1. 歌詞の概要
“Say So” は、アメリカのシンガーラッパー Doja Cat(ドージャ・キャット)が2019年にリリースしたアルバム Hot Pink に収録された楽曲 で、
2020年にシングルとしてリリースされると、TikTok を中心に爆発的にヒットし、世界的なブレイクを果たした楽曲 です。
歌詞は、「恋に落ちている相手がはっきりと好意を示してくれないことにヤキモキする気持ち」 を描いており、
「私のことが好きなら、もっとわかりやすくアピールしてよ!」という、少し挑発的で遊び心のあるメッセージ が込められています。
サウンドは、70年代ディスコの影響を受けたファンキーなギターリフと、スムーズでダンサブルなビートが特徴 で、
Doja Cat の甘いボーカルとスムーズなフロウが曲全体のセクシーなムードを引き立てています。
そのため、レトロな雰囲気とモダンなポップサウンドが絶妙に融合したキャッチーな楽曲 となっています。
2. 歌詞のバックグラウンド
“Say So” は、もともとアルバム Hot Pink の収録曲としてリリースされましたが、
その後、TikTok で「Say So ダンスチャレンジ」が大流行 し、2020年にシングルカットされると、
Billboard Hot 100 で1位を獲得し、Doja Cat のキャリア最大のヒット曲のひとつとなりました。
プロデューサーは、Dr. Luke で、彼は70年代ファンクやディスコの要素を現代風にアレンジし、
リスナーにとって心地よくも懐かしいサウンドに仕上げた ことで、この楽曲の魅力を引き出しました。
また、Nicki Minaj を迎えたリミックスバージョンもリリースされ、
Doja Cat はこの楽曲で「最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス部門」でグラミー賞にノミネートされるなど、音楽業界でも高く評価 されました。
3. 歌詞の抜粋と和訳
以下に、“Say So” の印象的な歌詞を一部抜粋し、日本語訳とともに紹介します。
[Chorus]
“Didn’t even notice, no punches left to roll with”
(全然気づいてくれない、もう駆け引きする余裕もないわ)
“You got to keep me focused, you want it? Say so”
(もっと私に集中して、欲しいならそう言ってよ)
[Verse 1]
“Day to night to morning, keep with me in the moment”
(昼も夜も朝も、私と一緒にいてほしいの)
“I’d let you had I known it, why don’t you say so?”
(あなたが気づいてくれたら、受け入れてたのに、なんで言わないの?)
“Didn’t even notice, no punches left to roll with”
(気づいてくれないし、もう駆け引きする気力もない)
“You got to keep me focused, you want it? Say so”
(私にもっと集中して、欲しいならちゃんと言ってよ)
[Verse 2]
“It’s been a long time since you fell in love”
(あなたが本気で恋をしたのって、もうずいぶん前じゃない?)
“You ain’t coming out your shell, you ain’t really been yourself”
(あなたは殻に閉じこもってばかりで、本当の自分を出してない)
“Tell me what must I do to tell my love”
(どうすれば、あなたに私の気持ちを伝えられる?)
“‘Cause luckily I’m good at reading”
(幸い私は、人の気持ちを読むのが得意だから)
※ 歌詞の引用元: Genius.com
4. 歌詞の考察
“Say So” の歌詞は、恋愛の駆け引きにおいて「相手の好意がはっきりしないこと」に対する焦れったい気持ち を描いています。
特に、「You got to keep me focused, you want it? Say so(もっと私に集中して、欲しいならそう言ってよ)」というラインは、
「もう遠回しなアプローチはやめて、はっきりと好意を示して!」 という、
女性の主体的な恋愛スタンスを強調しています。
また、「You ain’t coming out your shell, you ain’t really been yourself(あなたは殻に閉じこもってばかりで、本当の自分を出してない)」というラインでは、
相手が恋愛に対して慎重すぎることを指摘しており、
「もっとオープンになって、素直に気持ちを伝えてほしい」という願いが込められています。
この楽曲のユニークな点は、「恋愛における女性の積極性を前面に出していること」 です。
通常、恋愛ソングでは「相手の気持ちを待つ」スタンスが多いですが、
“Say So” は、「私はあなたのことが好き、だからあなたもちゃんと気持ちを示して」 という、
現代的で自信に満ちた恋愛観を表現しています。
5. この曲が好きな人におすすめの曲
“Say So” のような ディスコ/ファンクの要素を取り入れたキャッチーなポップソング が好きな人には、以下の楽曲もおすすめです。
- “Kiss Me More” by Doja Cat ft. SZA – 恋愛の甘いムードを描いた、軽快なR&B/ポップナンバー。
- “Woman” by Doja Cat – フェミニニティと女性の強さをテーマにしたアフロビート調の楽曲。
- “Juicy” by Doja Cat ft. Tyga – ボディポジティブをテーマにしたファンキーな楽曲。
- “Levitating” by Dua Lipa – ディスコの要素を取り入れた、軽快でダンサブルなポップソング。
- “Don’t Start Now” by Dua Lipa – 70年代ディスコの影響を受けた、アップテンポな楽曲。
- “Blinding Lights” by The Weeknd – 80年代風のレトロなサウンドが魅力のシンセポップナンバー。
6. “Say So” の影響と評価
“Say So” は、Doja Cat のキャリアを大きく飛躍させた楽曲であり、
Billboard Hot 100 で1位を獲得し、グラミー賞にもノミネートされるなど、
2020年のポップシーンを代表するヒット曲のひとつとなりました。
特に、TikTok でのバイラルヒットが音楽チャートにも影響を与えた代表的な例 となり、
「SNS時代のポップヒットの新しい形」を象徴する楽曲となりました。
キャッチーでダンサブルなメロディと、恋愛における積極性をテーマにした歌詞が魅力のこの楽曲は、
今後もクラブやパーティーで流れ続ける定番ソングとして愛されるでしょう。
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