
発売日:2004年5月17日
ジャンル:オルタナティヴ・ロック、ハード・ロック、パワー・ポップ、ポップ・パンク、ガレージ・ロック、ポスト・グランジ
概要
Ashの4作目となるスタジオ・アルバム『Meltdown』は、バンドのディスコグラフィの中でも特にハードで、攻撃的で、ギターの重量感が前面に出た作品である。1996年のデビュー作『1977』で、Ashは10代の衝動、SF映画への愛着、パンクのスピード、パワー・ポップの甘いメロディを一気に爆発させた。1998年の『Nu-Clear Sounds』では、ツアー疲れや精神的な荒れを反映するような重く暗いサウンドへ向かい、2001年の『Free All Angels』では、再びメロディと光を取り戻し、「Shining Light」「Burn Baby Burn」などの代表曲を生み出した。
『Meltdown』は、その『Free All Angels』の明るいポップ・ロック路線をそのまま継続するのではなく、より硬質で、メタリックで、アメリカン・ロック的な厚みを持つ方向へ振り切ったアルバムである。タイトルの「Meltdown」は、炉心溶融、崩壊、過熱による制御不能状態を意味する。Ashはもともと『1977』の時点から『Star Wars』的なSFイメージや爆発的な若さを音楽に取り込んできたバンドだが、本作ではその爆発性がより機械的で、重く、危険なものとして現れる。青春の火花というより、エンジンが過熱し、金属が焼け、システムが崩壊するようなアルバムである。
音楽的には、Ashの中でも最もハードロック寄りの作品といえる。リフは太く、ドラムは力強く、ギター・サウンドは分厚い。Tim WheelerとCharlotte Hatherleyのツイン・ギター体制が、本作では特に重要な役割を果たしている。『Free All Angels』では彼女の参加によってバンドのポップな立体感が増したが、『Meltdown』ではそのツイン・ギターがより攻撃的に機能し、Ashの音楽にメタル的なエッジを加えている。ギター・ソロやハーモニーも以前より強調され、バンドはパワー・ポップの枠を超えて、よりアリーナ・ロック的なスケールへ向かっている。
この変化は、2000年代前半のロック・シーンとも関係している。ブリットポップの時代は完全に過去のものとなり、The StrokesやThe White Stripesに代表されるガレージ・ロック・リバイバル、Foo FightersやQueens of the Stone Ageのようなアメリカン・ロックの重さ、さらにポスト・グランジやオルタナティヴ・メタルの影響が広がっていた。Ashは本作で、90年代UKギター・ポップの延長ではなく、より国際的でヘヴィなロック・サウンドへ接近している。
ただし、『Meltdown』は単なるハードロック化ではない。Ashの核にあるメロディ・センスは本作でも失われていない。「Orpheus」「Starcrossed」「Renegade Cavalcade」「Out of the Blue」などには、強いギターの下に、Tim Wheelerらしい甘さと切なさが残っている。Ashはどれだけ音を重くしても、最終的にはメロディのバンドである。そのため、本作は重量感とポップ性のせめぎ合いとして聴くことができる。
歌詞面では、神話、破滅、運命、裏切り、欲望、怒り、夜、吸血鬼的なイメージ、SF的な崩壊感が目立つ。『Free All Angels』にあった星や光のイメージは、本作ではより暗く、危険なものへ変化している。愛は救済ではなく、衝突や破壊の原因として描かれることが多い。青春の甘酸っぱさよりも、関係の中の暴力性、逃げ場のなさ、爆発寸前の感情が中心になる。
『Meltdown』は、Ashの代表作としては『1977』や『Free All Angels』ほど語られることは少ないかもしれない。しかし、バンドが一度ポップな成功を収めた後、あえてより硬く、重く、攻撃的な音へ向かったという意味で、非常に興味深い作品である。Ashが単なる青春ギター・ポップ・バンドではなく、ハードなロック・バンドとしても十分に機能することを示したアルバムである。
全曲レビュー
1. Meltdown
