発売日: 1981年7月31日
ジャンル: アリーナロック、ハードロック
Journeyの6作目となる『Escape』は、バンドのキャリアを象徴する最高傑作であり、アリーナロックの歴史に名を刻む重要な作品である。このアルバムは、Journeyが持つメロディアスな魅力とハードロックのエネルギーを完璧に融合させ、世界的な成功を収めた。
アルバムには「Don’t Stop Believin’」や「Open Arms」といった不朽の名曲が収録されており、これらの楽曲は現在でも音楽史に残るクラシックとして愛され続けている。プロデューサーのマイク・ストーンとケヴィン・エルソンの手による緻密なプロダクションが、Journeyのサウンドをさらに洗練させている点も注目に値する。
スティーヴ・ペリーの感情的で力強いボーカル、ニール・ショーンのドラマチックなギタープレイ、そしてジョナサン・ケインのピアノとシンセサイザーが生み出す壮大なアレンジが融合し、アルバム全体を通じて聴き手を引き込む。『Escape』は、Journeyの最高到達点であり、アリーナロックの完成形といえる一枚だ。
1. Don’t Stop Believin’
アルバムの幕開けを飾るJourneyの代表曲で、不屈の精神を歌った歌詞が力強い。象徴的なピアノイントロから始まり、スティーヴ・ペリーのエモーショナルなボーカルが楽曲を引き立てる。
2. Stone in Love
ニール・ショーンのキャッチーなギターリフが印象的な楽曲で、恋愛の甘さと切なさを描いた歌詞が心に響く。ペリーのボーカルが曲のエネルギーをさらに高めている。
3. Who’s Crying Now
感情的な歌詞とソウルフルなメロディが融合したバラード。ジョナサン・ケインのピアノが曲の雰囲気を優しく支え、ニール・ショーンのギターソロが楽曲を締めくくる。
4. Keep on Runnin’
エネルギッシュなロックナンバーで、自由を求めるテーマが力強く表現されている。バンドのダイナミックな一面を感じられる楽曲。
5. Still They Ride
美しいバラードで、ノスタルジックな歌詞とペリーの繊細なボーカルが特徴的。シンプルなアレンジが楽曲に深みを与えている。
6. Escape
アルバムのタイトル曲で、スリリングな展開が魅力の一曲。スピーディなリズムとギターリフが心を躍らせる。
7. Lay It Down
アップテンポなロックナンバーで、力強いリズムセクションが特徴。バンドのテクニカルな側面が感じられる楽曲だ。
8. Dead or Alive
スリリングでエッジの効いた楽曲で、スティーヴ・ペリーのボーカルとニール・ショーンのギターが熱量を引き出している。
9. Mother, Father
感情的な歌詞と壮大なアレンジが特徴の楽曲。家族の絆をテーマにしており、ペリーの熱い歌声が胸に響く。
10. Open Arms
アルバムを締めくくる名バラードで、バンドの最も有名な楽曲の一つ。ジョナサン・ケインのピアノメロディとペリーの感動的な歌声が、ロマンティックな雰囲気を作り上げている。
アルバム総評
『Escape』は、Journeyがその音楽的才能を最大限に発揮し、アリーナロックの頂点を極めたアルバムである。エネルギッシュなロックナンバーから感動的なバラードまで、多様な楽曲が収録されており、どの曲もバンドの卓越した演奏力と感情表現の豊かさを示している。特に「Don’t Stop Believin’」と「Open Arms」は、時代を超えた名曲として多くのリスナーに影響を与え続けている。アリーナロックの金字塔として、全ての音楽ファンにおすすめしたい一枚だ。
このアルバムが好きな人におすすめの5枚
Frontiers by Journey
『Escape』に続くアルバムで、「Separate Ways (Worlds Apart)」などの名曲を収録。ドラマチックなアリーナロックが楽しめる。
Boston by Boston
メロディックなロックサウンドと洗練されたアレンジが、『Escape』のファンに響く名盤。
Toto IV by Toto
ポップでありながら技巧的な演奏が光る作品で、Journeyのファンにおすすめ。
A New World Record by Electric Light Orchestra
シンフォニックで壮大なアレンジが特徴で、『Escape』の叙情性と共通点が多い。
The Grand Illusion by Styx
メロディアスで感情的な楽曲が多く収録されており、『Escape』のリスナーにぴったり。
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