
発売日:2020年3月13日
ジャンル:ニュー・ウェイヴ、パンク・ロック、ポスト・パンク、ロック、ポップ・ロック、アート・ロック
概要
The Boomtown Ratsの『Citizens of Boomtown』は、2020年に発表された通算7作目のスタジオ・アルバムであり、1984年の『In the Long Grass』以来、およそ36年ぶりとなる新作である。Bob Geldofを中心に1970年代後半のパンク/ニュー・ウェイヴ期に登場したThe Boomtown Ratsは、アイルランド出身のバンドとして、英国ロック・シーンの中で鋭い社会批評、皮肉、ポップなソングライティング、演劇的なボーカル表現を組み合わせた独自の位置を築いた。
彼らは「Rat Trap」や「I Don’t Like Mondays」の大ヒットによって広く知られるが、その本質は単なるヒット・シングル・バンドではない。パンクの反抗心、ニュー・ウェイヴの鋭いリズム感、グラム・ロック的な芝居性、R&Bやポップの吸収力、そしてBob Geldofの語り手としての毒気が一体となったバンドだった。Geldofは後にLive Aidなどの社会活動家としても大きな存在になるが、The Boomtown Ratsにおいては、まず何よりも都市生活、メディア、退屈、暴力、成功、消費社会を皮肉るロック・フロントマンである。
『Citizens of Boomtown』は、そうしたバンドの過去を単純に再現するだけの復帰作ではない。もちろん、タイトルには明らかにバンド名への自己言及がある。“Boomtown”の市民たち、つまりThe Boomtown Ratsの世界に住む人々という意味を持つこの言葉は、バンドの歴史を振り返ると同時に、現代社会の群衆、消費者、メディアに囲まれた人々をも指している。かつて彼らが1970年代末の不安定な都市と若者文化を歌ったように、本作では21世紀の不信、自己演出、デジタル時代の騒音、老い、欲望、虚栄が扱われている。
音楽的には、The Boomtown Ratsの基本要素であるニュー・ウェイヴ的な軽快さ、パンクの勢い、ロックンロールの直線性、ポップなフックが再び前面に出ている。ただし、2020年の作品として、音は現代的に整理され、過去作よりも厚みがある。ギターは鋭く、リズムはタイトで、Geldofのボーカルは若い頃の神経質な切迫感とは異なる、老獪で皮肉な語り口を持つ。彼は若者の怒りを演じるのではなく、時代を見続けてきた人物として、なおも世界に毒を吐いている。
本作の興味深い点は、若さを取り戻そうとしすぎていないことである。多くの再結成バンドや長期休止後の作品は、過去の音を再現しようとして不自然になることがある。しかし『Citizens of Boomtown』では、The Boomtown Ratsは自分たちの過去を意識しつつも、年齢を重ねたバンドとしての視点を保っている。退屈への怒り、社会への不満、メディアへの皮肉は残っているが、それは若い衝動だけではなく、長い時間を経た冷笑と観察の中から生まれている。
歌詞面では、欲望、虚栄、暴力性、自己破壊、メディア的な人格、都市の空虚さが中心となる。Bob Geldofの書く言葉は、しばしば直接的で、皮肉が強く、時に芝居がかっている。彼は感情を繊細に告白するタイプのソングライターではなく、人物像や社会の風景を戯画化しながら、そこにある腐敗や滑稽さを浮かび上がらせる。本作でも、曲ごとに現代社会の奇妙な市民たちが描かれているように聞こえる。
『Citizens of Boomtown』は、The Boomtown Ratsの歴史的代表作を更新するような革命的アルバムではない。しかし、彼らが単なる懐メロ的存在ではなく、現在もなお皮肉とロックンロールの力を使って世界を眺めるバンドであることを示している。長い沈黙の後に発表された本作は、かつての市民たちが老いてもなお騒ぎ続ける、挑発的な帰還作である。
全曲レビュー
1. Trash Glam Baby
