
発売日:2019年9月27日
ジャンル:サイケデリック・ロック、ネオ・サイケデリア、インディー・ロック、ガレージ・ロック、グラム・ロック、プログレッシヴ・ポップ
概要
Templesの『Hot Motion』は、2019年に発表された通算3作目のスタジオ・アルバムであり、2010年代以降の英国ネオ・サイケデリック・ロックを代表するバンドが、自らのサウンドをより肉体的でバンド志向の方向へ再編した作品である。Templesは、イングランド中部ケタリング出身のバンドで、James Bagshawを中心に、1960年代サイケデリア、グラム・ロック、バロック・ポップ、クラウトロック、ブリティッシュ・ギター・ポップの要素を現代的な録音で再構成してきた。2014年のデビュー作『Sun Structures』は、The Beatles後期、The Byrds、T. Rex、The Zombies、Pink Floyd、Kinks、さらに現代のTame ImpalaやMGMT以降のサイケデリック・ポップの流れと接続し、Templesを一躍注目の存在にした。
続く2017年の『Volcano』では、シンセサイザーやスタジオ・プロダクションをより前面に出し、色彩豊かなサイケデリック・ポップへ接近した。『Hot Motion』は、その二作を経た後に作られたアルバムであり、サウンド面では初期のギター・バンドとしての質感へ戻りつつ、より重く、低く、躍動感のあるロック作品として成立している。タイトルの「Hot Motion」は、熱と動き、つまり静的な幻想ではなく、身体を伴ったサイケデリアを示しているように響く。Templesの音楽はしばしば万華鏡的、夢幻的、装飾的と形容されるが、本作ではその幻想性に、より強いリズムとギターの熱が加えられている。
本作は、バンドにとって変化の時期に作られた作品でもある。メンバーの編成や制作環境の変化を経て、Templesは『Hot Motion』で、過去作のような緻密なスタジオ構築だけでなく、バンド演奏の直接性を重視している。結果として、アルバム全体には、デビュー作のきらびやかなサイケデリアとは異なる、少し埃っぽく、重心の低い音が流れている。ギターはより太く、ドラムはより生々しく、ベースは曲の推進力を担う。そこにJames Bagshawの浮遊感あるボーカルが重なり、現実と幻覚の間を漂うようなTemplesらしい世界が作られている。
音楽的な背景としては、1960年代末から1970年代初頭の英国ロックの影響が強い。T. Rex的なグラムの揺れ、Black Sabbath以前のヘヴィ・サイケデリックの影、初期Pink Floydの宇宙的な感覚、The MoveやSmall Facesに通じる英国ポップのひねり、そして現代的にはTame Impala、Pond、Toy、Melody’s Echo Chamberなどのネオ・サイケデリアとも響き合う。ただし、Templesの特徴は、過去の音楽を単なるレトロ趣味として再現するのではなく、曲の構造やプロダクションの中で再配置する点にある。『Hot Motion』でも、古いロックの質感がある一方、音の輪郭は現代的に整理されている。
歌詞面では、感覚の変容、欲望、時間、視覚的イメージ、精神の移動、関係の不安定さが中心となる。Templesの歌詞は、日常的な物語を直接語るというより、象徴的な言葉や色彩的なイメージを連ねる傾向が強い。本作でも、熱、動き、霧、光、鏡、夜、身体感覚のような抽象的な要素が、音のサイケデリックな構造と結びついている。歌詞は現実の説明というより、音の中で展開される幻視の一部として機能している。
『Hot Motion』は、Templesのディスコグラフィの中で、最もロック・バンドらしい肉体性を持つ作品のひとつである。『Sun Structures』の眩い構築美、『Volcano』のシンセティックな色彩に比べると、本作はより地面に近く、熱を帯び、少し荒い。だが、その荒さこそが、Templesのサイケデリアを再び生きたバンド・サウンドへ戻している。これは過去への回帰ではなく、幻想を動かすためのエンジンを再点火したアルバムである。
全曲レビュー
1. Hot Motion