オープニング曲「Meltdown」は、アルバム全体の方向性をそのまま提示するタイトル曲である。冒頭からギターは分厚く、リズムはタイトで、Ashが本作で明確にヘヴィなモードへ入っていることが分かる。『Free All Angels』の明るい開放感とは異なり、ここでは過熱、崩壊、制御不能のエネルギーが前面に出ている。
サウンドは、ハードロック的なリフを中心に構築されている。ギターのトーンは鋭く、バンド全体が非常に攻撃的である。Ashらしいメロディは残っているが、それは甘く広がるというより、重い音の中から突き抜けるように現れる。タイトル通り、何かが内部から熱を持ち、限界を超えて崩壊していくような感覚がある。
歌詞では、破滅的な状態、コントロールの喪失、感情の爆発が描かれる。Ashはもともと「Burn Baby Burn」のように火や燃焼のイメージを好んできたが、「Meltdown」ではその燃焼がより危険なスケールへ拡大している。個人的な恋愛感情というより、システム全体が崩壊するような不穏さがある。アルバム冒頭に置かれることで、本作がポップな再浮上作ではなく、重く爆発するロック・アルバムであることを宣言している。
2. Orpheus
「Orpheus」は、本作の代表曲の一つであり、Ashのハードロック化とメロディックな魅力が最も分かりやすく結びついた楽曲である。タイトルのOrpheusは、ギリシャ神話に登場する音楽家オルフェウスを指す。彼は音楽の力で冥界へ向かい、失われた愛を取り戻そうとした人物である。この神話的な題材は、Ashのロマンティックで劇的な側面とよく合っている。
サウンドは非常に力強く、リフはメタリックで、ドラムも前へ押し出す力がある。だが、サビではAshらしい強いメロディが開ける。重さとキャッチーさのバランスが非常に良く、本作の入口として機能する曲である。
歌詞では、失われた愛、冥界的な暗さ、音楽による救済の不可能性が感じられる。オルフェウスの物語は、愛のために死の領域へ降りていく物語であるが、最終的には完全な救済には至らない。この曲にも、相手を取り戻したいという願いと、それが叶わないかもしれないという悲劇性がある。
「Orpheus」は、Ashが神話的なスケールを持ち込むことで、恋愛や喪失をより大きなドラマへ変換した楽曲である。ヘヴィなギターと神話的なロマンティシズムが結びついた、本作の中心曲の一つである。
3. Evil Eye
「Evil Eye」は、「邪眼」を意味するタイトルを持つ楽曲である。邪眼は、視線によって相手に呪いや災いをもたらすという民俗的なイメージを持つ。Ashのポップ・カルチャー的な感覚に、オカルト的な暗さが加わった曲といえる。
サウンドは、鋭いギターとタイトなビートを中心にしており、アルバム序盤の攻撃性を保っている。曲はコンパクトで、リフの印象が強い。Ashの持つパンク的な即効性と、本作特有のハードな音像がうまく合わさっている。
歌詞では、相手の視線や存在が呪いのように作用する感覚が描かれる。恋愛や人間関係において、相手の一言や視線が、自分を支配したり破壊したりすることがある。「Evil Eye」は、その心理的な圧力をオカルト的なイメージで表現している。甘い恋愛ではなく、視線そのものが武器になるような関係性が、この曲の不穏さを作っている。
4. Clones
「Clones」は、SF的なタイトルを持つ楽曲であり、Ashが初期から持っていたポップ・カルチャー/SF趣味が、本作の硬質なサウンドの中で再び顔を出す曲である。クローンという言葉には、複製、個性の喪失、同一化、管理された存在といった意味がある。『Meltdown』の機械的で過熱した世界観と相性がよい。
サウンドは、アルバムの中でも特に攻撃的で、硬いリフが前面に出ている。曲のテンションは高く、バンドはほとんどメタルに近い迫力で演奏している。だが、メロディにはAshらしい明快さがあり、重さだけで押し切るわけではない。
歌詞では、人々が同じように振る舞い、個性を失っていく不気味さが描かれるように響く。クローンという題材は、現代社会の均質化や、ロック・シーンそのものの反復性への皮肉としても読める。Ashはこの曲で、SF的なイメージを使いながら、個人がシステムに飲み込まれる感覚をハードなロックとして表現している。
5. Starcrossed
