発売日: 2013年11月15日
ジャンル: R&B、ポップ、ダンスポップ
Little Mixの2枚目のスタジオアルバム『Salute』は、デビューアルバム『DNA』の成功を受けてリリースされた作品で、彼女たちの音楽性がさらに成熟し、洗練されたことを示している。このアルバムでは、R&B色をさらに強めながらも、ポップやダンス要素を融合させた楽曲が多く、力強いメッセージ性を持ったトラックが揃っている。
『Salute』のテーマは、女性のエンパワーメント、友情、愛、そして自立。タイトル曲「Salute」をはじめ、アルバム全体を通して女性の強さや団結を称えるメッセージが込められている。また、ボーカルハーモニーや洗練されたプロダクションが際立ち、Little Mixのアーティストとしての進化を感じさせる作品だ。
以下、各トラックの詳細を解説する。
1. Salute
アルバムのタイトル曲で、女性の力強さと団結を称えるアンセム。パワフルなビートとキャッチーなコーラスが特徴で、コンサートでも盛り上がる一曲。
2. Move
リードシングルで、リズムを重視したユニークなダンスポップナンバー。大胆なアレンジとメンバーのボーカルが際立つ実験的な楽曲で、多くの批評家から高評価を得た。
3. Little Me
女性たちへの励ましを込めた感動的なバラード。若い頃の自分に向けたメッセージとして構成されており、歌詞とメロディが心に響く。
4. Nothing Feels Like You
アフロビートの影響を感じる明るいトラック。恋愛の喜びをテーマにした軽快な楽曲で、リズミカルなアレンジが楽しい。
5. Towers
失恋の痛みを描いたバラード。切ない歌詞と感情的なボーカルが印象的で、彼女たちの歌唱力が際立つ楽曲。
6. Competition
ユニークなメロディラインと遊び心のある歌詞が特徴。恋愛におけるライバル関係をテーマにしたトラックで、R&Bテイストが際立つ。
7. These Four Walls
ピアノを中心とした感動的なバラードで、愛と喪失をテーマにしている。彼女たちのハーモニーが楽曲に深みを与えている。
8. About the Boy
50年代のR&Bやモータウンサウンドを思わせるノスタルジックなトラック。ポップで軽快なリズムが印象的。
9. Boy
大胆なビートとセクシーなボーカルが特徴の楽曲で、恋愛の駆け引きをテーマにしている。ミニマルなアレンジが楽曲の雰囲気を引き立てている。
10. Good Enough
アルバムの中でも特に感情的なバラードで、自己肯定感をテーマにしている。歌詞の力強さとボーカルの美しさが際立つ一曲。
11. Mr. Loverboy
アップテンポでキャッチーな楽曲で、80年代のディスコやポップの影響を感じさせる。楽しい雰囲気のトラック。
12. A Different Beat
アルバムのラストを飾るトラックで、強いメッセージ性を持ったアンセム的な楽曲。団結と自己表現を称える歌詞が心に残る。
アルバム総評
『Salute』は、Little Mixがデビューからさらに成長し、音楽的にも成熟した姿を見せたアルバムだ。特にR&Bの影響を強く感じるサウンドが特徴で、ボーカルハーモニーの美しさとメンバーそれぞれの個性が際立つ。女性のエンパワーメントをテーマにした楽曲が多く、彼女たちのアイデンティティが明確に打ち出されている。
「Salute」や「Move」のようなエネルギッシュな楽曲から、「Little Me」や「Good Enough」のような感動的なバラードまで、バラエティ豊かな楽曲が揃っており、聴き応えのある一枚となっている。『Salute』は、ポップミュージックを愛するリスナーにとって必聴のアルバムであり、Little MixがR&Bとポップの融合を見事に成し遂げた作品だ。
このアルバムが好きな人におすすめの5枚
Fifth Harmony – 7/27
R&Bとポップを融合した楽曲が揃い、Little Mixのファンにも楽しめる。
Destiny’s Child – The Writing’s on the Wall
女性のエンパワーメントと美しいハーモニーが、『Salute』のテーマと共通する。
Ariana Grande – My Everything
感情的なバラードとダンスナンバーがバランスよく収録されており、『Salute』に通じる。
TLC – FanMail
R&Bとポップの要素を融合し、強いメッセージ性を持つアルバム。
Spice Girls – Spiceworld
女性の友情や自立をテーマにしたポップアルバムで、『Salute』と似たエネルギーを持つ。
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