タイトル曲「Hot Motion」は、アルバムの冒頭を飾るにふさわしく、本作の方向性を強く示す楽曲である。重くうねるギター・リフ、サイケデリックな音の揺らぎ、そして反復的なグルーヴが、Templesがこのアルバムで目指した「熱を帯びた動き」をそのまま音にしている。デビュー作にあった繊細で装飾的なサイケデリアに比べ、この曲はよりフィジカルで、ロック・バンドとしての押し出しが強い。
音楽的には、ガレージ・ロックとヘヴィ・サイケデリアの接点にある。ギターは太く歪み、リズムはゆったりしながらも確かな推進力を持つ。曲全体には、1960年代末のサイケデリック・ロックがハード・ロックへ移行していく時期の空気がある。ただし、録音は現代的で、音の分離は明瞭であり、単なるヴィンテージ再現にはなっていない。
歌詞では、熱、動き、欲望、感覚の高まりが抽象的に描かれる。タイトルの「Hot Motion」は、身体的な興奮であると同時に、精神が動き出す瞬間の比喩でもある。サイケデリアというと浮遊や夢見心地が強調されることが多いが、この曲では、幻覚は静止しておらず、熱を持って動いている。
「Hot Motion」は、本作の宣言として非常に明快である。Templesはここで、緻密なサイケデリック・ポップから、より重心の低いサイケデリック・ロックへ一歩踏み出している。
2. You’re Either on Something
「You’re Either on Something」は、タイトルからしてサイケデリックな文脈を強く含む楽曲である。「君は何かをやっているのかもしれない」という言葉には、ドラッグ的な連想だけでなく、現実感覚が変化している状態、あるいは誰かが通常とは違う意識状態にあることへの観察が含まれている。Templesらしい、日常の会話のようでありながら、精神の変容を示すタイトルである。
音楽的には、比較的ポップなメロディを持ちながら、サウンドはねじれている。ギターとシンセの質感が混ざり、明るい曲調の裏側に少し不穏な感覚がある。Templesはしばしば、甘いメロディをサイケデリックな音響で包むが、この曲でもそのバランスが効果的である。
歌詞では、相手の様子がどこか通常とは違って見える状態が描かれる。相手は何かに影響されているのか、それとも世界そのものの見え方が変わっているのか。判断は曖昧なままである。この曖昧さこそが、サイケデリック・ポップの重要な魅力である。
「You’re Either on Something」は、本作の中で比較的キャッチーな側面を担う曲であり、Templesのメロディメーカーとしての強みがはっきり表れている。一方で、単なるポップ・ソングにとどまらず、意識のずれを描く奇妙な余韻を残す。
3. Holy Horses
「Holy Horses」は、神聖さと動物的な力が結びついたタイトルを持つ楽曲である。馬は移動、野性、速度、儀式性を連想させる存在であり、「Holy」という言葉が加わることで、曲には神話的な空気が生まれる。Templesの音楽には、しばしば現実の人物よりも、象徴的なイメージや幻視的な風景が登場するが、この曲もその系譜にある。
音楽的には、重いリズムとサイケデリックなギターが絡み合い、アルバム序盤のロック志向をさらに深めている。曲には砂埃を上げながら進むような感覚があり、タイトルの馬のイメージと響き合う。ギターの反復は、走る馬の蹄のようなリズムを想像させる部分もある。
歌詞では、神聖なものと荒々しいもの、信仰と身体性、移動と儀式が曖昧に重なる。Templesの歌詞は直接的な物語ではなく、イメージの連鎖によって感覚を作るタイプであるため、この曲でも「Holy Horses」という言葉の響きそのものが中心的な役割を果たしている。
「Holy Horses」は、『Hot Motion』における神秘性を担う楽曲である。アルバムの肉体的なロック感に、神話的で少し幻覚的な色を加えている。
4. The Howl
「The Howl」は、遠吠え、叫び、野性的な声を思わせるタイトルを持つ楽曲である。Templesの音楽は、全体として洗練されたサイケデリック・ポップの印象が強いが、本作ではより荒々しい感覚も見える。この曲のタイトルは、その内側にある原始的な声を示しているように響く。
音楽的には、ギターの歪みとリズムの重さが印象的で、曲全体に暗い勢いがある。ボーカルは前面に出すぎず、サウンドの中に溶け込むように配置されている。叫びというタイトルでありながら、実際には大声で感情を爆発させるのではなく、音全体が遠吠えのように響いている点が面白い。