「Starcrossed」は、本作の中でも特にメロディアスで、Ashのロマンティックな側面が強く表れた楽曲である。タイトルは「星に引き裂かれた」「不運な運命にある」という意味を持ち、シェイクスピア的な悲恋のニュアンスもある。Ashが得意とする星や運命のイメージが、ここでは切ないラヴ・ソングとして機能している。
サウンドは、アルバム前半のヘヴィな流れの中では比較的開けており、メロディの美しさが前に出る。ギターは厚いが、曲の中心には歌がある。Tim Wheelerの声は、相手を求めながらも運命に引き裂かれる感覚をよく表現している。
歌詞では、恋人たちが外部の力や運命によって結ばれない悲しみが描かれる。星はAshの音楽においてしばしば希望や憧れの象徴だったが、ここではむしろ運命の冷たさを示すものになっている。どれほど強く思っても、星の配置そのものが二人を阻む。「Starcrossed」は、『Meltdown』の中で最もAshらしい甘く切ない楽曲の一つである。
6. Out of the Blue
「Out of the Blue」は、「突然に」「思いがけなく」という意味を持つタイトルである。青空の外から突然何かが降ってくるような感覚で、予期しない感情や出来事、関係の変化を示している。アルバム中盤において、比較的ポップな側面を担う楽曲である。
サウンドは、Ashらしいギター・ポップの明快さを持ちながらも、本作らしい厚いギターが支えている。メロディは親しみやすく、アルバムの中でも比較的聴きやすい。ヘヴィな曲が続く中で、バランスを取る役割を果たしている。
歌詞では、予期しない出会いや感情の到来が描かれる。恋愛は計画通りに進むものではなく、突然現れ、日常を変えてしまう。この曲は、その突然性を大げさにせず、Ashらしい素直なメロディで表現している。ただし、明るさの裏には、予期せぬ出来事が必ずしも幸福だけをもたらすわけではないという不安もある。
7. Renegade Cavalcade
「Renegade Cavalcade」は、本作の中でも非常に印象的なタイトルを持つ楽曲である。“Renegade”は反逆者、“Cavalcade”は行進や騎馬行列を意味する。つまり、反逆者たちの行進、または制御不能な一団が突き進むイメージがある。Ashのロック・バンドとしての勢いと、少しコミック的な派手さが合わさった曲名である。
サウンドは、力強いギターと大きなメロディが特徴で、アルバム後半へ向けてエネルギーを再び引き上げる。リフは硬いが、サビには開放感がある。Ashが持つ、攻撃性とポップ性のバランスがよく出ている。
歌詞では、反逆、逃走、集団的な勢い、既存の秩序から外れて進む感覚が描かれるように響く。『Meltdown』というアルバム全体が、何かが崩壊し、過熱し、別の方向へ進むイメージを持っているため、この曲の反逆者の行進という題材は非常によく合っている。Ashのロックンロール的な野心と遊び心が表れた楽曲である。
8. Detonator
「Detonator」は、「起爆装置」を意味するタイトルを持つ楽曲である。『Meltdown』というアルバムの中で、このタイトルは非常に象徴的である。火、爆発、崩壊、制御不能といったイメージが、ここでも強く表れている。
サウンドは、短く鋭いロック・チューンで、ギターの攻撃性が前に出る。曲は長く展開するより、一気に爆発するように進む。パンク的な即効性とハードロック的な重量感が合わさっている。
歌詞では、感情や関係を爆発させるきっかけが描かれる。起爆装置そのものは小さいが、それが引き起こす破壊は大きい。人間関係においても、些細な言葉や行動が大きな崩壊をもたらすことがある。「Detonator」は、その瞬間の危うさを、短く激しいロックとして表現している。
9. On a Wave
「On a Wave」は、本作の中でも比較的流動的で、少し浮遊感を持つ楽曲である。タイトルは「波に乗って」という意味で、流れ、移動、高揚、あるいは感情に身を任せる状態を示している。アルバムの硬いギター・サウンドの中で、少し違った質感を与える曲である。
サウンドは、勢いを保ちながらも、メロディにやや開放感がある。リズムは前へ進むが、タイトル通り、直線的というより波のように揺れる感覚がある。Ashのポップな感覚とロックの力強さが自然に結びついている。
