The Way You Used To Do by Queens of the Stone Age(2017年)楽曲解説

※本記事は生成AIを活用して作成されています。

楽曲の概要

「The Way You Used To Do」は、Queens of the Stone Ageが2017年に発表した楽曲で、7作目のスタジオ・アルバム『Villains』から最初に公開されたシングルである。前作『…Like Clockwork』から約4年を経て発表され、重く粘るギターを得意としてきたバンドが、ダンスできるロックンロールへと大きく踏み込んだことを示す一曲となった。プロデュースを担当したのは、Amy WinehouseやBruno Marsとの仕事でも知られるMark Ronson。Josh HommeはRonsonが関わった「Uptown Funk」のタイトで乾いた音作りに惹かれ、『Villains』で彼を起用したと説明している。

曲そのものは、ブルースやブギーに根差したギターリフを中心にしながら、手拍子を思わせる打楽器、跳ねるリズム、隙間を大胆に使ったアレンジによって軽快に進む。Queens of the Stone Ageらしい歪んだギターの質感は残っているが、音を壁のように積み重ねるのではなく、一つひとつの音を短く切ってリズムとして機能させている点が特徴だ。Hommeのボーカルにも普段以上に身体的な感覚があり、歌、ギター、ドラムのすべてが同じグルーヴを作る方向へ整理されている。

歌詞の概要

歌詞の中心にあるのは、若い頃から続いてきた相手への強い欲望と愛情である。語り手は二人が出会った過去を振り返りながら、その関係が時間を経ても消えていないことを語る。タイトルの「The Way You Used To Do」は直訳すれば「君が以前していたように」という意味で、現在から過去を見返す言葉になっている。しかし曲全体の感触は、失われた恋を静かに懐かしむものではない。過去の熱を現在にもう一度呼び戻そうとする、かなり直接的で肉体的なラブソングとして聞こえる。

Josh Homme自身も発表時のインタビューで、この曲の内容を非常に簡潔に、セックスについての歌だと説明している。ただし歌詞は欲望だけを描くのではなく、長い時間を共有した相手に対して、最初の頃の衝動をまだ感じられるかと問いかけるような構造を持つ。若さや過去への言及があるため、単なる誘惑の歌というより、時間が経った関係の中で初期の興奮を取り戻そうとする歌としても読める。懐かしさと現在の欲望が分離せず、同じ感情として動いているところがこの曲の面白さである。

制作背景・時代背景

『Villains』の制作で大きな話題になったのがMark Ronsonの起用だった。Queens of the Stone Ageといえば、1990年代末からストーナーロックやデザートロックと結び付けられてきたバンドであり、Ronsonはファンク、ソウル、ポップの領域で広く知られるプロデューサーである。一見すると意外な組み合わせだったが、Hommeが求めていたのはバンドをポップ化することより、もともとQueens of the Stone Ageの音楽に存在していたダンス感覚を前面に出すことだった。Hommeは「Uptown Funk」の音をタイトで乾いていると評価し、その方向性を『Villains』でも求めたと語っている。

その変化は前作『…Like Clockwork』と比べると分かりやすい。前作には暗さや内省的な雰囲気が強く、Dave Grohl、Elton John、Alex Turnerら多数のゲストも参加していた。それに対して『Villains』には特別なゲストを置かず、バンドそのものの演奏を中心にしている。Hommeは7枚目のアルバムで既存のスタイルをそのまま繰り返せば、自分たち自身の戯画になってしまうという趣旨の発言もしており、「The Way You Used To Do」の軽く乾いたサウンドは、その更新を最も分かりやすく伝える役割を担った。

同時に、この方向転換はQueens of the Stone Ageの過去と断絶しているわけではない。バンドは以前からブギー、ガレージロック、ファンク的な反復を取り込んできた。『Villains』ではその要素をさらに整理し、音の重さより身体を動かすリズムを強調したのである。ギタリストのTroy Van Leeuwenがこの曲について、Cab Callowayを連想させるスウィング感に言及していることからも、制作側が単純なハードロックとは異なるリズム感を意識していたことが分かる。

歌詞の抜粋と和訳

この曲では、若い頃に始まった関係、年月の経過、それでも消えない性的な引力というモチーフが繰り返される。重要なのは「昔は良かった」と過去を理想化することではなく、かつて存在した衝動を現在でもう一度身体的に取り戻そうとしている点である。

その意味でタイトルに含まれる「used to」という過去を示す表現には少しねじれがある。言葉だけを見れば時間の隔たりを感じさせるのに、演奏はまったく過去に沈み込まない。むしろ前へ前へと跳ね続けるため、歌詞が振り返る「以前」と、音楽が要求する「今」がぶつかり合う。その緊張が曲の中心に置かれている。

サウンドと歌詞の考察

「The Way You Used To Do」でまず耳を引くのは、ギターが旋律楽器であると同時に打楽器のように使われていることである。リフにはブルース由来の荒っぽさがあるが、長く伸ばしたコードで空間を埋めるのではなく、短く切った音と休符を組み合わせる。ギターが鳴っていない瞬間までリズムの一部として設計されているため、曲には細かく腰を振るような動きが生まれる。従来のQueens of the Stone Ageにも反復的なリフは多かったが、ここでは重さによって聴き手を押し込むのではなく、音を引くことで身体を動かしている。

