
発売日:2016年10月7日
ジャンル:ポップ・ロック/エレクトロ・ポップ/オルタナティヴ・ポップ/R&B
概要
OneRepublicの4作目『Oh My My』は、バンドがそれまで築いてきた「壮大なポップ・ロック」の枠から意識的に離れ、エレクトロニック・ミュージック、R&B、ファンク、ソウル、クラブ・ポップを積極的に取り込んだ転換作である。2007年の「Apologize」、2013年の「Counting Stars」などによって、OneRepublicは長くメロディックなポップ・ロックを得意とするバンドとして認識されてきた。しかし『Oh My My』では、その成功パターンを繰り返すよりも、よりリズム中心で、音色の変化を重視した作品へ踏み込んでいる。
中心人物Ryan Tedderは、OneRepublicのフロントマンであると同時に、Beyoncé、Adele、Leona Lewis、Taylor Swift、Maroon 5など多くのアーティストに関わってきたソングライター/プロデューサーでもある。そのためOneRepublicの作品には、バンド・サウンドと現代的なポップ・プロダクションの両方が常に存在していた。
『Oh My My』では、その後者が特に強くなった。
シンセサイザー。
打ち込み。
加工されたヴォーカル。
太い低音。
ファンク的なギター。
R&B的なリズム。
これらを曲ごとに大胆に組み合わせ、OneRepublicを「ロック・バンド」として固定しない姿勢が見える。
また、本作ではゲスト参加も重要である。
Peter Gabriel、Santigold、Cassiusといった異なる世代・ジャンルのアーティストが参加し、アルバム全体の幅を広げている。特にPeter Gabrielの参加は象徴的で、OneRepublicが単なる現代ポップではなく、アート・ロックやワールド・ミュージック的な発想にも関心を持っていたことを示す。
タイトルの「Oh My My」は、驚きや感嘆を表す口語的なフレーズである。
その軽さに反して、アルバムの歌詞には変化、自己認識、喪失、欲望、信仰、移動、人生の有限性など、比較的大きなテーマが多い。
本作の重要な特徴は、「成功した後に何をするか」という問いである。
前作『Native』は「Counting Stars」の巨大な成功によってOneRepublicのキャリア最大級のヒット作となった。
その次に同じ音を作れば安全だった。
しかし『Oh My My』では、むしろ「Counting Stars」型のフォーク・ポップをほとんど避け、電子音やR&Bへ進んだ。
そのため商業的にはやや散漫に見える部分もあるが、バンドの音楽的好奇心という意味では非常に重要な作品である。
全曲レビュー
1. Let’s Hurt Tonight
アルバム冒頭の「Let’s Hurt Tonight」は、『Oh My My』の中でも比較的伝統的なOneRepublicらしさを持つ楽曲である。
アコースティック・ギターを中心に始まり、徐々にバンド・サウンドが広がる。
タイトルは「今夜は傷つこう」という逆説的な言葉だ。
恋愛関係では、衝突や痛みを避けることが必ずしも良いとは限らない。
本音を隠して表面的に平和を保つより、傷ついてでも正直に向き合う。
この発想が曲の中心にある。
Ryan Tedderのヴォーカルは序盤では抑えられ、後半に向けて大きくなる。
このダイナミクスはOneRepublicが得意とする形式であり、本作の実験的な側面へ入る前に、まずバンドの従来の強みを提示する役割を持つ。
2. Future Looks Good
「Future Looks Good」は、前向きなタイトルを持つポップ・ナンバーである。
未来が良く見える。
その言葉には、現在の不安を認識したうえで、それでも前を見る姿勢がある。
OneRepublicの歌詞では、困難や失敗を完全に否定することなく、そこから前へ進むテーマが頻繁に現れる。
この曲もその系譜にある。
サウンドは明るく、エレクトロニックなビートとギターを組み合わせる。
前作『Native』のフォーク的な感覚よりも、明らかにシンセ・ポップへ近い。
サビは大きく開き、ライブでの合唱も意識した構造になっている。
3. Oh My My
タイトル曲「Oh My My」はCassiusを迎え、本作のダンス/エレクトロニック志向を最も明確に示す。
