発売日: 2014年5月23日
ジャンル: ポップ / エレクトロポップ / シンセポップ
「Sorry I’m Late」は、Cher Lloydのセカンドアルバムで、前作「Sticks + Stones」でのエネルギッシュで反抗的なイメージから、より成熟したサウンドとテーマを探求した作品だ。本作では、ポップサウンドを基調としながらも、エレクトロポップやシンセポップの洗練されたプロダクションが際立つ。また、歌詞の内容は自己探求や葛藤、愛、成長といったテーマに焦点を当てており、Cher自身のアーティストとしての進化が感じられる。
本作は、キャッチーなポップソングだけでなく、感情的な深みを持つバラードも収録されており、Cher Lloydの幅広い音楽性を存分に楽しむことができる。個性を保ちながらも新たな挑戦を見せる一枚だ。
各トラック解説
1. Just Be Mine
アルバムのオープニングを飾る明るくエネルギッシュなポップソング。愛の欲望をストレートに歌った歌詞が、キャッチーなビートと絶妙にマッチしている。
2. Bind Your Love
力強いボーカルが印象的なミッドテンポの楽曲。愛に全てを捧げる情熱が歌詞に込められており、エレクトロポップのビートが楽曲に深みを与えている。
3. I Wish (feat. T.I.)
T.I.とのコラボレーションによるファンキーなトラック。軽快なビートとユーモラスな歌詞がリスナーを楽しませる一曲で、前作の「Swagger Jagger」を彷彿とさせる遊び心が光る。
4. Sirens
アルバムの中でも特に感情的なバラードで、Cher Lloydの成長を象徴する楽曲。破壊的な恋愛とその余韻をテーマにしており、彼女のボーカルの表現力が際立つ。
5. Dirty Love
アップテンポでダークな雰囲気を持つトラック。危険で甘美な愛を描いた歌詞と、エッジの効いたプロダクションが融合している。
6. Human
内省的で静謐な楽曲。人間としての弱さや不完全さを歌った歌詞が、ミニマルなサウンドと調和している。
7. Sweet Despair
シンセポップの要素が強いトラックで、愛と喪失の狭間にある複雑な感情を描いている。切ないメロディが印象的。
8. Killin’ It
大胆でエネルギッシュなトラック。Cherの個性が爆発するような歌詞と力強いビートが特徴で、ライブでも盛り上がること間違いなしの一曲。
9. Goodnight
シンプルで感動的なバラード。別れや感謝をテーマにした歌詞が、ピアノの伴奏とCherのボーカルを引き立てる。
10. M.F.P.O.T.Y. (Mother Fing Party of the Year)*
タイトル通り、楽しく陽気なパーティーソング。前作の大胆で反抗的なエネルギーを思わせるトラックで、アルバムの締めくくりにふさわしい。
アルバム総評
「Sorry I’m Late」は、Cher Lloydがアーティストとしての成熟を示した作品であり、彼女の内面や感情に深く迫る楽曲が揃っている。本作では、「Sirens」や「Human」のようなバラードで彼女の歌唱力と感情表現が存分に発揮される一方で、「M.F.P.O.T.Y.」や「Killin’ It」のようなエネルギッシュでキャッチーなトラックも健在だ。前作「Sticks + Stones」からの進化を感じさせつつ、リスナーに新たな一面を提示するバランスの取れたアルバムである。
このアルバムが好きな人におすすめの5枚
Teenage Dream by Katy Perry
キャッチーで感情的なポップソングが満載で、「Sorry I’m Late」のファンにぴったり。
Emotion by Carly Rae Jepsen
エレクトロポップの洗練されたサウンドと感情的な歌詞が、Cher Lloydの進化したスタイルと共鳴する。
Glory Days by Little Mix
ポップで力強いメッセージを持つ楽曲が揃ったアルバムで、Cherのファンにもおすすめ。
Warrior by Kesha
感情的なバラードとダンスフロア向けのトラックがバランス良く収録されている一枚。
Born to Die by Lana Del Rey
感情的で内省的な楽曲が特徴で、「Sirens」や「Human」のようなトラックが好きなリスナーにおすすめ。
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