発売日: 2016年10月28日
ジャンル: ホリデーミュージック / カントリー / ポップ
ケイシー・マスグレイヴス初のクリスマスアルバム『A Very Kacey Christmas』は、彼女の温かみのある歌声と独自のスタイルが光るホリデーシーズンの必聴盤である。トラディショナルなクリスマスソングのカバーと、彼女自身のオリジナル楽曲がバランスよく収録されており、クラシカルなアレンジと現代的なひねりが見事に融合している。
アルバム全体には、ヴィンテージのクリスマスアルバムを思わせる雰囲気が漂っており、ウクレレやスチールギターといったアコースティック楽器が、カントリーらしい味わいを添えている。ゲストアーティストとして、レオン・ブリッジズやウィリー・ネルソンが参加し、特別な温かさと多様性を加えている。リスナーをホリデー気分にさせる、ノスタルジックかつ楽しい一枚だ。
- トラック解説
- 1. Have Yourself a Merry Little Christmas
- 2. Let It Snow
- 3. Christmas Don’t Be Late
- 4. A Willie Nice Christmas (feat. Willie Nelson)
- 5. Feliz Navidad
- 6. Christmas Makes Me Cry
- 7. Present Without a Bow (feat. Leon Bridges)
- 8. Mele Kalikimaka
- 9. I Want a Hippopotamus for Christmas
- 10. Rudolph the Red-Nosed Reindeer
- 11. Ribbons and Bows
- アルバム総評
- このアルバムが好きな人におすすめの5枚
トラック解説
1. Have Yourself a Merry Little Christmas
アルバムの幕開けを飾るクラシックなクリスマスソングのカバー。ケイシーの柔らかいボーカルが曲に親密さを与え、控えめなアコースティックアレンジがホリデーの静けさを感じさせる。
2. Let It Snow
軽快で楽しいトラック。ウクレレやスチールギターがトロピカルな雰囲気を作り出し、伝統的な楽曲に新鮮なアプローチを加えている。
3. Christmas Don’t Be Late
アルヴィンとチップマンクスの楽曲をカバーした遊び心あふれるトラック。ケイシーのチャーミングな歌声が光り、ホリデーの楽しい一面を描き出している。
4. A Willie Nice Christmas (feat. Willie Nelson)
ウィリー・ネルソンをフィーチャーしたオリジナル曲で、リラックスしたカントリー調のサウンドが心地よい。ウィリーとケイシーのデュエットが絶妙で、「Have a Willie nice Christmas」という歌詞がユーモラスだ。
5. Feliz Navidad
ラテンのリズムを取り入れたクラシッククリスマスソングのカバー。トランペットやパーカッションが楽曲に彩りを与え、聴いているだけで踊りたくなるような楽しい一曲。
6. Christmas Makes Me Cry
ケイシーの感情的な一面が表れたオリジナルのバラード。クリスマスの喜びと同時に、失われたものへの思いを歌っており、温かさと切なさが共存する美しい楽曲だ。
7. Present Without a Bow (feat. Leon Bridges)
レオン・ブリッジズとのコラボレーションによるオリジナル曲。ソウルフルで洗練されたアレンジが特徴で、ケイシーとレオンの歌声が絶妙に調和している。
8. Mele Kalikimaka
ハワイのクリスマスソングのカバー。軽快でトロピカルな雰囲気が楽しい一曲で、スチールギターが楽曲の魅力をさらに引き立てている。
9. I Want a Hippopotamus for Christmas
子ども心をくすぐるユーモラスな楽曲。ケイシーの遊び心あふれる歌唱とポップなアレンジが聴きどころ。
10. Rudolph the Red-Nosed Reindeer
ケイシーらしいひねりが効いたアレンジが特徴のクリスマス定番曲。軽やかなビートとバンドの演奏が楽しい。
11. Ribbons and Bows
アルバムを締めくくるオリジナル楽曲。プレゼントやリボンよりも愛の大切さを歌った明るいメッセージが込められており、心温まるフィナーレとなっている。
アルバム総評
『A Very Kacey Christmas』は、ケイシー・マスグレイヴスの持つ温かさとユーモアが存分に発揮されたクリスマスアルバムである。トラディショナルな楽曲に現代的なアプローチを加えたカバーと、彼女らしい個性が光るオリジナル楽曲が絶妙に組み合わさり、ホリデーシーズンにぴったりの一枚に仕上がっている。特に「Present Without a Bow」や「Christmas Makes Me Cry」は、クリスマスの多面的な感情を鮮やかに表現しており、ケイシーの音楽的多才さを改めて感じさせる。
このアルバムが好きな人におすすめの5枚
Golden Hour by Kacey Musgraves
ケイシーの洗練されたポップカントリースタイルが楽しめる名作。
What a Wonderful Christmas by Willie Nelson
クリスマスアルバムで、カントリーの巨匠ウィリー・ネルソンの優しい歌声が堪能できる。
Christmas Cheers by Straight No Chaser
アカペラグループによる楽しいクリスマスアルバムで、伝統的な楽曲に現代的なエッセンスを加えている。
Wrapped in Red by Kelly Clarkson
クリスマスソングの名作をカバーしつつ、オリジナル曲も充実したポップアルバム。
Let It Snow by Lady Antebellum
カントリーとポップのバランスが絶妙なクリスマスアルバムで、ケイシーの作品が好きなリスナーにぴったり。
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