「Trash Glam Baby」は、アルバムの幕開けを飾る楽曲として、The Boomtown Ratsの復帰を非常に分かりやすく示す。タイトルには“Trash”と“Glam”という言葉が並び、安っぽさ、けばけばしさ、自己演出、退廃、ロックンロールの見世物性が一気に立ち上がる。これは1970年代のグラム・ロックへの参照であると同時に、現代のSNS的な自己演出文化への皮肉にも聞こえる。
音楽的には、明るく跳ねるようなロックンロールで、ギターのリフとリズムが軽快に進む。パンクの鋭さよりも、グラム/ニュー・ウェイヴ的な派手さが前面にあり、アルバム冒頭として非常にキャッチーである。Geldofのボーカルは、若いスターを演じるというより、そのスター像を嘲笑しながら楽しんでいるように響く。
歌詞では、安っぽい魅力をまとった人物像が描かれる。そこには自己破壊的な美しさ、メディアに映るための過剰な装飾、消費される若さへの皮肉がある。“Trash Glam Baby”は、ひとりの人物であると同時に、現代文化そのものの戯画でもある。
この曲は、復帰作の冒頭として非常に効果的である。The Boomtown Ratsはここで、深刻な老舗バンドとして戻ってくるのではなく、あくまで毒と派手さを持ったロック・バンドとして再登場している。
2. Sweet Thing
「Sweet Thing」は、タイトルだけを見ると甘いラブソングを思わせるが、The Boomtown Ratsの文脈では、その甘さには必ず皮肉や危うさが含まれる。甘いもの、魅力的なもの、愛らしいものは、同時に人を惑わせ、消費し、傷つけるものでもある。
音楽的には、比較的メロディアスで、ポップ・ロックとして聴きやすい楽曲である。ギターとリズムは軽快で、Geldofの声も曲の甘さを強調するというより、少し距離を置いて語るように響く。The Boomtown Ratsらしい、ポップさと皮肉の両立がある。
歌詞では、魅力的な相手、あるいは欲望の対象が描かれる。ただし、その対象は純粋な愛の相手というより、手に入れたいが近づくと危険な存在として響く。甘さは幸福の象徴であると同時に、依存や欺瞞の入口でもある。
「Sweet Thing」は、本作の中で比較的親しみやすい曲だが、その裏には、欲望をまっすぐ信じないThe Boomtown Ratsらしい視点がある。甘いタイトルの中に、老獪なロック・バンドの疑い深さが隠れている。
3. Monster Monkeys
「Monster Monkeys」は、タイトルからして非常に戯画的で、不穏なエネルギーを持つ楽曲である。怪物と猿という組み合わせは、人間の野蛮さ、群衆心理、文明の下に残る獣性を連想させる。The Boomtown Ratsは、しばしば社会を動物的な群れとして描くバンドであり、この曲もその系譜にある。
音楽的には、リズムの押し出しが強く、やや荒々しいロック・ナンバーとして機能する。ギターは硬く、曲全体に跳ねるような攻撃性がある。タイトルの奇妙さに合わせて、演奏にも少し漫画的な大げささがある。
歌詞では、人々が理性を失い、群れとして騒ぎ、欲望や暴力性に突き動かされる様子が描かれているように響く。怪物的な猿とは、外部の怪物ではなく、人間自身の姿かもしれない。現代社会のメディア空間や政治的分断を考えると、このイメージは非常に現代的でもある。
「Monster Monkeys」は、The Boomtown Ratsの風刺的なロック表現がよく出た楽曲である。笑えるタイトルの裏に、人間社会への冷たい観察がある。
4. She Said No
「She Said No」は、拒絶を明確に示すタイトルを持つ楽曲である。The Boomtown Ratsの作品において、恋愛や欲望はしばしば権力関係や支配の問題と結びつく。この曲では、「彼女はノーと言った」という簡潔な言葉が、相手の意思、境界線、拒否の力を強調している。
音楽的には、比較的ストレートなロック・ソングで、軽快なリズムと鋭いギターが中心になる。曲調には勢いがあるが、歌詞の内容は、欲望が拒まれる瞬間の緊張を含む。Geldofのボーカルは、語り手の苛立ちや滑稽さを少し演劇的に表現している。
歌詞では、男性側の期待や欲望が、女性の拒絶によって遮断される。重要なのは、ここで“no”が曖昧に扱われないことだ。拒絶は拒絶であり、それを受け入れられない人物の滑稽さが浮かび上がる。