歌詞では、内側から湧き上がる衝動、言葉になる前の感情、夜や荒野を思わせる孤独が暗示される。遠吠えは他者への呼びかけであると同時に、自分の存在を確認する行為でもある。「The Howl」は、Templesのサイケデリアの中に潜む野性を示す曲である。
本作の中では、ポップな旋律よりもムードと質感を重視した楽曲として機能している。アルバム全体の熱と動きに、より暗い影を加えている。
5. Context
「Context」は、文脈、背景、関係性を意味するタイトルを持つ楽曲である。サイケデリック・ロックでは、個々の言葉や音がそれ単体で意味を持つだけでなく、周囲の音やイメージとの関係によって意味を変える。この曲のタイトルは、そのようなTemplesの作曲姿勢にも通じる。
音楽的には、比較的抑制された始まりから、徐々に音が重なっていく構成が印象的である。ギター、シンセ、リズムが互いに絡み合い、曲の文脈を少しずつ作っていく。派手なサビで一気に開くというより、音の層がじわじわと意味を帯びていくタイプの楽曲である。
歌詞では、物事が単独ではなく、背景や状況によって変わって見えることが示されているように響く。人間関係も、感情も、記憶も、文脈なしには理解できない。だが、その文脈自体も不安定で、聴き手や語り手の視点によって変化する。
「Context」は、アルバムの中でやや内省的な役割を持つ楽曲である。Templesの音楽が単に派手なサイケデリック装飾ではなく、音と意味の関係性を探るものであることを示している。
6. The Beam
「The Beam」は、光線、梁、あるいは一点を照らす強い光を思わせるタイトルを持つ楽曲である。Templesの音楽には、光や色彩のイメージがしばしば重要な役割を果たすが、この曲ではその光がより鋭く、直線的なものとして表れている。
音楽的には、きらめくようなギターとシンセの質感が印象的で、アルバム中盤に浮遊感をもたらす。リズムは安定しているが、上物の音は光の反射のように揺れ、聴き手をサイケデリックな空間へ誘う。タイトルの「Beam」は、音の中で細く差し込む光として感じられる。
歌詞では、光によって何かが明らかになる感覚、あるいは一点に意識が集中する感覚が描かれているように響く。光は救いであると同時に、隠していたものを暴くものでもある。サイケデリアにおいて、光は美しいだけでなく、知覚を変える力を持つ。
「The Beam」は、『Hot Motion』の中で比較的幻想的な色彩を担う楽曲である。重いギター・ロックの流れの中に、Templesらしい眩い音響美を差し込んでいる。
7. Not Quite the Same
「Not Quite the Same」は、「まったく同じではない」という意味を持つタイトルであり、変化、違和感、微妙なずれをテーマにした楽曲として聴ける。Templesの3作目である本作自体も、過去のTemplesと「同じではない」作品であるため、このタイトルにはバンド自身の状況も重なる。
音楽的には、メロディアスでありながら、どこか落ち着かない空気を持つ。曲の構成は比較的ポップだが、コードや音色には微妙なひねりがあり、タイトル通り、見慣れた景色が少し違って見えるような感覚がある。
歌詞では、関係や記憶、自己認識が以前とは少し変わってしまった状態が描かれる。人は変化に気づいても、それを明確に言葉にできないことがある。何かが違う。しかし、何が違うのかははっきりしない。「Not Quite the Same」は、その微妙な差異を音にした楽曲である。
この曲は、Templesが単なるレトロ・サイケデリアの再現にとどまらず、変化そのものをテーマにできるバンドであることを示している。アルバムの中では、比較的繊細な心理的ニュアンスを担っている。
8. Atomise
「Atomise」は、原子化する、細かく分解するという意味を持つタイトルである。物質を微細な粒子へ分けるというイメージは、サイケデリックな知覚とも深く関係する。現実が固体としてではなく、光や音や粒子の集合として感じられる状態。この曲は、そのような感覚をタイトルの段階から示している。
音楽的には、アルバムの中でも比較的緊張感があり、リズムとギターの細かな動きが印象的である。曲は大きな塊として鳴る一方で、音の細部が分解され、粒子のように散らばる感覚もある。Templesのプロダクションの細やかさがよく表れた楽曲である。
