった。

マリファナ文化との結びつきが強い歌で、1970年代のヒッピー文化とNew Ridersの関係を分かりやすく示している。西部劇に登場しそうなアウトロー像を、当時のカウンターカルチャーへ置き換えたような曲である。

「Lonesome L.A. Cowboy」

同じく The Adventures of Panama Red に収録されたPeter Rowan作の楽曲である。

題材になっているのは、1970年代のロサンゼルス周辺の音楽文化だ。カントリーの「孤独なカウボーイ」という古いイメージを、現代のミュージシャンやパーティー文化へ重ねている。

New Ridersが単に昔の西部を懐かしむバンドではなく、自分たちが生きていた1970年代の西海岸をカントリーの言葉で描いていたことが分かる。

アルバムごとに見るNew Riders of the Purple Sageの進化

New Riders of the Purple Sage(1971年)

バンドの出発点であり、初期の魅力が最も素直にまとまった作品である。

John Dawsonが多くの楽曲を書き、Jerry Garciaがペダル・スティールを担当した。「I Don’t Know You」「Whatcha Gonna Do」「Glendale Train」「Louisiana Lady」など、後まで演奏される代表曲が並んでいる。

音はカントリー色が強いが、ナッシュビルの伝統的なカントリーとは感触が違う。演奏にはサンフランシスコのロックバンドらしい緩さと開放感がある。

Grateful Deadとの関係を強く残しながらも、New Riders独自の曲がすでに完成している重要作だ。

Powerglide(1972年)

2作目では、New Ridersが独立したバンドとして固まり始める。

大きな変化はBuddy Cageの参加である。Jerry Garciaからペダル・スティールを引き継ぎ、より流れるような速いフレーズを演奏するようになった。

John Dawsonだけでなく、Dave TorbertやDavid Nelsonらの存在感も増している。カントリーを基本としながら、ロックバンドとしての厚みが強くなった。

Grateful Deadのメンバーを含むゲストも参加しているが、New Ridersそのものの個性が前作以上にはっきりした作品である。

Gypsy Cowboy(1972年)

同じ1972年に発表された3作目で、バンドとしての演奏がさらに安定した作品である。

タイトルが示すように、旅を続けるカウボーイと1970年代の自由な若者像を重ねるような感覚が強い。伝統的なカントリーへの敬意を持ちながら、それをヒッピー世代の生活感覚へ置き換えている。

Buddy Cageのペダル・スティールとDavid Nelsonのギターも自然に絡むようになり、初期の「Jerry Garciaの別プロジェクト」という印象からさらに離れていった。

The Adventures of Panama Red(1973年)

New Ridersの代表作であり、商業的にも特に成功したアルバムである。

タイトル曲「Panama Red」と「Lonesome L.A. Cowboy」というPeter Rowanの楽曲が重要な役割を持つ。John Dawsonの曲だけに限定せず、バンドの雰囲気に合う外部の曲を取り入れることで作品の幅を広げた。

音楽は非常に親しみやすい。カントリーらしい軽快なリズム、ペダル・スティール、コーラスが中心で、初期作品にあったサイケデリックな余韻よりも曲そのものの楽しさが前に出る。

カントリーロックと1970年代のカウンターカルチャーが最も自然に重なった作品である。

Brujo(1974年)

The Adventures of Panama Red の成功後に発表された作品である。

基本的なカントリーロック路線を維持しながら、バンドとしてより幅のあるアレンジを試している。初期の素朴な音と比べると、スタジオ作品としてのまとまりも強くなった。

一方、この時期にはメンバーの変化も近づいていた。New Ridersの初期黄金期を支えたDave Torbertは1974年にバンドを離れる。

そのため Brujo は、1970年代前半の主要編成による最後の時期を記録した作品としても重要である。

Who Are Those Guys?(1977年)

1970年代後半のNew Ridersは、初期とは異なる編成で活動していた。Who Are Those Guys? は、その変化を理解しやすい作品の一つである。

この頃にはStephen LoveやSkip Battinらが参加し、バンドの音楽も変化している。初期のサンフランシスコ的なサイケデリック感覚より、より整ったカントリーロックやポップに近い音が増えた。

1970年代前半の勢いをそのまま再現した作品ではない。しかし、メンバー交代を繰り返しながらNew Ridersがカントリーロックという基本をどう維持したのかが分かる。

New Riders of the Purple Sageが影響を受けた音楽

New Ridersの土台にあるのは、昔ながらのカントリー、ブルーグラス、フォークである。

John Dawsonの曲には、物語を順番に語っていく伝統的なカントリーソングの方法がよく使われる。列車、旅人、酒場、恋人といった題材も、その歴史につながっている。

一方、メンバーたちは1960年代のサンフランシスコ・ロック文化の中にいた。特にGrateful Deadとの関係は単なる人脈ではない。ステージ上で曲を少し広げることや、フォーク、ブルース、カントリーをロックの聴衆へ届ける考え方にも共通点がある。

カントリーロックという点ではThe ByrdsやThe Flying Burrito Brothersと同じ大きな流れに属する。ただしNew Ridersは、南カリフォルニアの洗練された音よりも、Grateful Dead周辺の自由なライブ文化との結びつきが強かった。

New Riders of the Purple Sageが後の音楽に残したもの

New Ridersはカントリーロックそのものを発明したバンドではない。The Byrdsの Sweetheart of the Rodeo やThe Flying Burrito Brothersなど、ロックとカントリーを結びつける試みはすでに進んでいた。

New Ridersが特徴的だったのは、その流れをサンフランシスコのヒッピー文化と強く結びつけたことである。

彼らの音楽では、カウボーイとヒッピーが遠く離れた存在ではない。どちらも旅をし、既成の社会から少し距離を置き、自由を求める人物として描くことができた。この感覚は「Panama Red」のような曲に特によく表れている。

また、Grateful DeadとNew Ridersの関係は、後のジャムバンド周辺でカントリー、ブルーグラス、フォークが重要になる流れを考えるうえでも興味深い。長い即興だけでなく、アメリカの古いルーツ音楽を現代のライブ文化へ持ち込むという考え方が共有されている。

一方で、New Ridersは歌そのものを大切にした。Grateful Deadほど即興を長く広げず、短く親しみやすいカントリーソングを中心にしている。この違いによって、同じ文化圏から生まれながら独自の場所を作ることができた。

まとめ

New Riders of the Purple Sageの大きな特徴は、伝統的なカントリーの音を1960年代末から1970年代の西海岸カウンターカルチャーへ自然に持ち込んだことにある。ペダル・スティールの滑らかな音、親しみやすいメロディ、旅やアウトローを扱う物語歌がその中心だった。

初期にはJerry GarciaらGrateful Deadのメンバーが深く関わったが、Buddy Cage、Dave Torbert、Spencer Drydenらを迎えて独立したバンドへ成長した。The Adventures of Panama Red の頃には、カントリーロックとヒッピー文化を結びつける独自のスタイルが完成している。

The ByrdsやThe Flying Burrito Brothersとは違う角度から、ロック世代とアメリカのルーツ音楽をつないだことがNew Ridersの重要性である。カントリーロックが持つ自由で開放的な側面を、サンフランシスコの文化とともに広げた開拓者の一組である。

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