歌詞では、感情や状況の流れに乗ることが描かれる。波に乗ることは快感であるが、同時に自分で完全に制御できない状態でもある。『Meltdown』のテーマである制御不能とつながりつつ、この曲ではそれが少し解放的な形で表れている。
10. Won’t Be Saved
「Won’t Be Saved」は、「救われない」「救われることはない」という意味のタイトルを持つ楽曲である。本作の中でも特に暗い諦めを感じさせる曲名であり、Ashの明るいメロディの裏にある破滅的な感覚が表れている。
サウンドは、ヘヴィで切迫感があり、アルバム後半の重さをさらに強める。ギターは鋭く、リズムはタイトで、ヴォーカルにも緊張がある。救済を拒むようなタイトルにふさわしく、曲全体に逃げ場のない印象がある。
歌詞では、誰かに救われることへの不信や、すでに手遅れだという感覚が描かれる。Ashの音楽には光や星のイメージが多いが、この曲ではその光が届かない。『Free All Angels』のような救済の明るさとは対照的に、『Meltdown』では愛や関係が人を救うとは限らない。むしろ、救いを期待すること自体が危険だという冷たさがある。
11. Vampire Love
「Vampire Love」は、本作の中でも非常にAshらしい、ポップ・カルチャー的でゴシックなイメージを持つ楽曲である。吸血鬼の愛という題材は、永遠、欲望、夜、血、死、誘惑を連想させる。Ashのロマンティックな側面が、ここではよりダークでホラー的な形を取っている。
サウンドは、キャッチーなメロディを持ちながらも、どこか影のある雰囲気がある。ギターは厚く、曲は本作のハードな質感を保っているが、サビにはポップな魅力がある。Ashはこうした暗い題材を、あくまでメロディアスなロックとして鳴らすことに長けている。
歌詞では、愛が吸血鬼的なものとして描かれる。相手を求めることは、血を吸うように相手の生命力を奪うことでもあり、自分もまた夜の存在へ変わっていくことでもある。これは非常にゴシックな恋愛観である。『Meltdown』における愛は、光ではなく、夜の中で互いを消耗させるものとして描かれることが多い。「Vampire Love」は、その傾向を象徴する楽曲である。
12. Solace
ラスト曲「Solace」は、「慰め」「安らぎ」を意味するタイトルを持つ楽曲である。アルバム全体が過熱、崩壊、爆発、呪い、救われなさを描いてきたことを考えると、最後にこのタイトルが置かれることは非常に意味深い。激しいアルバムの終わりに、かすかな慰めを探すような曲である。
サウンドは、前曲までの攻撃性を少し抑え、アルバムの終幕にふさわしい余韻を持つ。とはいえ、完全な静かなバラードではなく、Ashらしいギター・ロックの力は残っている。重さを経た後の落ち着き、または燃え尽きた後の静けさがある。
歌詞では、破壊や混乱の中で、わずかな慰めを求める感情が描かれる。救済ではなく、慰めである点が重要である。「Won’t Be Saved」で示されたように、本作では完全な救いは簡単には与えられない。しかし、人はそれでも何かにすがり、わずかな安らぎを探す。「Solace」は、『Meltdown』を単なる攻撃的なロック・アルバムとして終わらせず、疲労と余韻を残すクロージングである。
総評
『Meltdown』は、Ashのキャリアの中でも最もヘヴィで、ハードロック色の強いアルバムである。『Free All Angels』で再びポップな輝きを取り戻したバンドが、その次に選んだのは、より厚いギター、硬いリフ、神話やSF、オカルト的なイメージを含む、攻撃的なロック・アルバムだった。この方向転換は、Ashが単なる青春ギター・ポップのバンドではないことを示している。
本作の最大の特徴は、ツイン・ギター体制の強さである。Tim WheelerとCharlotte Hatherleyのギターは、単にコードを鳴らすだけではなく、リフ、ハーモニー、ソロ、厚みを作る役割を果たしている。『1977』の荒々しい若さや『Free All Angels』のポップな透明感とは異なり、『Meltdown』ではギターそのものがアルバムの主役に近い。Ashの中で最も「ロック・バンド」としての筋肉質な魅力が出た作品といえる。