Cassiusはフレンチ・ハウスを代表するユニットのひとつであり、その参加によってOneRepublicのサウンドにクラブ・ミュージック的な質感が加わる。
ビートはロック的なドラムよりも反復性を重視し、シンセとヴォーカル処理が楽曲の中心になる。
歌詞では、驚きや高揚を示すタイトル・フレーズが反復され、意味より身体性が重視される。
これはOneRepublicの従来の楽曲とは大きく異なる。
彼らは通常、歌詞の物語性やメロディを中心にする。
しかしこの曲では、フレーズそのものをリズムとして使う。
アルバムが新しい領域へ踏み込んでいることを象徴する一曲である。
4. Kids
「Kids」は本作を代表するシングルのひとつであり、青春と記憶を扱った楽曲である。
タイトル通り、若かった頃を振り返る。
しかし単純な懐古ではない。
若い頃には未来が無限に感じられた。
時間も、友情も、失敗も、すべてが現在より大きく見えた。
その感覚を、大人になった視点から見直している。
サウンドはエレクトロ・ポップとロックの中間にあり、明るいシンセと力強いドラムが特徴的だ。
サビには開放感があり、歌詞のノスタルジーを暗くしすぎない。
この「過去を美化しすぎず、それでも大切な記憶として残す」感覚がOneRepublicらしい。
5. Dream
「Dream」は、夢と現実の境界を扱う楽曲である。
夢を見ることは、未来を想像することでもある。
しかし、夢は現実逃避にもなり得る。
この曲では、その両方が重なる。
サウンドは比較的穏やかで、シンセの余白が大きい。
Ryan Tedderのヴォーカルも強く張らず、浮遊するように歌う。
『Oh My My』には「Future Looks Good」や「Dream」など、未来へ視線を向ける曲が多い。
それは、バンド自身が前作の巨大な成功後に「次は何をするか」を考えていた状況とも重なる。
6. Choke
「Choke」は、本作の中でも特に感情的な楽曲である。
タイトルの「choke」は、息が詰まる、言葉が出なくなるという意味を持つ。
歌詞では、誰かを失った後に、その記憶によって感情が抑えきれなくなる状態が描かれる。
大きな悲しみがあると、人は泣く前にまず言葉を失う。
その「声が出ない」瞬間をタイトルにしている点が印象的だ。
音楽的にはソウル/ゴスペル的なコーラス感覚が強い。
OneRepublicはポップ・ロックのバンドだが、Ryan Tedderの作曲には以前からソウルの影響がある。
この曲ではそれが前面に出て、喪失の感情を大規模なコーラスへ変換している。
7. A.I.
「A.I.」はPeter Gabrielを迎えた、本作でも特に興味深い楽曲である。
タイトルはArtificial Intelligence、つまり人工知能を意味する。
テーマは、テクノロジーと人間の感情の関係にある。
機械が高度になり、人間に似た反応をするようになったとき、愛情や感情まで模倣できるのか。
人間が誰かとつながることと、デジタルな存在に反応することの違いはどこにあるのか。
2016年という時点では、現在ほど生成AIが一般化していなかったが、人間とテクノロジーの境界への関心はすでに広がっていた。
Peter Gabrielの参加は非常に意味深い。
彼は長年、テクノロジー、アート、映像、ワールド・ミュージックを横断してきたアーティストであり、このテーマと非常に相性が良い。
サウンドもエレクトロニックで、通常のOneRepublicより少し実験的である。
アルバムの中でも、ポップの枠を越えようとする意志が最も強く表れた曲のひとつだ。
8. Better
「Better」は、自己改善や関係の修復をテーマとした楽曲である。
「もっと良くなれる」という言葉は、OneRepublicの楽曲で頻繁に現れる成長のテーマとつながる。
しかし、本作では単なる自己啓発的な明るさではない。
現在の自分には問題がある。
関係にも傷がある。
それを認識したうえで、それでも良くなろうとする。
この前提が重要だ。
音楽はエレクトロ・ポップ寄りで、細かいビートと加工されたヴォーカルが使われる。
『Native』期よりも明らかに現代的なR&B/ポップ・プロダクションへ接近している。
9. Born
「Born」は、誕生や存在そのものをテーマにする。
