発売日: 2020年11月6日
ジャンル: ポップ、R&B、ダンスポップ
『Confetti』は、Little Mixにとって6枚目のスタジオアルバムで、彼女たちの音楽的キャリアを祝うかのような作品だ。このアルバムでは、彼女たちの得意とするポップサウンドを基調にしながらも、R&Bやダンスビートなど、幅広いジャンルを巧みに取り入れている。自己肯定やエンパワーメントをテーマにした楽曲が多く、恋愛や友情における強さと脆さの両面を描き出している。
特にシングル曲「Sweet Melody」や「Break Up Song」は、アルバムの中核を成す楽曲で、彼女たちの個性と成長を象徴している。本作は、ジェシー・ネルソンが参加した最後のアルバムとしても注目され、グループの進化と彼女たちの絆を感じさせる記念碑的な作品だ。
以下、各トラックの詳細を解説する。
1. Break Up Song
アルバムのリードシングルで、失恋から立ち直る力強さをテーマにした楽曲。80年代の影響を感じさせるシンセポップのアレンジとキャッチーなサビが特徴。
2. Holiday
軽快でリラックスした雰囲気のトラックで、愛の楽しさを歌った一曲。滑らかなビートとセクシーなボーカルが魅力的。
3. Sweet Melody
アルバムのハイライトの一つで、キャッチーなメロディとパーカッシブなビートが印象的。失恋の痛みをテーマにしながらも、ダンスフロア向けのエネルギーが詰まっている。
4. Confetti
アルバムのタイトル曲で、自己肯定と自由を祝うアンセム。パーティーのような雰囲気が楽曲全体を包み、明るく前向きなエネルギーを届ける。
5. Happiness
恋愛や他人に依存せず、自分自身の幸福を見つけることをテーマにした楽曲。リズミカルなポップサウンドが爽やかで心地よい。
6. Not a Pop Song
業界のルールや期待に縛られないアーティストとしての姿勢を歌ったトラック。ユーモアのある歌詞とポップなアレンジが印象的。
7. Nothing But My Feelings
軽快で遊び心のあるトラック。恋愛の初期の興奮と楽しさを描写した歌詞とダンサブルなサウンドが楽しい一曲。
8. Gloves Up
闘志をテーマにした力強いアンセムで、逆境を乗り越える勇気を歌っている。アップテンポなビートとエネルギッシュなボーカルが特徴。
9. A Mess (Happy 4 U)
恋愛における複雑な感情をテーマにしたミッドテンポの楽曲。洗練されたプロダクションと感情的な歌詞が引き立つ。
10. My Love Won’t Let You Down
友情や支え合いをテーマにした感動的なバラード。メンバー間の絆が伝わる美しいハーモニーが印象的。
11. Rendezvous
セクシーでミステリアスな雰囲気を持つR&Bテイストの楽曲。大人っぽい歌詞とムーディーなアレンジが新鮮。
12. If You Want My Love
クラシックなR&Bの影響を感じさせるトラック。恋愛における条件をストレートに歌った、グルーヴィーで耳に残る一曲。
13. Breathe
アルバムを締めくくる感動的なバラード。シンプルなピアノアレンジと感情的なボーカルが心に残る。
アルバム総評
『Confetti』は、Little Mixが自信に満ちたポップスターとして成熟した姿を示した作品だ。愛や失恋、自己肯定をテーマにした楽曲は、多くのリスナーに共感を呼ぶだけでなく、前向きでエンパワーメントを与えるメッセージが込められている。また、R&Bやエレクトロポップの影響を受けたサウンドがアルバムに多様性をもたらし、飽きさせない構成となっている。
「Sweet Melody」や「Confetti」といったアップテンポなトラックから、「My Love Won’t Let You Down」のような感動的なバラードまで、幅広い楽曲が揃っており、リスナーに新しい魅力を提供する。『Confetti』は、Little Mixのキャリアの中で特に洗練された作品として、多くのファンに支持されるアルバムだ。
このアルバムが好きな人におすすめの5枚
Fifth Harmony – 7/27
力強いポップソングと感情的な楽曲が、『Confetti』と響き合う。
Ariana Grande – Positions
ポップとR&Bを融合した洗練されたサウンドが、Little Mixのスタイルと似ている。
Dua Lipa – Future Nostalgia
80年代のポップと現代的なダンスサウンドが融合したアルバムで、『Confetti』のファンにおすすめ。
Destiny’s Child – Destiny Fulfilled
愛や友情、自己肯定をテーマにしたR&Bアルバムで、『Confetti』と共通点が多い。
BLACKPINK – The Album
ポップとエレクトロニック、ヒップホップを融合した楽曲が、『Confetti』のエネルギッシュな面と通じる。
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