ドラムも同じ考え方で作られている。一定の拍を強く叩き続ける直線的なハードロックではなく、手拍子のようなアクセントや細かな間を挟むことで、演奏全体がわずかに跳ねて聞こえる。これがスウィング感であり、均等な間隔で機械的に進むのではなく、音符の間隔に長短を感じさせることで前へ転がるような動きを作っている。Van LeeuwenがCab Callowayを引き合いに出したのも、この古いジャズやジャンプ・ブルースを思わせる身体性を考えると理解しやすい。そこへ現代的に硬く処理されたドラムと歪んだギターが加わるため、古いロックンロールの再現にはならない。

Ronsonのプロデュースが効いているのは、とりわけ音の「乾き」と空間の扱いである。ギター、ドラム、ボーカルには十分な迫力があるものの、大量の残響で巨大に見せる方向には進まない。各パートの輪郭が比較的はっきりしており、ある音が消えた瞬間に別の音が飛び込んでくる。この作り方では、音数を増やすことよりも「何をいつ鳴らすか」が重要になる。Hommeが「Uptown Funk」に感じていたタイトさは、ファンクそのものをコピーする形ではなく、バンドの得意なギターリフを細かく整理する方法として反映されている。

Hommeの歌い方も、この曲を単なるギター主体のロックから遠ざけている。強い声で一直線に押すのではなく、語尾を曲げたり、少し芝居がかった抑揚をつけたりしながら、リズムの隙間を縫うように歌う。そのためボーカルには「思いを伝える」というより、相手の周囲を動きながら誘惑しているような感覚がある。歌詞が扱う性的な欲望も、深刻な告白としてではなく、挑発や冗談を含んだロックンロールの身振りとして表現される。暗い音色を使いながら演奏そのものは楽しげという、Queens of the Stone Ageが以前から持っていた二面性がここでは特に鮮明である。

さらに興味深いのは、歌詞が過去を振り返っているのに対し、サウンドは徹底して現在進行形であることだ。普通なら「昔のように」という言葉はノスタルジックなバラードにもなり得る。しかしこの曲では、リフが止まりそうで止まらず、ドラムも身体を急かし続けるため、思い出に浸る時間がほとんど与えられない。Hommeが『Villains』について語った「今を待たずに生きる」という考え方ともつながる部分であり、過去への言及がそのまま現在の行動への要求へ変換されている。懐かしさを静的な感情にせず、欲望を再起動させる燃料として扱っているのである。

こうした構造によって、「The Way You Used To Do」はQueens of the Stone Ageの基本的な語彙を保ちながら、その配置を変えた曲になった。歪んだギター、ブルース的なリフ、Hommeの低く癖のある声は以前から存在する。しかし重さより空白、直線的なビートより跳ね、音圧より切れ味を優先した結果、同じ材料からかなり異なる身体感覚が生まれている。Ronsonがバンドを別物に変えたというより、彼の得意とするリズムとミックスの考え方を使い、Queens of the Stone Ageにもともとあった「踊れるロック」という側面を拡大したと考える方が、この曲の実際の音には近い。

この曲が好きな人におすすめの曲 5曲

「Feet Don’t Fail Me」 by Queens of the Stone Age

同じ『Villains』の冒頭曲で、アルバムが掲げた「踊れるQueens of the Stone Age」をさらに大きなスケールで味わえる。長い導入から重いリフが現れ、それがダンスビートへ変わっていく展開も特徴的である。

「Smooth Sailing」 by Queens of the Stone Age

『…Like Clockwork』収録曲。「The Way You Used To Do」以前からバンドにファンクやブギーの感覚があったことが分かる。こちらはより粘り気が強く、ギターリフの反復そのものがグルーヴを生む。

「No One Knows」 by Queens of the Stone Age

代表曲の一つで、重いギターと踊れるリズムを同時に成立させるバンドの基本形がよく分かる。「The Way You Used To Do」より音は厚いが、リフとドラムが身体を動かすという発想は共通している。

「I Sat by the Ocean」 by Queens of the Stone Age

前作『…Like Clockwork』からのシングル。失われた関係を振り返る歌詞という点では近い一方、こちらは距離や諦めが強く、「The Way You Used To Do」の肉体的な衝動との違いが際立つ。

「Gold on the Ceiling」 by The Black Keys

ブルース由来のギターを現代的な音像と強いビートに組み込んだロックという点で共通する。Queens of the Stone Ageとはリフの作り方が異なるが、古いロックンロールの語彙をそのまま懐古趣味にしない感覚が近い。

まとめ

「The Way You Used To Do」の特徴は、Queens of the Stone Ageが持っていた重いギターの魅力を捨てず、その重心を「重さ」から「動き」へ移したことにある。短く切られるギター、跳ねるドラム、乾いた音像、Hommeの挑発的な歌唱が組み合わさり、ハードロックでありながらダンスミュージックのように空白までリズムとして機能する。歌詞は過去の関係を振り返るが、演奏は懐古へ向かわず、その欲望を今ここで取り戻そうと急かし続ける。Mark Ronsonとの共同作業はバンドの個性を薄めるのではなく、以前から存在したブギーやファンクの要素を表面へ引き出した。『Villains』期の方向転換を最も端的に伝える一曲である。

参照元

  • Queens of the Stone Age公式チャンネル
  • NME「Josh Homme discusses the ‘meaning’ of new Queens Of The Stone Age single ‘The Way You Used To Do’」
  • NME「NME x Josh Homme: ‘We’re here to do bad guy stuff’」
  • Rolling Stone「Inside Queens of the Stone Age’s Dark, Danceable New LP」
  • Pitchfork「Queens of the Stone Age: “The Way You Used to Do” Track Review」

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