タイトルは非常に大きいが、曲の核心は「何のために生まれたのか」という問いに近い。
人は何か特別な使命のために生まれるのか。
それとも、生きながら自分の意味を作るのか。
OneRepublicは宗教的な言葉を時折使うが、明確な教義を提示するより、人生の意味を探すための比喩として扱うことが多い。
サウンドは大きく、コーラスに向かって上昇していく。
アルバムの中でもアリーナ・ロック的なスケールが強い曲である。
10. Fingertips
「Fingertips」は、身体的な接触を通じた親密さを描く。
「指先」という非常に小さな身体部位をタイトルにすることで、恋愛を巨大な宣言ではなく、触れる感覚へ縮小する。
これはOneRepublicの中では比較的官能的なテーマである。
音楽もR&B寄りで、ビートに余白がある。
Ryan Tedderは大きな声を出すより、低い音域で抑制して歌う。
そのため、曲全体に近距離の感覚が生まれる。
『Oh My My』が従来より身体性を増した作品であることを示す一曲である。
11. Human
「Human」は、人間であることの不完全さを扱う。
間違える。
弱い。
矛盾する。
それでも人間である。
この主題は「A.I.」との対比でも重要だ。
「A.I.」では機械が人間に近づくことを描き、「Human」では逆に、人間らしさとは何かを考える。
完全であることが人間性ではない。
むしろ失敗や感情の不安定さこそが、人間を人間らしくする。
音楽は比較的シンプルで、歌詞を前へ出す。
アルバム中盤から後半の思想的な軸を形成する曲である。
12. Lift Me Up
「Lift Me Up」は、誰かに支えられることをテーマとする。
「自分を引き上げてほしい」という言葉には、落ち込んでいる状態が前提としてある。
OneRepublicの歌詞では、自力だけで問題を解決するというより、人とのつながりによって立ち直ることが多い。
この曲でも、他者の存在が回復のきっかけになる。
サウンドは明るく、アップリフティングなコーラスを持つ。
タイトルそのものの動作を音楽が再現するように、サビへ向けて音域と音圧が上がる。
13. NbHD
「NbHD」はSantigoldを迎えた楽曲で、タイトルは「Neighborhood」を短縮した表記として理解できる。
テーマは場所、共同体、都市生活に関わる。
自分がどこから来たのか。
どの街で育ったのか。
周囲の環境が人格にどう影響するのか。
OneRepublicの作品では個人の感情が中心になりやすいが、この曲ではより外部の空間へ視線が広がる。
Santigoldの参加によって、サウンドにもオルタナティヴ・ポップ、エレクトロ、ヒップホップ的な感覚が加わる。
ビートは硬く、一般的なOneRepublicのアリーナ・ポップとは大きく異なる。
本作のジャンル横断性を象徴する曲のひとつである。
14. Wherever I Go
「Wherever I Go」は、本作の主要シングルのひとつであり、OneRepublicの従来のイメージから最も大胆に離れた曲でもある。
ファンク的なベース。
鋭いギター。
コンパクトなリズム。
大きすぎないサビ。
これまでのOneRepublicに多かった「静かな導入から巨大なコーラスへ」という構造を意図的に避けている。
歌詞では、どこへ行っても特定の相手や感情から逃れられない状態が描かれる。
物理的に場所を変えても、内面は変わらない。
このテーマを、軽快なファンク・ポップとして表現する点が面白い。
重い内容を重いサウンドで歌わないことによって、逆に中毒性が生まれる。
15. All These Things
「All These Things」は、人生の中で積み重なってきた出来事や感情を振り返る楽曲である。
タイトルの「これらすべて」は、具体的に一つへ限定されない。
成功。
失敗。
恋愛。
喪失。
移動。
記憶。
それらすべてが現在の自分を作っている。
『Oh My My』はジャンル的にも非常に多様な作品であり、この曲のタイトルはアルバム全体を振り返る言葉としても機能する。
サウンドは比較的落ち着いており、終盤へ向けて内省的な空気を作る。
16. Heaven
アルバムを締めくくる「Heaven」は、「天国」をテーマにした大きなタイトルを持つ。
しかし、OneRepublicはここでも宗教的な答えを直接提示しない。
