発売日: 2017年11月3日
ジャンル: ポップ / エレクトロポップ / R&B
「Red Pill Blues」は、Maroon 5の6作目のスタジオアルバムで、デビュー当初のポップロックサウンドから大きく進化を遂げた作品だ。本作では、エレクトロポップやモダンなR&Bの要素を取り入れ、洗練されたプロダクションが特徴的。アルバムタイトルは映画『マトリックス』に登場する「赤い薬と青い薬」にインスパイアされており、現代社会における選択やリアリティに対するテーマが感じられる。
豪華なゲスト陣も注目ポイントで、SZA、Kendrick Lamar、A$AP Rocky、Julia Michaelsといったアーティストが参加し、それぞれの楽曲に独自の色を加えている。恋愛、喪失、欲望といったテーマが歌詞の中心に据えられており、軽快なビートとメロディに乗せて描かれている。
各トラック解説
1. Best 4 U
アルバムのオープニングを飾る爽やかなトラック。ポップでキャッチーなメロディと、恋愛における自己犠牲を歌った歌詞が特徴的だ。
2. What Lovers Do(feat. SZA)
SZAをフィーチャーしたアップテンポのポップチューン。軽快なリズムと二人のボーカルの掛け合いが心地よく、恋愛の駆け引きをテーマにしている。
3. Wait
シンプルなエレクトロポップサウンドが特徴のトラック。恋人への未練を歌った感情的な歌詞と、アダム・レヴィーンのファルセットが際立つ。
4. Lips on You
ムーディーでセクシーなR&Bトラック。控えめなビートと誘惑的な歌詞が印象的で、アルバムの中でも特に洗練された楽曲。
5. Bet My Heart
アコースティックとエレクトロポップを融合させたミッドテンポの楽曲。愛に賭ける心情を描いた歌詞が、ロマンチックな雰囲気を醸し出している。
6. Help Me Out(feat. Julia Michaels)
Julia Michaelsとのデュエットで、二人の声の相性が抜群。軽快なビートと感情的な歌詞が調和し、親しみやすいポップソングとなっている。
7. Who I Am(feat. LunchMoney Lewis)
ユニークなラップとポップサウンドが融合した楽曲。自分らしさをテーマにした明るい内容で、アルバムの中でも軽快な一曲。
8. Whiskey(feat. A$AP Rocky)
A$AP Rockyを迎えたダークでムーディーなトラック。失恋と後悔をテーマにした歌詞が、The Weekndを彷彿とさせる雰囲気を持つ。
9. Girls Like You
恋愛のシンプルな美しさを描いた楽曲で、後にCardi Bをフィーチャーしたバージョンが大ヒット。控えめなビートとキャッチーなメロディが心に残る。
10. Closure
約11分に及ぶジャズ風のジャムセッションで、アルバムの中で異色の楽曲。インストパートが豊富で、バンドの演奏力が光る一曲。
11. Denim Jacket
懐かしさを感じさせるポップソング。青春や愛の喪失をテーマにした歌詞が、柔らかなメロディに乗せられている。
12. Visions
エレクトロニックな要素を強調した楽曲。デジタルサウンドとアダムのボーカルが、未来的な雰囲気を作り出している。
13. Plastic Rose
愛と虚無感をテーマにした感情的なトラック。儚さと希望が入り混じる歌詞が、アルバム全体のテーマと重なる。
14. Don’t Wanna Know(feat. Kendrick Lamar)
Kendrick Lamarを迎えたトロピカルポップの楽曲。失恋後の未練を歌った歌詞が、リズミカルなサウンドにマッチしている。
アルバム総評
「Red Pill Blues」は、Maroon 5の新しい音楽的方向性を示した作品であり、エレクトロポップとR&Bを中心にモダンなサウンドが展開されている。豪華なゲストとのコラボレーションにより、各楽曲が独自の個性を持ちつつ、アルバム全体として統一感がある。キャッチーなポップソングから感情的なバラードまで、幅広いスタイルが楽しめる一枚だ。「What Lovers Do」や「Girls Like You」のようなヒット曲はもちろん、「Closure」のような実験的なトラックもアルバムの深みを加えている。
このアルバムが好きな人におすすめの5枚
After Laughter by Paramore
モダンなポップサウンドと感情的な歌詞が、「Red Pill Blues」のファンに響く。
Future Nostalgia by Dua Lipa
エレクトロポップと現代的なアレンジが特徴で、Maroon 5の進化したスタイルと共通点が多い。
Evolve by Imagine Dragons
ポップとエレクトロニックの融合が、「Red Pill Blues」に近い雰囲気を持つ。
X by Ed Sheeran
多様なジャンルを取り入れたアルバムで、シンプルで感情的な歌詞が好きな人におすすめ。
Glory Days by Little Mix
キャッチーなポップサウンドと個性的なボーカルが、「Red Pill Blues」のファンに楽しめる内容。
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