「She Said No」は、The Boomtown Ratsらしい人間関係の風刺を含んだ楽曲である。恋愛の歌でありながら、欲望と権力の問題を軽快なロックとして描いている。
5. Passing Through
「Passing Through」は、通り過ぎること、旅の途中であること、人生を一時的な通過として捉えることを示すタイトルである。長い活動休止を経て戻ってきたバンドがこのような曲を歌うことには、特別な重みがある。人はある場所に永遠に留まるのではなく、時代や街や関係を通過していく。
音楽的には、やや落ち着いた雰囲気を持ち、アルバムの中で内省的な役割を担う。派手に騒ぐ曲ではなく、メロディと歌詞の余韻が重要である。Geldofの声には、年齢を重ねた語り手としての説得力がある。
歌詞では、人生の移動性、過ぎていく時間、何かを残しながら去っていく感覚が描かれる。若い頃のThe Boomtown Ratsなら、退屈な街から逃げ出す衝動として歌ったかもしれない。しかしここでは、時間そのものが通り過ぎるものとして捉えられている。
「Passing Through」は、本作の中で最も成熟した感覚を持つ楽曲のひとつである。The Boomtown Ratsが単に昔の勢いを再演するのではなく、長い時間の経過を音楽に反映していることが分かる。
6. Here’s a Postcard
「Here’s a Postcard」は、ポストカードを差し出すという親密で少し古風な行為をタイトルにした楽曲である。現代の即時的なデジタル・メッセージとは異なり、ポストカードには距離、時間、場所の感覚がある。旅先から送られる短い言葉、写真の風景、受け取るまでの遅れ。そうしたアナログなコミュニケーションが、この曲の背景にある。
音楽的には、軽やかなポップ・ロックとして聴ける。サウンドにはどこか懐かしさがあり、The Boomtown Ratsのニュー・ウェイヴ的な軽快さが穏やかに表れている。派手な攻撃性よりも、語りの面白さが中心になる。
歌詞では、遠く離れた場所から誰かへ短いメッセージを送る感覚がある。だが、ポストカードは本音をすべて書くものではない。そこには、伝えられないこと、隠される感情、観光的な表面と内面の落差がある。
「Here’s a Postcard」は、The Boomtown Ratsらしい日常的な小道具を使った楽曲であり、現代の高速な情報社会に対して、少し古い通信手段の皮肉と温かさを持ち込んでいる。
7. K.I.S.S.
「K.I.S.S.」は、アルファベットの略語のようなタイトルを持つ楽曲であり、ポップ・カルチャー的な即物性と、ロックンロールの遊び心が感じられる。一般的には“Keep It Simple, Stupid”という表現を連想させるが、同時に“Kiss”という言葉が持つ恋愛的・身体的なニュアンスも含まれる。
音楽的には、シンプルで勢いのあるロック・ソングとして機能する。複雑な構成よりも、リズムとフックの分かりやすさが重視されている。タイトルの通り、無駄を削いで直接的に聴かせる曲である。
歌詞では、複雑になりすぎた現代の言葉や関係に対して、単純で直接的なものへの欲求が表れているように響く。The Boomtown Ratsは知的な皮肉を使うバンドだが、同時にロックンロールの単純な快楽もよく理解している。
「K.I.S.S.」は、本作の中で軽快なアクセントとなる楽曲である。長いキャリアを持つバンドが、あえてシンプルなロックの力へ戻る姿勢を示している。
8. Rock ’n’ Roll Yé Yé
「Rock ’n’ Roll Yé Yé」は、タイトルからしてロックンロールと1960年代フレンチ・ポップの“イエイエ”文化を結びつけた、遊び心の強い楽曲である。“Yé-yé”は、フランスを中心に流行した若者向けポップのスタイルを指し、軽快で可愛らしく、時に消費社会的なポップ文化の象徴でもある。The Boomtown Ratsはその言葉をロックンロールと並べることで、過去のポップ文化を茶化しながら祝っている。