天国とは死後の場所なのか。
幸福な状態なのか。
愛する人といる時間なのか。
そうした複数の意味を残す。
アルバムではこれまで、未来、夢、喪失、人工知能、人間性、場所、愛情などが扱われてきた。
その最後に「Heaven」を置くことで、作品全体の問いをさらに大きな場所へ広げる。
音楽は開放的で、クロージングらしい余韻を持つ。
明確な結論を出すのではなく、上を向いた状態で終わる。
これは「Future Looks Good」「Lift Me Up」など、本作に繰り返し現れた上昇のイメージともつながっている。
総評
『Oh My My』は、OneRepublicのディスコグラフィーの中でも最も「探索」という言葉が似合う作品である。
デビュー作『Dreaming Out Loud』では、ピアノ、ギター、ストリングスを中心とした壮大なポップ・ロックを確立した。
『Waking Up』ではそのスケールをさらに大きくし、『Native』では「Counting Stars」を通じてフォーク、ゴスペル、ポップを融合し、バンド最大級の世界的成功を収めた。
通常なら、その成功後には同じ方法論を続ける。
しかし『Oh My My』はそれを避けた。
フォーク・ポップを減らす。
ギター中心のロックから距離を取る。
シンセを増やす。
R&Bのビートを入れる。
ファンクを使う。
ゲストを増やす。
つまり、「OneRepublicらしさ」を固定せず、一度分解している。
この姿勢には、Ryan Tedderのプロデューサーとしての経験が強く反映されている。
彼はバンドの外で、異なるジャンルのアーティストと仕事をしてきた。
その結果、現代ポップが「バンド」「R&B」「EDM」「ロック」といった明確な境界で分けられなくなっていることを熟知していた。
『Oh My My』は、その感覚をOneRepublicへ持ち込んだ作品である。
特にリズムの変化が重要だ。
従来のOneRepublicでは、ピアノやギターが和音を作り、その上にドラムが乗る構造が多かった。
本作では、まずビートがある。
その隙間にギターやシンセを置く。
「Oh My My」「Wherever I Go」「NbHD」などでは、その方法が明確である。
つまり、作曲の出発点そのものが「コード」から「グルーヴ」へ移っている。
これはかなり大きな変化だ。
一方で、『Oh My My』が評価の分かれる作品になりやすい理由も、この多様性にある。
曲ごとの方向性が大きく違う。
「Let’s Hurt Tonight」はアコースティックなポップ・ロック。
「Oh My My」はエレクトロ/ダンス。
「Choke」はソウル。
「A.I.」はアート・ポップ。
「Wherever I Go」はファンク。
「NbHD」はオルタナティヴ・エレクトロ。
そのため『Native』のような一枚を通した統一感は弱い。
しかし、これは単なる散漫さではない。
アルバムのテーマそのものが「変化」と「探索」だからである。
Ryan Tedderの歌詞にも、その不安定さが表れている。
「Future Looks Good」では未来を肯定する。
「Kids」では過去を見る。
「Dream」ではまだ存在しない場所を想像する。
「Choke」では喪失に立ち止まる。
「A.I.」では未来の人間性を問う。
「Human」では人間の不完全さを確認する。
「Heaven」ではさらに先の世界を考える。
つまり本作では、視線が常に時間の中を移動している。
過去。
現在。
未来。
死後。
この時間感覚が、ジャンルの多様性と意外に深く結びついている。
「Kids」はノスタルジー。
「A.I.」は未来。
「Heaven」は超越。
それぞれのテーマに合わせて音楽のスタイルも変わる。
Peter Gabrielの参加も本作の意味を考えるうえで重要である。
GabrielはGenesis脱退後、ロック、電子音楽、ワールド・ミュージック、映像表現を横断し続けてきた。
彼のキャリアは、ジャンルに固定されず変化すること自体を芸術的な価値とした例である。
OneRepublicが『Oh My My』で目指した方向も、その意味では近い。
ヒット・フォーマットを維持するより、未知の音を試す。
「A.I.」にGabrielを迎えたことは、その姿勢の象徴的な選択だった。