一方で、メロディ・センスは失われていない。「Orpheus」「Starcrossed」「Out of the Blue」「Renegade Cavalcade」「Vampire Love」などは、いずれも重いギター・サウンドの中に強いフックを持つ。Ashが完全にメタルやハードロックへ寄り切らず、あくまでポップ・ソングとしての芯を保っている点が本作の魅力である。重さとメロディのバランスこそが、『Meltdown』の聴きどころである。
歌詞面では、前作の光や星のロマンティシズムが、より暗い方向へ変化している。神話の「Orpheus」、呪いの「Evil Eye」、複製の「Clones」、運命の「Starcrossed」、吸血鬼的な「Vampire Love」など、題材はよりドラマティックで、ダークで、時にコミック的でもある。Ashはポップ・カルチャーや神話、SF、ホラーのイメージを使いながら、恋愛や破滅の感情をロック・ソングに変換している。
『Meltdown』は、アルバム全体としては非常に勢いがあり、統一感も強い。しかし、その一方で、『Free All Angels』のような多彩なポップ・ソング集としての親しみやすさはやや後退している。音の方向性がハードに統一されているため、聴き手によってはやや一本調子に感じられる部分もあるかもしれない。だが、それは本作が意図的に作ったサウンドの塊でもある。タイトル通り、過熱したロック・アルバムとしての一貫性がある。
Ashのディスコグラフィの中で見ると、『Meltdown』は過渡期でありながら、非常に個性の強い作品である。『1977』の青春、『Nu-Clear Sounds』の暗さ、『Free All Angels』の光を経て、本作ではバンドがハードロック的なスケールへ挑戦している。後の作品では再び別の方向へ進んでいくため、『Meltdown』のような重量級のAshは、この時期ならではの姿といえる。
日本のリスナーにとって本作は、Ashのポップな代表曲だけを知っている場合、かなり印象が異なるアルバムに聞こえる可能性がある。「Shining Light」や「Girl from Mars」の甘酸っぱいイメージよりも、ここではギターの圧力とロックの熱量が前面に出る。しかし、メロディの芯には確かにAshらしさが残っている。ヘヴィなギター・ロック、パワー・ポップ、SF/ホラー的なイメージが好きなリスナーには、非常に魅力的な作品である。
『Meltdown』は、Ashが自らを過熱させたアルバムである。炉心は熱を持ち、起爆装置は作動し、クローンは増殖し、星に引き裂かれた恋人たちは救われず、吸血鬼の愛だけが夜に残る。だが、その崩壊の中にも、Ashらしいメロディの光は消えていない。荒々しく、硬く、派手で、少し過剰な、Ashのハードロック・モードを象徴する一枚である。
おすすめアルバム
1. Ash – Free All Angels(2001)
前作にあたる代表作。『Meltdown』の重さとは対照的に、明るくメロディアスなパワー・ポップ/ギター・ロックが中心で、「Shining Light」「Burn Baby Burn」などを収録している。本作との違いを理解するために重要である。
2. Ash – 1977(1996)
Ashのデビュー作であり、90年代UKギター・ロックの青春名盤。パンク、パワー・ポップ、グランジ、SF的な遊び心が詰め込まれている。『Meltdown』のSF趣味や爆発的なロック感覚の原点を確認できる。
3. Ash – Nu-Clear Sounds(1998)
『1977』の次作で、より重く暗い方向へ進んだアルバム。『Meltdown』のヘヴィな側面を理解するうえで、先行する暗黒期の作品として重要である。
4. Foo Fighters – One by One(2002)
2000年代前半の硬質なギター・ロックを代表する作品の一つ。メロディを保ちながら音を重くする方向性は、『Meltdown』期のAshとも比較しやすい。
5. Feeder – Comfort in Sound(2002)
UKギター・ロックのメロディアスな側面と、オルタナティヴ・ロックの厚みを併せ持つ作品。Ashほどハードではないが、2000年代初頭の英国ロックがブリットポップ後にどのような成熟へ向かったかを理解できる。

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