The Wannadiesとは?“You and Me Song”の甘酸っぱさで90年代インディー・ポップを彩ったスウェーデンの名バンド

※本記事は生成AIを活用して作成されています。
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The Wannadiesは、1988年にスウェーデン北部のシェレフテオで結成されたインディー・ロック/インディー・ポップ・バンドである。ボーカルのPär Wikstenを中心に、親しみやすいメロディと勢いのあるギターを組み合わせた音楽で、1990年代にスウェーデン国外でも人気を広げた。

代表曲は「You and Me Song」。静かで甘い歌から一気にギターが鳴り出すこの曲は、1990年代の青春映画やインディー・ポップを思わせる甘酸っぱさを持っている。

しかしThe Wannadiesは、爽やかなラブソングだけを演奏していたバンドではない。歪んだギターを激しく鳴らす曲もあれば、少し奇妙なポップ・ソングもある。ABBAなどを生んだスウェーデンらしい強いメロディ感覚と、90年代オルタナティブ・ロックの荒さを同じ曲の中に入れられることが、彼らの大きな魅力だった。

The Wannadiesの背景と歴史

The Wannadiesはスウェーデン北部の街シェレフテオで結成された。中心となったのはPär Wikstenで、Christina Bergmark、Stefan Schönfeldt、Fredrik Schönfeldt、Gunnar Karlssonらと活動を始める。

彼らが登場した1980年代末から90年代初頭は、スウェーデンのロックが国外へ広がっていく直前の時期だった。The Wannadiesはストックホルムのような大都市ではなく、北部の地方都市から出発している。このシェレフテオ周辺からは後にThe Bear Quartetなども登場し、独自のインディー・シーンが知られるようになった。

1990年にセルフタイトルのファースト・アルバムThe Wannadiesを発表。初期からポップなメロディへの強いこだわりがあったが、後の作品に比べるとサウンドには80年代末から90年代初頭らしい素朴さが残っていた。

1992年にはセカンド・アルバムAquanauticを発表する。この頃からギターの存在感が増し、The Wannadiesらしい「甘いメロディと荒い演奏」の組み合わせが明確になっていく。

大きな転機となったのが、1994年のBe a Girlだった。このアルバムに「You and Me Song」が収録される。当初から国外で巨大なヒットになったわけではないが、後にイギリスで再発売され、バンドの名前を広く知らしめることになった。

特に大きかったのが、Baz Luhrmann監督による1996年の映画『Romeo + Juliet』との結びつきである。「You and Me Song」が作品内で使用され、映画の成功とともに曲も広く知られるようになった。

同じ1990年代半ばには、イギリスでBritpopが大きな盛り上がりを見せていた。The Wannadiesはスウェーデンのバンドだったが、明快なメロディとギター中心のサウンドは当時の英国インディー市場とも相性がよかった。

1997年にはBagsy Meを発表。「Hit」「Shorty」「Someone Somewhere」などを収録し、「You and Me Song」だけではないバンドとして存在感を強める。

その後もYeah、Before & Afterと作品を重ねたが、2000年代半ばには活動が止まった。長い休止期間を経た後、2020年代には再びライブ活動を行い、過去の作品も再発されている。

音楽スタイルと特徴

The Wannadiesの音楽で最も分かりやすい特徴は、メロディの甘さとギターの荒さの差である。

Pär Wikstenが歌うメロディだけを取り出せば、かなり素直なポップ・ソングが多い。一度聴いただけでも覚えられるサビがあり、コーラスには一緒に歌えるような親しみやすさがある。

ところが、その周囲で鳴っているギターは意外なほど大きい。

きれいな音だけでコードを鳴らすのではなく、歪ませたギターを何本も重ね、サビで一気に音を厚くする。「You and Me Song」はその方法が非常に分かりやすく、静かな部分と大音量のサビが交互に現れる。

この音量差が、The Wannadiesのポップ・ソングに感情の起伏を与えている。

ボーカルにも独特の軽さがある。Pär Wikstenは重々しく感情を込めるというより、少し力の抜けた声でメロディを運ぶ。大きなギターの中でも声が重くなりすぎないため、曲には青春期のような落ち着かなさが残る。

また、恋愛を扱った曲でも過度にロマンチックにならない。ユーモアや皮肉、少し奇妙な言葉遣いが混ざり、幸福と不安が同時に存在することが多い。

その意味では、単純なパワー・ポップとも少し違う。The Wannadiesの曲には「完璧に明るい瞬間」があまりない。楽しそうなメロディの横にノイズがあり、甘いラブソングにもどこか不安定な感触がある。