歌詞では、自己や関係、現実が分解されていくようなイメージが浮かぶ。Atomiseという言葉は破壊的でもあるが、同時に再構成の前段階でもある。何かが一度ばらばらにならなければ、新しい形にはならない。
「Atomise」は、『Hot Motion』における実験的な側面を担う楽曲である。ギター・ロックの肉体性と、サイケデリックな分解感覚がうまく結びついている。
9. It’s All Coming Out
「It’s All Coming Out」は、すべてが外へ出てくる、隠されていたものが表面化するという意味を持つタイトルである。感情、真実、記憶、欲望などが抑えきれずに露出する瞬間を示している。アルバム終盤に置かれることで、蓄積されたエネルギーが解放されるような役割を持つ。
音楽的には、比較的開放感があり、サビにははっきりしたメロディの広がりがある。『Hot Motion』の中では、重さとポップ性のバランスが取れた楽曲であり、Templesの強みであるキャッチーなサイケデリック・ロックがよく表れている。
歌詞では、内側に隠していたものが外へ漏れ出す感覚が描かれる。それは告白かもしれないし、感情の爆発かもしれないし、時代や社会の矛盾が表面化することかもしれない。Templesはそれを直接的な物語ではなく、音の高まりとして表現している。
「It’s All Coming Out」は、アルバム後半にエネルギーを再び高める楽曲である。隠れていたものが音として噴き出す感覚があり、本作のタイトルが示す熱と動きが再び強まる。
10. Step Down
「Step Down」は、降りる、身を引く、段を下るという意味を持つタイトルである。権力から退くこと、ある立場を離れること、あるいは精神的に一段下がって物事を見ることを示している。アルバム終盤において、熱を帯びた動きから少し距離を取るような曲として機能している。
音楽的には、抑制された雰囲気とメロディの良さが印象的である。曲は大きく爆発するというより、落ち着いたグルーヴの中で進む。Templesのサイケデリックな音響は残っているが、ここでは過剰な装飾よりも、歌の流れが重視されている。
歌詞では、何かから距離を取ること、自分の位置を変えることが暗示される。Step Downという言葉には、敗北や撤退のニュアンスもあるが、同時に冷静さを取り戻す行為でもある。熱の中にいるだけでは見えないものが、一歩下がることで見えることがある。
「Step Down」は、アルバムの流れの中で、少し沈静化する役割を持つ楽曲である。派手ではないが、Templesの成熟したソングライティングが感じられる。
11. Monuments
アルバムを締めくくる「Monuments」は、記念碑、遺跡、時間を超えて残るものを意味するタイトルを持つ楽曲である。『Hot Motion』という熱と動きのアルバムが、最後に「Monuments」という静的で永続的なイメージへ向かうことは興味深い。動くものと残るもの、熱と石、瞬間と歴史。その対比が終曲に深みを与えている。
音楽的には、アルバムの終わりにふさわしい広がりがある。ギターとシンセはゆっくりと空間を作り、曲には余韻が残る。激しく締めるのではなく、時間の中へ溶けていくような終わり方である。Templesの幻想的な側面が、ここで再び前面に出る。
歌詞では、時間の経過、記憶、残されたもの、過去の痕跡が暗示される。記念碑は人間が何かを残そうとする行為の象徴であるが、それは同時に、すでに失われたものの証でもある。「Monuments」は、アルバム全体の熱を冷まし、時間の中で固まった記憶として閉じる楽曲である。
終曲としての「Monuments」は非常に効果的である。『Hot Motion』の動的なサイケデリアは、最後に静かな余韻へ変わり、聴き手に時間の広がりを残す。
総評
『Hot Motion』は、Templesの3作目として、バンドがサイケデリック・ポップの装飾性から、より肉体的なサイケデリック・ロックへ重心を移したアルバムである。デビュー作『Sun Structures』のきらびやかで緻密な構築美、前作『Volcano』のシンセティックな色彩に対し、本作はギター、リズム、バンドの演奏感を強く押し出している。そのため、Templesの作品の中でも特にロック・アルバムとしての印象が強い。