音楽的には、非常にリズミカルで、アルバムの中でも楽しい部類に入る曲である。ロックンロールの基本的なノリに、少しレトロでキッチュな雰囲気が加わる。Geldofのボーカルは、真剣に歌うというより、ポップの歴史を引用しながら演じているように響く。
歌詞では、ロックンロールとポップ文化の軽さ、享楽、反復される流行が描かれている。これは単なる懐古ではなく、ポップ文化そのものが持つ安っぽさと魅力を同時に見つめる曲である。
「Rock ’n’ Roll Yé Yé」は、The Boomtown Ratsの雑食性を示す楽曲である。パンク出身でありながら、彼らはポップの軽薄さを嫌悪するだけではなく、その中にあるエネルギーも理解している。
9. Get a Grip
「Get a Grip」は、「しっかりしろ」「落ち着け」「自分をコントロールしろ」という意味を持つ表現である。タイトルからは、混乱した社会や自分を見失った人物への苛立ちが感じられる。The Boomtown Ratsは、社会全体がヒステリックに振る舞う瞬間を皮肉ることが得意なバンドであり、この曲もその流れにある。
音楽的には、タイトなリズムと鋭いギターが中心で、ニュー・ウェイヴ的な硬さがある。曲は過度に重くならず、短く明快に進む。タイトルの命令形にふさわしく、演奏にも切迫感がある。
歌詞では、感情や欲望に振り回される人間、あるいは情報と不安に踊らされる社会への視線が感じられる。誰もが自分を見失い、怒りや恐怖に反応している。その中で「Get a Grip」という言葉は、冷静さを取り戻せという皮肉な呼びかけになる。
「Get a Grip」は、The Boomtown Ratsの風刺的なニュー・ウェイヴ・ロックとしてよく機能する楽曲である。現代社会の過剰反応に対する、短く鋭い一撃である。
10. The Boomtown Rats
アルバムの最後に置かれる「The Boomtown Rats」は、バンド名をそのまま冠した自己言及的な楽曲である。長い沈黙の後に発表された復帰作の終盤で、自分たちの名前を曲名にすることは、単なる自己紹介ではない。これは、自分たちの神話を自分たちで茶化し、同時に再確認する行為である。
音楽的には、バンドの歴史をまとめるようなロックンロール感がある。過去のパンク/ニュー・ウェイヴ的な鋭さと、現在の余裕ある演奏が同居している。若いバンドの自己宣言とは異なり、ここには長い時間を経たバンドの自己認識がある。
歌詞では、The Boomtown Ratsという存在そのものが一種のキャラクターとして扱われているように響く。バンドは実在のミュージシャンであると同時に、都市のネズミ、騒音、皮肉、群れ、しぶとさの象徴でもある。かつて社会の隙間から飛び出してきたネズミたちは、老いてもなお生き残っている。
「The Boomtown Rats」は、『Citizens of Boomtown』の締めくくりとして非常に象徴的である。バンドはここで、自分たちの名前を掲げながら、それを記念碑ではなく、今も動くロックンロールの記号として鳴らしている。
総評
『Citizens of Boomtown』は、The Boomtown Ratsにとって非常に長い沈黙を破る復帰作であり、彼らが現在もなお独自の皮肉とロックンロール感覚を持ち続けていることを示すアルバムである。1970年代末のパンク/ニュー・ウェイヴ期に登場したバンドが、2020年に新作を発表するという事実だけでも大きな意味を持つが、本作は単なる記念的な再会盤にとどまらない。
本作の最大の魅力は、The Boomtown Ratsらしい風刺性が残っている点である。彼らは過去のヒットをなぞるだけではなく、現代社会の虚栄、欲望、メディア的な人物像、群衆心理を、軽快なロックの中で戯画化している。「Trash Glam Baby」「Monster Monkeys」「She Said No」「Get a Grip」などには、1970年代から続くGeldofの皮肉な視線が明確に表れている。
音楽的には、ニュー・ウェイヴ的な鋭さ、パンクの軽快さ、グラム・ロック的な派手さ、ポップ・ロックの聴きやすさが混ざり合っている。若い頃のような神経質な爆発力は薄れているが、その代わりに、ベテラン・バンドらしい余裕と、曲をまとめる技術がある。これは復帰作として自然な姿である。無理に若返ろうとせず、しかし丸くなりすぎてもいない。