代表曲の楽曲解説

「You and Me Song」

The Wannadiesを代表する一曲であり、1994年のBe a Girlに収録されている。

曲の前半ではギターと歌が静かに進み、Pär Wikstenが恋人との日常を歌う。大げさな愛の宣言ではなく、二人で一緒に過ごす時間そのものを描いているところが、この曲の親しみやすさにつながっている。

そしてサビになると、歪んだギターが突然大きくなる。甘いメロディを静かに聞かせた直後にバンド全体が爆発するため、幸福感が一気にあふれ出したように聞こえる。

The Wannadiesの「ポップなのにギターは荒い」という特徴が、最も簡潔に表れた曲である。

「My Home Town」

初期The Wannadiesを代表する曲の一つである。

タイトル通り、自分たちが育った場所への感情を扱っているが、単純に故郷を美化する曲ではない。地方都市に対する親しみと、そこから離れたいような感覚が混ざっている。

明るいメロディの中に少し寂しさが残るところも、後のThe Wannadiesにつながっている。シェレフテオという土地から出てきたバンドの背景を知るうえでも重要な曲だ。

「Might Be Stars」

Be a Girlに収録された、The Wannadiesのギター・ポップを理解しやすい一曲である。

「You and Me Song」よりも最初から勢いがあり、歪んだギターと軽快なメロディが一緒に走っていく。90年代オルタナティブ・ロックの大きなギターを使いながら、曲そのものは非常にポップだ。

重いギターを鳴らしても暗くならない。このバランス感覚がThe Wannadiesらしい。

「Hit」

1997年のBagsy Meを代表する曲である。

タイトルからして非常に直接的だが、曲も短く勢いがあり、サビへ向かって一気に進む。ギターの音は大きく、演奏には90年代オルタナティブ・ロックらしい荒さがある。

一方でメロディは明快で、ノイズの中でも歌が埋もれない。「You and Me Song」の甘い印象とは違う、The Wannadiesのロック・バンドとしての強さがよく分かる。

「Shorty」

こちらもBagsy Meを代表する一曲である。

軽快なテンポと強いギターを組み合わせた曲で、バンドのポップな部分と騒がしい部分が自然につながっている。

The Wannadiesは静かな部分から大きなサビへ向かう曲を得意としていたが、「Shorty」ではもっと直接的な勢いを楽しめる。90年代後半に彼らがライブ・バンドとしても力を付けていたことを感じさせる曲である。

アルバムごとの進化

The Wannadies(1990年)

セルフタイトルのデビュー・アルバムである。

後の作品ほどギターは激しくなく、初期らしい素朴なギター・ポップが中心になっている。一方で、短い曲の中に覚えやすいメロディを置くという基本的な感覚はすでに見える。

後に大きくなるノイズとポップの対比より、まず「歌」を大切にしていた時期のThe Wannadiesを確認できる作品だ。

Aquanautic(1992年)

セカンド・アルバムになると、サウンドはより力強くなる。

初期の親しみやすいメロディを残しながら、ギターの歪みやバンド演奏の勢いが増している。90年代に入って世界的に広がったオルタナティブ・ロックとも自然につながる音になった。

ただし、重さそのものを追求することはない。ギターが大きくなっても、曲の中心には常に明快なメロディが残っている。

Be a Girl(1994年)

The Wannadiesの名前を広く知らしめた重要作である。

「You and Me Song」「Might Be Stars」などを収録し、甘いポップ・メロディと歪んだギターの組み合わせがはっきり完成している。

特に重要なのが、静かな部分と大音量の部分の使い分けだ。ギターを常に大きく鳴らすのではなく、サビまで抑えることで爆発した瞬間を強調する。

この方法によって、The Wannadiesは90年代のオルタナティブ・ロックとインディー・ポップの中間にある独自の場所を見つけた。

Bagsy Me(1997年)

「You and Me Song」で国際的な注目を集めた後に登場した作品である。

Be a Girlのポップな魅力を引き継ぎながら、演奏はさらに勢いを増している。「Hit」や「Shorty」ではギターが前面に出ており、ライブで演奏したときのエネルギーを感じやすい。

それでもメロディへのこだわりは変わらない。サビは短く分かりやすく、ギターが激しくなっても歌そのものは親しみやすい。

The Wannadiesのポップさとロック・バンドとしての勢いが、最も自然に共存した時期の作品である。

Yeah(1999年)

90年代末に発表されたYeahでは、音の作り方がさらに厚くなる。

それまでのギター・ポップを基本にしながら、スタジオで音を重ねた感触が強くなり、曲によっては以前より重いサウンドも聞かせる。

この時期には「スウェーデンから来たBritpop周辺のバンド」という見方だけでは説明しにくくなっていた。The Wannadies自身が持つ、少し奇妙で騒がしいポップ・センスが前に出ている。