本作の最大の魅力は、熱と動きにある。タイトル曲「Hot Motion」が示すように、ここでのサイケデリアは静的な夢ではなく、動き続ける身体的な現象である。重いギター・リフ、反復するグルーヴ、低くうねるベース、空間を揺らすシンセが組み合わさり、音楽は常にどこかへ進もうとする。Templesは本作で、サイケデリックな装飾をバンドのエネルギーへ変換している。
一方で、メロディの強さも健在である。「You’re Either on Something」「Not Quite the Same」「It’s All Coming Out」などでは、Templesらしい甘く浮遊するメロディが聴ける。重いロック感が増しても、彼らの本質はポップ・ソングライティングにある。1960年代英国ポップへの深い愛着、コード進行のひねり、声の重ね方、サビの作り方は、本作でも重要な役割を果たしている。
歌詞面では、抽象性が強い。Templesは明確な物語を語るより、色、光、熱、動き、分解、記念碑といったイメージを音の中で展開する。これはサイケデリック・ロックにおいて自然な方法であり、歌詞は音楽の視覚的・感覚的な広がりを補強している。聴き手は言葉を論理的に追うというより、音とともにイメージを受け取ることになる。
『Hot Motion』は、Templesの最高傑作としては意見が分かれるかもしれない。『Sun Structures』の完成された幻想美を好むリスナーには、本作の荒さや重さがやや違って響く可能性がある。しかし、バンドが自分たちのサウンドを再び動かし、熱を取り戻そうとした作品としては非常に重要である。Templesはここで、単に美しいサイケデリック・ポップを作るだけのバンドではなく、ギター・ロックとしての強度も持つことを示した。
日本のリスナーにとって本作は、Tame ImpalaやPond、MGMT、Toy、The Horrors、King Gizzard & the Lizard Wizardの初期作品、あるいは1960年代から1970年代初頭の英国サイケデリック・ロックに関心がある場合、非常に聴きどころの多いアルバムである。ヴィンテージな香りはあるが、単なる懐古ではなく、現代的な音像として成立している。
『Hot Motion』は、Templesがサイケデリアを再び身体へ戻したアルバムである。光や色だけではなく、熱、重さ、汗、動きがある。幻想は宙に浮かぶだけでなく、ギターの振動として体に届く。Templesのキャリアにおいて、よりロック的な側面を示した重要な一枚である。
おすすめアルバム
1. Temples『Sun Structures』
2014年発表のデビュー・アルバム。Templesの名を広めた代表作であり、1960年代サイケデリック・ポップへの愛情と現代的なプロダクションが見事に結びついている。『Hot Motion』の原点を知るために欠かせない。
2. Temples『Volcano』
2017年発表のセカンド・アルバム。シンセサイザーやスタジオ・プロダクションを強め、よりカラフルでポップな方向へ進んだ作品である。『Hot Motion』のロック志向との違いを理解するうえで重要である。
3. Tame Impala『Lonerism』
2012年発表のアルバム。現代ネオ・サイケデリアを代表する作品であり、内向的な歌詞、厚いサイケデリック・サウンド、ポップなメロディが高い水準で融合している。Templesの同時代的背景を理解するために有効である。
4. The Horrors『Skying』
2011年発表のアルバム。英国インディーにおけるサイケデリックな広がり、シューゲイズ的な音響、ニュー・ウェイヴ的な感覚が結びついた作品であり、Templesの音楽と近い空気を持つ。『Hot Motion』の幻想的な側面と響き合う。
5. T. Rex『Electric Warrior』
1971年発表のグラム・ロック名盤。シンプルなリフ、官能的なグルーヴ、英国的なポップ感覚が詰まっており、Templesの楽曲にあるグラム的な揺れやメロディ感覚を理解するうえで重要である。

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