また、SantigoldやCassiusの参加によって、OneRepublicはメインストリーム・ポップの外側にある音楽語法も取り込んでいる。
これはバンドのキャリアにおいて珍しいほど実験的な姿勢である。
ヴォーカル面でも、Ryan Tedderは本作で歌い方をかなり変えている。
従来の彼は、高音へ向かって大きく声を張ることが多かった。
「Apologize」「Secrets」「Counting Stars」などでも、サビの開放感が重要だった。
『Oh My My』では、もっと低い声や息の多い歌い方を使う。
「Fingertips」や「Wherever I Go」では、声を大きくするよりグルーヴへ合わせる。
この変化によって、彼のヴォーカルが「アリーナ向けの声」だけではないことが分かる。
歌詞全体では、「自分は何者なのか」という問いも強い。
「A.I.」と「Human」の並びは特に象徴的だ。
機械が人間に近づく。
では、人間らしさとは何なのか。
感情か。
失敗か。
愛か。
記憶か。
『Oh My My』は明確な答えを出さないが、アルバム全体を通して、人間は矛盾し、変化し、過去を抱えながら未来を想像する存在として描かれる。
その意味で、多様すぎるサウンド自体が「Human」なのだとも解釈できる。
統一されていない。
完全ではない。
しかし、その不完全さが個性になる。
キャリア上では、『Oh My My』はOneRepublicが巨大なポップ・ヒットの反復を拒否した作品として重要である。
商業的な即効性という点では『Native』ほど強くない。
しかし、バンドがその後もポップ、エレクトロニック、ロックを柔軟に行き来するための基盤を作った。
特に2010年代後半以降、ポップ・ミュージックではジャンルの境界がさらに薄くなっていく。
その意味で、本作の雑多さは時代の変化を先取りしていた部分もある。
『Oh My My』は、OneRepublicの「最も典型的なアルバム」ではない。
むしろその逆である。
典型から離れようとしたアルバムだ。
だからこそ重要である。
「Counting Stars」の次に何を作るかという難しい局面で、同じ曲をもう一度作るのではなく、自分たちの音楽的な境界を広げた。
その試行錯誤、成功、散漫さをすべて含めて、『Oh My My』はOneRepublicのキャリアにおける最も野心的な転換作のひとつと位置づけられる。
おすすめアルバム
1. OneRepublic – Native(2013)
『Oh My My』の直接的な前作であり、「Counting Stars」「If I Lose Myself」「Love Runs Out」などを収録した代表作。フォーク・ポップ、エレクトロニック、アリーナ・ロックを高い完成度で統合しており、『Oh My My』がどこから意図的に離れたのかを理解するうえで最重要の一枚である。
2. Peter Gabriel – So(1986)
『Oh My My』収録の「A.I.」に参加したPeter Gabrielの代表作。アート・ロック、ソウル、電子音楽、ワールド・ミュージックをポップのフォーマットへ統合しており、ジャンル横断を目指した『Oh My My』との思想的な共通性が大きい。
3. Coldplay – Mylo Xyloto(2011)
ロック・バンドがエレクトロニック・ポップ、ダンス、巨大なアリーナ向けサウンドを取り込んだ代表例。OneRepublicよりコンセプト色が強いが、ギター・バンドの編成を維持しながら電子音へ拡張する点で『Oh My My』と関連性が高い。
4. Maroon 5 – Overexposed(2012)
バンド形式から出発しながら、現代ポップのプロデューサー主導型サウンドへ大胆に移行した作品。OneRepublicとは音楽的キャラクターが異なるものの、ロック・バンドとエレクトロ/R&B/ダンス・ポップの境界を薄くしたという点で、『Oh My My』の時代背景を理解しやすい。
5. Imagine Dragons – Smoke + Mirrors(2015)
2010年代のアリーナ・ロックとエレクトロニック・ポップを融合しながら、前作の成功後により多様なサウンドへ踏み込んだ作品。巨大なコーラス、打ち込みと生演奏の混合、ジャンル横断的な制作という点で、『Oh My My』と共通する2010年代ポップ・ロックの展開を確認できる。

コメント