発売日: 1985年5月15日
ジャンル: クリスチャンメタル、ヘヴィメタル
Stryperのセカンドアルバム『Soldiers Under Command』は、バンドがクリスチャンメタルというジャンルを確立し、より幅広いリスナー層にアピールするきっかけとなった重要な作品である。本作では、彼らの音楽性が前作『The Yellow and Black Attack』からさらに進化し、洗練されたプロダクションと強烈なパフォーマンスが融合している。
アルバム全体を通じて、力強いメタルリフとキャッチーなメロディ、そして情熱的なクリスチャンメッセージが際立っている。歌詞には信仰、勇気、愛といったテーマが込められており、宗教的なテーマを持ちながらも普遍的なメッセージを発信している点が特徴的だ。タイトル曲「Soldiers Under Command」は、バンドのアイデンティティを象徴する楽曲として広く知られている。
『Soldiers Under Command』は、バンドが音楽的にも商業的にも飛躍を遂げた作品であり、1980年代のヘヴィメタルシーンにおけるクリスチャンメタルの象徴的なアルバムとして高く評価されている。
1. Soldiers Under Command
アルバムのタイトル曲であり、バンドの代表曲の一つ。力強いギターリフとスティーヴン・スウィートのドラミングが楽曲を引き立てる。軍隊的なテーマを持つ歌詞がバンドの戦士としての姿勢を強調している。
2. Makes Me Wanna Sing
キャッチーでエネルギッシュな楽曲で、喜びと感謝を歌った明るいメッセージが特徴的。ライブでも盛り上がる一曲。
3. Together Forever
アップテンポな楽曲で、ギターソロが特に印象的。愛と信仰の絆をテーマにした歌詞が感動を呼ぶ。
4. First Love
美しいバラードで、神への愛をテーマにした感情的な歌詞が心に響く。スウィートの高音ボーカルが楽曲に深みを加えている。
5. The Rock That Makes Me Roll
ダイナミックなギターリフが特徴的なロックナンバーで、信仰の力を力強く歌い上げている。ギターソロが特に目を引く。
6. Reach Out
感情的なメロディが際立つミッドテンポの楽曲で、救済と希望のメッセージが込められている。ギターとボーカルの調和が美しい。
7. (Waiting for) A Love That’s Real
軽快なリズムが特徴のポップ寄りな楽曲で、誠実な愛をテーマにした歌詞が印象的。
8. Together As One
もう一つの美しいバラードで、愛と絆をテーマにした歌詞が心に響く。ピアノとギターのアレンジが優しく、感動的な一曲。
9. Surrender
疾走感のあるリフとパワフルなボーカルが印象的な楽曲。信仰への完全な献身をテーマにした歌詞が力強い。
10. Battle Hymn of the Republic
クラシックな「戦いの聖歌」をアレンジしたトラックで、バンドのクリスチャンメタルとしてのルーツを示す一曲。
アルバム総評
『Soldiers Under Command』は、Stryperがクリスチャンメタルとしての地位を確立しただけでなく、ヘヴィメタルのファン層を拡大するきっかけとなった作品である。力強い演奏と情熱的な歌詞、そしてキャッチーなメロディが融合し、聴きごたえのあるアルバムに仕上がっている。特に「Soldiers Under Command」や「First Love」は、バンドの代表曲として今なお愛されている。Stryperのエネルギーと誠実さを体感できる名盤だ。
このアルバムが好きな人におすすめの5枚
To Hell with the Devil by Stryper
Stryperの最高傑作とされるアルバムで、さらに成熟した楽曲が揃っている。
The Final Countdown by Europe
キャッチーなメロディと力強いロックサウンドが特徴で、Stryperのポップメタルな側面が好きな人におすすめ。
Heaven and Hell by Black Sabbath
宗教的なテーマとドラマチックなメロディが共通点を感じさせる名盤。
Pyromania by Def Leppard
Stryper同様にキャッチーなメロディとメタルのエッジを兼ね備えたアルバム。
No More Tears by Ozzy Osbourne
ソウルフルなバラードとパワフルなロックが共存しており、Stryperのバラードファンにも響く内容。
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