Before & After(2002年)

活動休止前の最後のスタジオ・アルバムとなった作品である。

タイトルが示すように、作品は異なる性格を持つ二つの部分に分けられている。従来のThe Wannadiesらしいギター・ポップだけでなく、より落ち着いた曲や電子的な音も取り入れた。

初期のような勢いだけで押すのではなく、音の配置や雰囲気を重視する場面が増えている。

長く続けてきたギター・ポップの形を広げようとした作品であり、結果的にバンドの最初の活動期を締めくくるアルバムとなった。

影響を受けたアーティストと音楽

The Wannadiesを理解するうえでは、スウェーデンに根付いたポップ・ミュージックへの強い感覚を無視できない。

特にABBAは、Pär Wikstenが影響源として語ってきた存在である。The Wannadiesが受け継いだのはABBAのサウンドそのものというより、強いメロディやサビを恐れない姿勢だ。インディー・ロックだからといって、ポップであることから距離を置かなかった。

一方で、ギターの鳴らし方には80年代末から90年代のオルタナティブ・ロックやインディー・ロックとのつながりがある。

The Pixies以降に広まった、静かな部分と大音量の部分を大きく切り替える方法はThe Wannadiesの音楽にもよく合った。ただし、The Wannadiesはそこにもっと甘いメロディを置いている。

結果として、彼らの音楽には「ポップ・ソングが好き」という感覚と、「ギターを大きな音で鳴らしたい」という感覚が同時に存在する。この二つのどちらかを捨てなかったことが、バンドの個性につながった。

90年代スウェーデン・ポップとThe Wannadies

1990年代のスウェーデンからは、The Cardigans、The Wannadies、The Soundtrack of Our Livesなど、国外でも活動するロック/ポップ・バンドが次々と登場した。

その中でもThe Wannadiesは、特にイギリスのインディー・ロックとの距離が近かったバンドである。

同時期のThe Cardigansがボサノヴァやラウンジ・ミュージックなどを取り入れ、柔らかな音から独自のポップを作っていったのに対し、The Wannadiesはギターの音量と勢いを重視した。

そのため、当時のBritpopと一緒に聴いても違和感が少ない。実際、彼らはイギリスで大きな支持を得た。

しかしThe Wannadiesの魅力をBritpopだけで説明することもできない。彼らが活動を始めたのはBritpopが流行する以前であり、中心にあったのは一貫してスウェーデン的ともいえる強いポップ感覚だった。

甘いメロディを隠さず、その周囲に大量のギター・ノイズを置く。その方法によって、彼らは90年代ヨーロッパのインディー・ポップの中で独特の存在になった。

後のインディー・ポップとのつながり

The Wannadiesは、その後のロック全体を大きく変えたタイプのバンドではない。むしろ90年代という時代の中で、ギター・ポップがどれだけ自由だったのかを示す存在として見るほうが分かりやすい。

当時はオルタナティブ・ロックの影響で、大きく歪んだギターが世界的に広がっていた。一方ではBritpopが登場し、覚えやすいメロディやクラシックなポップ・ソングの良さも改めて注目されていた。

The Wannadiesはその二つを自然に結びつけた。

「You and Me Song」のように、ささやくような歌から巨大なギターのサビへ飛び込んでも、曲は重苦しくならない。むしろ音が大きくなった瞬間に、メロディの甘さまで強く感じられる。

この「ノイズをポップな感情のために使う」という考え方は、後のインディー・ポップやギター・ロックにもつながるものだ。The Wannadiesの音楽が現在でも90年代ギター・ポップのプレイリストになじむのは、そのバランスが時代を超えて分かりやすいからである。

まとめ

The Wannadiesは「You and Me Song」の甘酸っぱいイメージで知られているが、その魅力は単なる爽やかなギター・ポップではない。

彼らの曲には、一度聴けば覚えられるメロディと、音が割れるほど大きなギターが同時に入っている。静かな歌から突然バンド全体が爆発しても、中心にあるポップな感覚は崩れない。

Be a GirlとBagsy Meではその特徴が最も分かりやすく、初期作品やYeah、Before & Afterまで追うと、バンドが少しずつ音の幅を広げていたことも見えてくる。

90年代のスウェーデンから生まれ、Britpopやオルタナティブ・ロックとも交わりながら、甘いメロディとギター・ノイズの両方を手放さなかった。The Wannadiesは、「You and Me Song」の一曲を超えて、90年代インディー・ポップの楽しさと騒がしさを伝えるバンドである。

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