Bob Geldofのボーカルは、本作の中心にある。彼の声は、もはや若い怒れる青年の声ではない。しかし、語り手としての癖、皮肉、芝居がかった表現、社会への不信は健在である。彼は世界を救う聖人としてではなく、あくまでロック・バンドのフロントマンとして、滑稽で醜い人間社会を観察している。その姿勢が本作をThe Boomtown Ratsらしいものにしている。
歌詞面では、現代性と懐古性が交差している。ポストカードやロックンロール、グラム、イエイエのような古いポップ文化の記号が登場する一方で、自己演出、社会の過剰反応、群衆的な暴力性など、現代にも通じるテーマが扱われる。The Boomtown Ratsは、過去と現在を完全に分けていない。むしろ、人間の滑稽さは時代が変わっても大きく変わらない、という冷笑がある。
『Citizens of Boomtown』は、若いリスナーにとってThe Boomtown Ratsの入門作として最適とは言い切れない。バンドの歴史的な重要性を知るには、まず1970年代末から1980年代初頭の代表作を聴く方が分かりやすい。しかし、本作は、彼らが過去の存在として固定されていないことを示す上で重要である。長い空白の後でも、彼らの音楽にはまだ毒とリズムがある。
日本のリスナーにとって本作は、パンク/ニュー・ウェイヴ世代のバンドが現代にどう戻ってくるかを知る作品として興味深い。The Clash、The Stranglers、Elvis Costello、Talking Heads、The Jam、Ian Dury、The Carsなどに関心がある場合、The Boomtown Ratsの持つ皮肉とポップ性のバランスは理解しやすいはずである。
『Citizens of Boomtown』は、傑作というよりも、しぶとい帰還作である。派手な若返りではなく、年齢を重ねたバンドが、なおも自分たちの街の市民たちを観察し、嘲笑し、時に愛しながら鳴らすロック・アルバムである。The Boomtown Ratsは本作で、かつてのネズミたちがまだ完全には消えていないことを証明している。
おすすめアルバム
1. The Boomtown Rats『The Boomtown Rats』
1977年発表のデビュー・アルバム。パンク/ニュー・ウェイヴ期の勢いと、Bob Geldofの鋭い語り口が刻まれた作品である。『Citizens of Boomtown』で再び提示されたバンドの基本性格を知るために重要である。
2. The Boomtown Rats『A Tonic for the Troops』
1978年発表の代表作。「Rat Trap」を収録し、The Boomtown Ratsのポップ性と社会風刺が強く表れたアルバムである。パンク以後の英国/アイルランド系ニュー・ウェイヴの重要作として聴ける。
3. The Boomtown Rats『The Fine Art of Surfacing』
1979年発表のアルバム。「I Don’t Like Mondays」を収録した最重要作のひとつで、バンドのソングライティングと社会的な観察力が高い水準で結びついている。The Boomtown Ratsの核心を知るために欠かせない。
4. Elvis Costello & The Attractions『This Year’s Model』
1978年発表のアルバム。鋭い言葉、ニュー・ウェイヴ的なリズム、パンク以後の知的なポップ性という点でThe Boomtown Ratsと同時代性がある。皮肉とメロディの関係を理解するうえで重要である。
5. The Stranglers『Black and White』
1978年発表のアルバム。パンクの攻撃性、ニュー・ウェイヴの冷たさ、皮肉な社会観察が結びついた作品であり、The Boomtown Ratsの暗い側面や風刺性と関連性が高い。同時代の英国ロックの緊張感を補完する一枚である。

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